つい最近、ネットビジネスをやるにおいて、どの業界を選ぶかということで悩む経験をしました。
具体的には、webライティングで稼ぐか、webプログラミングで稼ぐかです。
今すぐにでも始めることができるのは前者ですが、何ヶ月かの勉強をすれば、より大きく稼ぐことのできる後者に手をつけることもできる。
そのような難しい選択肢が、目の前にあったのです。
その結果、私がどのような道を選んだか?
今日はその辺りに絡めて、タイトルにある通り、いわゆる人材不足というものについて、少し書いてみようと思います。
需要と供給
令和になり、本格的に副業の時代が始まりました。
もはや一つの仕事だけにこだわる時代ではなく、複数の方法で生活費を稼ぐべき時代になったのです。
他ならぬ国がそういうスタイルを奨励するようになっている状況下、未だに副業を禁止している企業に関しては、まさに時代遅れと言う他ないと断言してしまってよいでしょう。
副業というと、まずは文字通り「簡単な仕事」が思い浮かぶのではないかと思います(次に浮かぶのが「やりたい仕事」でしょうか)。
もちろん副業においても、自分の身に付けた専門的なスキルを武器にできる人はいますが、割合で言えば、そうでない人のほうが多いでしょう。
理想を言うならば、簡単に真似されることのないスキルを複数持って、それを複数の仕事に活かす、いわゆる「複業」ができればよいのですが、なかなかそうはいきません。
そうなると大事なのが、副業として取り組む分野の「人材不足」が、具体的にどのようなニュアンスなのか、です。
そのニュアンス次第で、現在の自分にどれくらいニーズがあるのか、あるいはまったく割り込む余地がないのか、その辺がはっきりと決まってくるからです。
人材不足1:猫の手も借りたい
何と言ってもわかりやすいのは、このタイプの人材不足でしょう。
スキルがあろうがなかろうが、これまでどのような経験を経ていようがいまいが、そんなことはどうでもいい。とにかく人手が足りないので、すぐにでも働いて欲しい。
そういう切実な人材不足に陥っている業界は、それなりにあります。
といっても、働く側からすれば、そのような業界は往々にしてあまりオイシイところではありません。
こう言っては語弊があるかもしれませんが、収入の面では、いわゆる「底辺」に属する業界が多いのではないかと思います。
副業からは少し離れますが、介護の世界などはまさにこれですよね。慢性的に人手不足ですが、ではその人手を大事にしているかというと、まったくそんなことはありません。
めちゃくちゃ肉体労働をして、長時間拘束されて、手取りで15万円もいかない、という人はゴロゴロ転がっているのが、あの業界です。
このように、どんな人でもいいから来てほしい、というような業界は、待遇の面ではちょっと(かなり)辛いものがあります。
しかし、持たざる者はそういうところで日銭を稼ぐしかありません。
時間をゆっくりとすり潰していくような労働になりますが、他に選択肢がないのならば、それを黙って受け入れるしかないというのが現実でしょう。
人材不足2:才能が足りない
もちろん、どの業界だって、才能のある人はいつでも不足しています。才能というものはいつだって数が限られており、需要に追いつくことなど決してないのです。
この項目で言わんとしているのは、才能のある人「のみ」が足りない状況にある業界がある、ということです。
ぶっちゃけた言い方をするならば、高度な能力が必須となる、レベルの高い業界のことですね。
今ホットな業界で言うならば、AIとか自動運転とか、その辺りのテクノロジー系でしょうか。
昔ながらの業界で言うならば、芸能ですとか、クリエイティブな領域がそうですね。ろくに人を楽しませることのできない人間に用はなく、そういう人材がいくら集まったところで、業界的にはたいした旨味もないわけです。
求められているのは、結果を出すことのできる一部の人材。そのような限られた人間しか、実質的にまともな働きをすることができない――そういう意味での「人材不足」なわけです。
この種の人材不足を起こしている業界の人に、「人手が足りないならハローワークにでも行って、まあまあ健康そうなのを拾ってくれば?」などと言うのはナンセンスですよね。
残念ながら、それなりに待遇の良い仕事においては、このような選別がなされているのが社会の実態です。当然の帰結ではありますが。
足りないのはどんなプログラマ?
……というところで、話は私が迷っていた仕事の一つ、webプログラミングに向かいます。
webプログラミングは、そこそこマジな副業として、よく名前の挙がる仕事です。
確かに、まったく勉強していない人や、まったく適性のない人に務まるものではなく、その意味では、多少は人を選ぶものであると言えるでしょう。
しかし、インフルエンサーたちはこう言います。ほんの数ヶ月も勉強すれば、月に10万円くらいは簡単に稼げるようになる。クラウドソーシングサイトで探せば、仕事なんていくらでも見つけることができる。
その言葉に、私の心はかなりふらついていました。
実は私には、過去にプログラミングの経験があり(といってもあくまでも趣味の範囲ですが)、基本中の基本については、すでに身に付けている自信があったからです。
後は、現代的なプログラミング言語の表面的な違いに慣れさえすれば、それだけでお金に繋げることができるかもしれない。それは、まったくの素人がゼロから勉強することに比べれば、はるかに簡単な作業だろう。
その辺りに魅力を感じたわけです。
しかしそこで、私をさらに迷わせる情報に出会いました。
webプログラミングは簡単に稼ぐことができる――この主張に対して、真っ向から異議を唱える人達が複数いたのです。
彼ら曰く、プログラマは人材不足だが、足りないのはあくまでもスキルのある上位の者だけ。数ヶ月の勉強でこなすことのできるようなプログラミング仕事は、もうすでにレッドオーシャンになっている――。
その言葉には一定以上の説得力があり、だからこそ私は非常に悩みました。
私には今すぐにお金が必要であり、数ヶ月の勉強をして、それがまったく実を結ばなかった、というような事態は、何としても避けたかったのです。
もうこれ以上、余計な回り道はしたくない。
そこで決断する必要がありました。それが冒頭で言った、webライティングか、webプログラミングか、ということです。
いろいろ考えた末、とりあえず今回は、プログラミングで稼ぐ道は回避することにしました。
今はまず、webライティングで着実に小銭を拾うことにしたのです。
この選択が正しいのかどうかは、もう少し経ってみないとわかりませんが、とりあえず決めた以上は、しばらくはライティング稼業のほうで頑張ってみようと意気込んでいる次第です。
過渡期の仕事選び
終局的には、すべての労働はロボットがやるようになるはずです。
それが具体的にどのくらい先の話になるかはわかりませんが、世の中は絶対にそちらの方向に向かっていくことでしょう。
そうなったら、人間は文字通りの意味で、労働から解放されることになります。
しかし、それと引き換えに、それまでのあいだはちょっと厳しい時期が続くことになります。
ロボットにじわじわ取って代わられる世の中であるにもかかわらず、「働かざるもの食うべからず」の精神だけは存続している――そんな過渡期がまさに到来しているのです。
働け、さもなくばお前には生きていく資格がない。そのように突き放される割に、肝心の仕事はどんどんなくなっていく、という状況です。
その中にあってもなおがっつり稼ぐには、いわゆる「才能のある人」である必要があるわけですが、そう言われても、才能など身に付けようと思って身に付けられるものではありません。
努力で何とかなる範囲には、限度というものがあります。
そんな過渡期において、私のような人間が探すべき理想の仕事は、次のようなものであると言えるでしょう。
「本当は誰にでもできるが、あまりそうは思われていない仕事」
副業という観点で言うと、今なら動画編集が、その理想に近いと一部で言われています。
これから5Gの世界がやってきて、動画はますます生活の中に食い込んでいくことになる。一般人も企業も、当たり前のように情報を動画でやり取りするようになる。
なのでますます、動画を編集する仕事の需要は高まっていきます。それは一見すると専門職っぽく映るのですが、その割に、実際に作業に求められることは、実はそんなに多くないというわけです。
という話を耳にして、今は個人的に動画編集にも強い興味を持っているところなのですが、果たして……?
おわりに
お恥ずかしい話ですが、私はとにかくお金がないので、あらゆる行動をお金稼ぎに繋げることを日々考えている状態です。
マネタイズ、と英語で言うとちょっとカッコいいですが、まあ実態としては、お金に困って必死にもがいているだけですね。
しかしそれが他人の目にどのように映ろうが、お金の大切さは普遍的ですし、こっちは本当に切実なのです。
どのような業界に関わるのが、最も着実に、そして最も効率よく稼ぐことができるのか。
その辺りをしっかり見極めて、結果を生み出せる確かな努力をしていきたいと思います。
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