天国的底辺

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裸足は深く浸透してゆく:漫画『足芸少女こむらさん』2巻感想

 今日は、灰刃ねむみさんの漫画『足芸少女こむらさん』第2巻の感想を書いてみようと思います。

 作品の基本的な情報については、第1巻の感想記事に書いてありますので、そちらを参考にしていただけると嬉しいです。

 

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 なお、当記事で使用している画像はすべて、秋田書店刊『足芸少女こむらさん』第2巻からの引用であり、権利はすべて作者と出版社に帰属します。ご了承ください。

 

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読みやすさとアニメ適正

 さて第2巻ですが、本作は基本的に1話完結であり、その中でキャラクターの関係性が少しずつ変化している、かな? くらいの作品なので、第1巻と比べて劇的に違う感想を書けるような感じではありません。

 その意味ではまあ、記事を生産するのが少々難しく、目新しいことを言いづらいもどかしさもあるのですが、ここは重複を恐れずに思ったところを書いていきますね。

 

テーマに見合った尺

 本作は1話が10ページとなっております。コンパクトサイズですね。

 その尺の関係があるので、お話は主に、足芸とそれが活きるシチュエーション一つの組み合わせで構成されています。

 このページ数がどの段階で決まったのか、素人で部外者の私には知る由もありません。

 始めにページ数があり、それから作品内容が決まったのか、あるいはその逆なのか。プロの世界にはどちらの例もありそうな感じがします。

 

 いずれにせよ、本作は尺とテーマ(つまり足芸)がぴったりハマっているというのが、今回第2巻を読んで改めて思ったことですね。

 ものすごく濃厚なことをやっているのに、良い意味でサクサク読めるので、大変取っ付き易い。

 極端な言い方かもしれませんが、本作の読者が求めているのは何をさておいても「足」であり、そこから膨らむ月長くんとのちょっと甘酸っぱい関係、そしてそれを活かすための周囲、この辺りの描写は、最小限をちょっとでも超えたら蛇足になるじゃないですか。

 でもこのページ数だと、その蛇足を描くだけの余白がないんですよね、たぶん。

 なので結果的に毎回、自身の役割に対して極めてシャープな振る舞いをすることになっているのではないかと推察します。

 

 私も素人なりに小説などを書いているので、多少はわかるのですが、フェチ的な要素って、物語を作るテーマとしては本当に難しいんですよ。

 膨らまそうとしたり、長く続けようとしたりすると、上で書いた「蛇足」に手を出さないと、上手く成り立たないことが多い。

 その点、本作はシチュエーション作りを本当に頑張っておられると思います。

 

 個人的には、こむらさんのメイド裸足が見られたことに歓喜しましたね。

 女の子は制服裸足が一番、メイド裸足が二番、という価値観で生きているので、ここを押さえてくれたことには本当に感謝感激でした。

 

メイド裸足

引用元:P108

 

アクロバットは健在

 というわけで、足に始まり足に終わる、テーマに対してストイックな本作なのですが、ただ足を見せて終わりではなく「足芸」なわけでして。

 第2巻でも、こむらさんは様々なアクロバットを披露してくれました。

 作中でも触れられていますが、彼女の身体能力には目を見張るものがあり、原則として「できないポーズ」みたいなものは観念されていません。

 なので、本当にいろいろなこむらさんを拝むことができる内容になっています。

 

 その作画コストと言いますか、デッサン的なややこしさと言いますか、そういうことに敢然と立ち向かう作風には、前巻に引き続いて敬意を評したくなりました。

 もちろん、どう考えてもここが作品の命ですから、手を抜きたくても抜くわけにはいかないのが実状でしょうが、毎回素敵な「こむらさん百態」で楽しませてくれるのは本当に贅沢な話です。

 

 そこのところを考えていると、どうしても次のような妄想をしてしまうんですよね。

「これ、アニメ映えするよなあ……」

 15分枠に2話ずつ収める形態でアニメ化したら、間延びもなければ圧縮もない、適切なテンポの作品が生まれると思いませんか?

 もちろん、内容的に作画の良さが生命線となりますので、中途半端なものを作られてゲンナリしてしまうリスクも無いとは言えないのですが、私は期待してしまうんですよね。

 

 このままきちんと支持され続ければ、あるいは……?

 

二人の関係

 足が主役みたいな本作ですが、言うまでもなく萌えるシチュエーションを作り出すのはキャラクターです。

 その点、こむらさんと月長くんの二人は、依然「良い感じ」を続けており、とても好感が持てます。

 

ロマンスは育つか?

 セオリーとして、連載が続けば二人の関係は何らかのパターンで、男女的な意味で近づいていくことになるのでしょう。

 しかし現状ではそれはとてもゆっくりで、まだまだ二人は、感情面で自分が相手をどう思っているのか、自分でもわかっていないフシがあります。

 

 そういう段階ならではの甘酸っぱさも、足を仲介役として楽しめるのが本作。

 

 こむらさんの場合、まず「足の接吻されたら結婚」という家のしきたりがあって、その上での月長くんとの交流なわけですが、すでに結構まんざらでもなくなっている雰囲気があります。

 対する月長くんにとっても、こむらさんは「可愛い友達の女子」の域を少しずつはみ出しているように感じられました。

 こむらさんの性質上、近くにいるといろいろ肉体的接触があるので、年頃の男子にとってはトリガーだらけだろうなあと。

 いやあ、二人とも可愛いです。

 

ベッドの二人

引用元:P19

 

SとM

 上に書いた通り、二人は結構たくさんの肉体的接触があります。

 様々なシチュエーションで、様々な「裸足体験」を重ねているわけですが、そのことに慣れる様子が一向にないのがまた良いんですよね。

 いつまでもそのままウブでいてください、と言いたくなる。

 

 しかし、体験の内容はそれなりに濃いものになっており、その意味で今回もっとも見所だと思ったのは、月長くんから見てSなシーンとMなシーンが両方一つずつ用意されていることでした。

 

足に絵の具

引用元:P41

 

足で体拭き

足で体拭き

引用元:P135-136

 

 こむらさんは基本的に足絡みで恥ずかしがることはないのですが(キスは除く)、意外と足が敏感で、触れられることで恥じらいに近い表情を見せることがあります。

 上記の「足に絵の具」のシーンもその一つで、合意の上で普通の(?)ことをやっているにもかかわらず、何かすごく過激なプレイを見せられているような感覚があり、大変美味しかったです。

 

新キャラクター

 何人か、新しいキャラクターが登場しました。

 

サキさん

 購買部のサバサバ系美人。しかし「かつてグラビアモデルだったという噂」という設定も含め、どこかミステリアスな感じがあるのが特徴です。

 第2巻の時点では、稼ぐことにアグレッシブな姿勢が彼女関係のお話の軸になっていましたが、その過去で幾つかエピソードを作ることも可能な状態。

 現時点でも、こむらさんを活かす場を提供するという役割を十分に果たしているのですが、単独でもいろいろ魅せることができそうな予感があります。

 

 最初に見たときには、どことなく闇を感じたのですが、物語が進んでいくにつれて、少なくとも現在進行系ではそうでもなさそうだなという結論に。

 この点については、ホッとしたような気もするし、でもそっち系の深みが欲しかった気もして、私の中で評価が定まっていないところがありますね。

 

花火羅ルルヱ

 日本を代表するダンサーで、家はお金持ち(自己紹介より)なお嬢様。

 こむらさんと月長くんの間柄を、その辺の「権力」を用いて何かしら本格的に妨害してくるキャラクターなのかなと思ったのですが、実のところは、高慢だが打たれ弱いという、割とへっぽこな人でした。

 

 登場回がそのまま第2巻ラストだったので、この子のポテンシャルがきちんと発揮されるのは次巻以降になるでしょうか。

 そのときにどんな物語的アシストをするのか、楽しみにしておきたいですね。

 

名無しのクラスメート

 本作の周囲の人々は、こむらさんの足芸に理解があるというか、当たり前のように受け入れている人が本当に多いのですが、その中でもあるクラスメートが印象に残りました。

 たぶん名前は登場していないのですが、こむらさんと普段からかなり仲良くしていそうな雰囲気で描かれています。

 

 第2巻での役どころは、こむらさんの足に絵の具を塗ることを月長くんに提案することと、朝にこむらさんとおはようのハイタッチをすること。

 特に後者が好きで、普通にこむらさんの足裏と自分の手のひらを合わせにいく感覚、良いなあと思いました。

 

レア裸足の登場

 第2巻で裸足を見せてくれた女子は、こむらさんだけではありません。

 風紀委員の桐津さんと、登場したばかりのルルヱも、それぞれ履いているものを脱いで裸足を披露してくれました。

 

桐津の裸足

ルルヱの裸足

引用元:P144、P156

 

 こういう展開は、非常にありがたいものです。単に「できるだけ多くの女の子の裸足を堪能したい」という以上の意味が、そこにはある。

 それはズバリ、レア度の問題です。

 こむらさんは常日頃から裸足で、毎回たくさんの足芸を見せてくれる。それはとても有難いことなのですが、日常的であるがゆえに、裸足というものが「普段見られない部位」ではなくなっているんですよね。

 

 裸足フェチにもいろいろなタイプがありますが、私としては、裸足の魅力って、いつもは隠されているところがさらけ出されている、という文脈によっても大きく増すものだと思うんです。

 その意味で言うと、こむらさんの裸足には一切そのブーストがかかっておらず、地力だけでやっていると言うか、ストロングスタイルと言うか――なわけです。

 ここらでちょっと、「さらけ出してしまう魅力」も欲しいと思っていたので、二人が脱いでくれたことはナイス展開でした。

 

 また、ルルヱが裸足になったことは、第2巻ラストの波乱含みの締めにも繋がることになり、物語的にも良く機能していたと思います。

 このときのこむらさんの表情が何とも言えなくて、続きが非常に気になりました。

 

おわりに

 第1巻に引き続き、自分の仕事を100%やっている感に満ちた作品になっていたと思います。

 ニーズをよく理解した上で、余計なものを足したり、大事なものを引いたりしない。

 まさにこれ、というものを提供してくれていることには、本当に全身で有難みを感じる次第です。

 存分に楽しませていただきました。

 

 世の中の二次元裸足フェチ全員が単行本を買って、編集部に声を届ければ、先述したようなアニメ化の話も、もしかしたら本当に来るかもしれません。

 それを実現するためにも、同好の士の皆でしっかり応援していきたいところです。

 まだ買っていない方は、騙されたと思って買って読んでみてください。

 めっちゃ濃いのに読みやすい、その魅力をぜひ味わっていただきたいです。

 

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