天国的底辺

二次元、創作、裸足、資格試験、その他諸々についての思索で構成されたブログ

都雄に萌える準備はいいか?:『キコニアのなく頃に』動作確認版感想

 昨日、07th Expansionさんの最新作『キコニアのなく頃に』の動作確認版が公開されました。

 プロローグと冒頭20分ほどを体験できるということで、早速ダウンロードし、プレイしてみたので、その辺りについて書いてみようと思います。

 

 

 

まずは動作確認結果

 まず肝心の動作確認ですが、まったく問題なく動いてくれました。

 

タイトル画面

 

 もう7年も使い続けている古いPCなのですが、サクサク動いてくれて一安心です。

 まあ、ノベルゲームで「重くて満足に動かない」なんてことはそうそうあるものではないとは思うのですが、一応気になっていたので良かった良かった。

 

 今回は「PONScripter」という新しいエンジンを採用しているのだとか。

 調べてみたところ、これはNSctipterを英語対応させたONSctipter(かつて『うみねこのなく頃に』の英訳版のリリースに使われていました)を、さらに押し進めたものであるようです。

 まったく新しいもの、というわけではないようですね。スクリプトレベルでは従来とほぼ同じことをしているのでしょう。

 

 スペック的に、これがまともに動かないPCはまず考えられません。

 そこは安心してよさそうです。

 

事前に思っていたこと

 さて、プレイの感想を書く前に、まず事前に思っていたことを少々。

 

 正直、今回の『キコニア』については、世界観が自分に合うかどうか心配でした。

 というのも、個人的な嗜好でいうと、私はSF系にもアクション系にも政治系にもあまり食指が動かないタイプだからです。

 これは作風とかを問わず言えることで、もし本作が「なく頃に」の名を冠していなかったら、あるいはスルーしていたかもしれない雰囲気がありました。

 

 ただ、竜騎士07さんがそういう方面を結構好んでいるのは、これまでの作品の様子からわかっていたことだったので、まったく意外というわけではなく……。

 情報が出始めたときは「ああ、なるほど今回はダイレクトにこっち系なのか」という感じでしたね。

 残念というほどではないけれども、大丈夫かなという不安はある、みたいな。

 

 だから今回『キコニア』を少しだけプレイできるにあたって求めていたのは、物語が真ん中に刺さる予感ではなく、私が竜騎士作品に共通して求めているものの一つである「あっという間に印象づくキャラクター」に触れられるかどうかでした。

 序盤も序盤ですから、まだ謎が見える段階でもなさそうでしたしね。

 

ちょこっとプレイの感想

 で、プレイしてみた感想ですが。

 まず、ガントレットナイトのプロパガンダ映像から始まるプロローグは良かったと思います。

 本作の基本中の基本と、国のやることの胡散臭さを、同時にアピールすることに成功している。

 わずかな時間で、ガントレットの存在を持ち上げて落とすのが面白かったですね。

 上手い話には裏がある、的な。

 

 そしてここでの小此木の象徴性は抜群でした。

「なく頃に」シリーズを経験している人間なら、彼が属しているというだけで、そこがどういうものを含んだところなのか、だいたい想像がつきます。

 そのことを明らかに計算に入れたプロローグだったように思いますね。単なるファンサービスという以上に、彼を便利使いしてきたなと。

 

小此木

 

 そして本編に入るわけですが、そのガントレットの在りようを語る手段として、仲間同士の「試合」を最初に持ってきたのは正しいと思います。

 正しいのですが……先述した好みの問題から、私にはどストライクとは行きませんでした。

 もともと竜騎士さんのアクションを熱く描写したがる習性とはあまり相性が良くないのですが、ここでもやはり、燃えたかというと、そうでもなかったなと。

 序盤ということもあり、悪ノリの感じは全然なかったのですが、まあ「忙しそうな武器紹介」くらいの受け止め方をしておりました。

 アニメにしたら映えるだろうな、みたいなことを思いながら読んでいましたね。

 

 その後との都雄とジェイデンの会話、そしてそこに他のキャラクターが一気に加わってくるところは、大好きでした。

 今回の動作確認版で期待していたのは、まさにこの感じです。

 

Warcat

 

GraveMole

 

 繰り返しになりますが、私にとってはこの辺りの「急にたくさん出てきても全員何かしらで記憶に引っかかる」キャラクターの作り方と見せ方が、竜騎士さんの大きな武器の一つなんですよね。

 それを最初に感じたのは、『うみねこ』EP1の冒頭でしたが。

 今回もその手腕は健在で、ほんのわずかの会話にもかかわらず、良いなあと思わせてくれました。

 特にリリャあたりは、プレイ後に公式サイトのキャラ紹介を見て、いっそう「良いぞ良いぞ」となりましたね。

 

 今回、いきなりキャラ数がすごいので、『うみねこ』のとき以上に多様な絡みが楽しめそうだという期待があります。

 ぜひともいろいろとこじれていって欲しいところです。

 

 絵的な演出は良く出来ています。

 ただ、ガントレットを腕にくっつけた、極めて左右非対称な立ち絵を、ところどころで左右反転して使っていることには、大きな違和感がありました。

 立ち絵のコストを下げたかったのでしょうが、ああいうデザインにしておいて、それをやってはいけないように思うんですよね。

 製品版では解決しているのでしょうか。気になるところです。

 

 音楽については、動作確認版の範囲では、これという印象はありませんでした。

 しかしこれについては、物語がそれを求めていないのにキャッチーになってもいけないところですから、あくまで今回の範囲ではこんな感じに留まった、ということでしょう。

 この後の展開で、胸にズンと来る楽曲をたくさん聴かせてくれるものと期待しています。

 

期待に応える御岳都雄

 ついでにこれも語っておきましょうか。

 数ヶ月前、最初に都雄のバストアップのデザインだけ公開されたとき、それが男性キャラなのか女性キャラなのか、把握することができませんでした。

 後にプロモムービーで、名前が御岳都雄であることが明かされ、なるほど男性キャラなのねとわかったわけですが、生足出しているところを始め、そこはかとなく中性的。

 きっとここら辺が、今回の主役の売りになるんだろうな、と思ったのは、私だけではないでしょう。

 

 で、今回ちょっとプレイしてみたわけですが、がっつり期待通りでしたね。

 自分には特にショタ属性とかがあるわけではないのですが、キャラクターの面白さのいち方向性として、都雄の「芯は強固だがときどき妙に可愛い」ところはすごくアリだと思った次第。

 

御岳都雄

 

御岳都雄

 

 物語が展開していくに従って、この要素はそれなりに深堀りされていくのではないかと予想されます。

 それこそFF7のクラウドみたいに、女装シーンとかやって大きな爪痕を残したりするかもしれません。

 そういったことが作品ともども上手く行った暁には、二次創作がいろいろ捗りそうですね。私はそっち系には興味がないのですが、盛り上がっているのを認識するのはとても楽しいことだったりするので、そうなればいいなと思います。

 

おわりに

 世界観との相性への不安から、実はまだ予約していなかったのですが、これは買ってしまっても大丈夫だろう、というのが、今回の私の結論。

 というわけで、とらのあな辺りでさっさと予約してしまいます。

 

 10/4頒布ということですから、あと1ヶ月ですか。

 前作『うみねこ』のときは、出るたびに一気に最後までプレイして、速攻で旧2chのスレに出向いて、あれやこれやと楽しく盛り上がったものですが、今それと同じことをするのはちょっと無理そうです。

 というわけで、3日か4日くらいかけて終わらせることを計画しているところです。

 それでまずは一つ感想記事を書き、あとはPhase2(今回の各話の数え方は”Phase”のようですね)が出るまでのあいだ、ちょいちょい考察記事を積み重ねていこうかなと。

 

 ノベルゲームをやるのは本当に久しぶりになるので、楽しい体験になることを切に願う次第です。

 

 

【関連記事】

www.tengoku-teihen.com