天国的底辺

二次元、創作、裸足、その他諸々についての思索で構成されたブログ

【2019年春】今季で終了したアニメの感想

 アニメの改編期は気持ちが忙しくなりますね。

「ずっと観ていた作品が終わる」というのは少なからず精神に重くのしかかるものですが、それがまとめてドドドとやって来る上に、そんな中にあっても次のシーズンの作品群の中から観るものを選ばなければならない。

 いや、100%趣味でやっていることなので文句みたいに言うのはおかしいですが、とにかくせわしないものです。

 

 というわけで、今季で終了したアニメのうち、最後まで視聴したものの感想を、まとめて書いていきたいと思います。

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2018年秋アニメ

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

 

 20年前の原作のアニメ化とは思えない「断然今も通用する」物語と、息を呑むような演出力で、見事に3クールを駆け抜けてくれました。

 

 個人的な意見としては、終盤のディアボロとの戦いが、精神の入れ替わりのあたりからやや抽象的になり過ぎていたかなとは思います。

 そのため、ディアボロの「無敵感」が映像そのものからはあまり伝わってこず、台詞で一方的に「奴は無敵」と言いくるめられた感があった。

 ですがそれを吹き飛ばして余りあるほど演出に緊迫感があったので、総合評価としては十分にアリだったというのが私の結論です。

 

 いずれ第6部もアニメ化するのでしょうね。

 楽しみに待っていようと思います。

 

2018年冬アニメ

盾の勇者の成り上がり

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 異世界に飛ばされる系の作品としては珍しく(?)、ありがちな無双もなく、むしろ主人公が理不尽な目に遭いまくるという作品でした。

 ちょうど個人的に気楽なアニメだけ観ていたい時期だったので、そのストレスフルな展開に「ちょっと耐えきれないかも」と思うこともあったのですが、結局完走。

 作りの丁寧さによるところが大きかったように思います。

 

 おおむね「こういうもの」として受け入れて楽しめましたが、最後まで馴染めない点もないわけではありませんでした。

 キャラクターが「使えるやつ」と「使えないやつ」にあまりに分かれすぎているところ、マインの行動原理が理解不能なところ、ステータス表示やレベルなどの「ゲーム的要素」が浮いているように感じられたところ、終盤に明らかになった「べつの世界の勇者」が唐突な上に説明不足でいまいち飲み込めなかったころ、などです。

 

 個人的には、フィーロが常に裸足なのがすごいオアシスでした。

 

2019年春アニメ

世話やきキツネの仙狐さん

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 疲れた主人公がひたすら可愛い狐様に癒やしてもらえるアニメ……というだけでさすがに終始進めるわけにはいかず、後半になってそれなりに「お話らしきもの」が前面に出てきたわけですが、それが今ひとつパッとしないように感じられました。

 その一方で、主人公・中野と仙狐さんの日常のやり取りに関して、最後のほうで少しながら飽きを感じたところもあります。

 

 根本的に「捻り出せるコンテンツ量」に問題を抱えている作品だったような気がしますね。

 それを回避するには、シロや夜空、高円寺さんの出番をもうちょっと増やすべきだったのではないかというのが、個人的な感想です。

 

なんでここに先生が!?

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 ラッキースケベを核にした作品なのですが、意外とラブコメとしての部分が楽しく観られる内容で、総合的によくできていたと思います。

 先生達が魅力的なのは当然として、その相手となる男子側も好感が持てるように描かれていたのが大きかったのではないでしょうか。

 ラッキースケベといってもいろいろですが、本作の場合は、その状況に陥った男子が本気でそれを回避しようとするし、先生に対して申し訳なさを抱くんですよね。

 そういうところで、この種の作品としては「品のある」ものができたのではないかと。

 

 ただ気になったのは、先生が感じてしまい乳首が立つ、という「乳首の動きだけで芝居するカット」があるのに、その乳首を規制しているものだから映像の意味がまったくない、という現象が複数回確認されたことです。

 規制をかけた理由が、そういう描写を放送できなかったのか、それとも円盤を売るにあたっての戦略だったのかはわかりませんが、凝ったものを見せようとしているぶんだけ規制のダメージも大きく、そこは純粋に残念な要素でしたね。

 

みだらな青ちゃんは勉強ができない

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 観る前の予想としては、主人公が妄想を爆発させてしまうドタバタ系コメディの要素のみを思い浮かべていたのですが、蓋を開けてみると、純情なラブコメを丁寧にやる作品で、単に妄想だけが見せ所というわけではありませんでした。

 青ちゃんも木嶋くんも可愛らしいキャラで、観ていてニヤつくのに十分な魅力がありましたね。

 

 最初のうちは親父さんがウザキャラに思えたのですが、それも話数が進むごとに慣れていき、最後のほうは意外にも親しみらしきものを持てるように。

 結果として、楽しく二人を見守りながら視聴を続けることができました。

 15分アニメなのでボリュームにはどうしても難が出てしまうのですが、その条件の中ではしっかり作りきったのではないかと思います。

 

 ただ、良くも悪くも映像的サービスは少な目で、ここは意見の分かれるところかもしれません。

 そういう要素が妄想に留まっているのが本作らしさとも言えますが、単純にもっと攻めた絵を観たかった気持ちもあり、なかなか複雑なところです。

 

ひとりぼっちの○○生活

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 とにかく可愛らしく、充実している作品でした。

 キャラクターが皆ほんとうに魅力的で、それらが徹底的に「優しい世界」を形成しているにもかかわらず、物語らしきものもちゃんと生まれ、進行するのは素晴らしかったです。

 やり取りの一つ一つが全編にわたって面白く、そこに然るべき動きも加わることで、退屈さを感じる瞬間がない。

 この「瞬間瞬間が面白い」というのは私の重視するところで、本作はその点で大変優れていましたね。

 

 旧来の「萌え」とは違うものに満ちていたような気がします。

 中一という年齢設定もあって、ほとんど自分の子供を見守るような感覚。

 彼女達の言動がリアルの中一に近いかどうかはともかく、そこには「この物語世界なりの実体感」があり、ちょっとした感情の動きにも見入ってしまうものがありました。

 

 主人公・ぼっちが友達にならなければならない相手はまだまだいるわけで、これは2期を作らないわけにはいかないでしょう。

 しっかり売れて、そのような展開になることを期待したいです。

 

超可動ガール1/6

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 一風変わったラブコメ、と捉えるべきでしょうか。

 フィギュアが動き出す、という割とベタな着想が、特に面白いところに発展していったわけではないのですが、毎回それなりに退屈しない内容であったように思います。

 たぶん15分アニメだったことが良い方向に出たのではないでしょうか。30分アニメでこの内容だったら、かなり冗長なものになり、視聴に耐えなかったかもしれません。

 

女子かう生

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 セリフが無い、という仕掛け一つで乗り切った作品。

 5分アニメですし、語るべきことは特にないのですが、毎シーズン1作くらい、こういうのを楽しめると良いバランスだなと思います。

 

ノブナガ先生の幼な妻

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 10分枠に、原作の内容をかなり圧縮して詰め込んだハーレム作品でしたが、その圧縮には良いところも悪いところもあったように思います。

 サービス的なシーンをとにかくテンポよく見せていくことによる「目の楽しさ」については、良いほうに転がっていましたが、全体を通して明らかにお話がスカスカだったのは、いくらハーレム系とはいえマイナス点だったのではないでしょうか。

 

 また、これは原作からそうなのでアニメを責めるべきではないのですが、AT-Xでも星ヶ丘先生しか乳首を出す女性キャラがいなかったというのは、残念なポイントでしたね。

 帰蝶達は恐らく18歳未満という理由で「出さない」のだと思いますし、年齢の低さをギャグにする展開に即していると解釈することもできるのですが、やはり単純に、拝めないのは白けます。

 世間では、中学生キャラでも出す作品は出しますからね。

 公式サイトの情報を見る限り、円盤でも彼女らの規制は外さないようで、何というか……そこは「原作を越えて」欲しいところでした。

 

ぼくたちは勉強ができない

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 最初は色彩のけばけばしさが気になったのですが、慣れたらそうでもなくなり、あとはほとんど文句をつけるところもなく、楽しく観ることができました。

 分割2クールであったらしく、最終話でも特に何かを盛り上げて解決するニュアンスはなく、普通に「つづく」で締め。

 その点も含めて、全体として軽い作品でしたね。悪い意味ではなく。

 

 個人的にちょっと惜しかったのは、せっかくうるかという素足履きのキャラがいるにもかかわらず、あまり足元が強調されなかったところです。

 もっと積極的に「裸足アニメ」であってくれたら、私の中でいっそう「推せる」ものになっていたのですが……。

 でも2クール目は楽しみです。

 

洗い屋さん! ~俺とアイツが女湯で!?~

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 いわゆる僧侶枠の作品でしたが、珍しく女性向けではない内容で、絶対的な尺の短さの割には観られるものでした。

 でもやっぱり僧侶枠は、完全版を観ないと意味が9割減ですよね。

 

春アニメの総評と個人的覇権

 ここまで割と褒め気味に書いてきたのですが、春アニメ(ジョジョと盾の勇者は除く)は全体的にちょっと低調だったかなというのが、正直な感想です。

 もちろんこれは「私が観ると決めた作品が」そうだったということであって、スルーした作品の中に群を抜いて面白いものがあったのかもしれません。

 しかしともあれ、私の観測の範囲内では、ちょっと熱量が不足していたなと。

 

 そんな中での個人的覇権は、『ひとりぼっちの○○生活』ですね。

 魅力は上で書いた通り。セリフの無いキャラまで(画面の脇で)ちゃんと立っていたというのは、なかなかの力の入れようだったと思います。

 

ひとりぼっちの○○生活 1 [Blu-ray]

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TVアニメ 「 ひとりぼっちの○○生活 」 オープニングテーマ 「 ひとりぼっちのモノローグ 」

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  • アーティスト: 一里ぼっち(CV:森下千咲),砂尾なこ(CV:田中美海),本庄アル(CV:鬼頭明里),ソトカ・ラキター(CV:黒瀬ゆうこ)
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TVアニメ 「 ひとりぼっちの○○生活 」 エンディングテーマ 「 ね、いっしょにかえろ。 」

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夏アニメの視聴予定

 さて、余韻に浸る間もなく夏アニメが始まるわけですが、先日どれを観るかチェックしたところ、候補として15本ほどが上がりました。

 とりあえず1話を観ようと決めたものが15本です。

 ここ最近は、何も考えずに選ぶとだいたいこのくらいの数になりますね。

 多いか少ないかで言ったら、明らかに供給過多でしょう。素人が口を挟むところでもないでしょうが、アニメ業界ほんとにこのままで大丈夫なのでしょうか。

 

 各作品の概要をざっと見て思ったのですが、夏アニメはえっちいのが少ないですね。

 これはちょっと気になるところです。

 めちゃくちゃ個人的な指標ですが、TVアニメがえっちいかどうかというのを、我が国の表現の自由がしっかりしたものかどうかの、数ある目安の一つにしているので。

 

 まあともあれ、夏はこの15本に加えて、溜めたまま未見な作品も加えて、週25~30本くらいを消化していけたらなと、今は考えています。

 無理そうだと思ったらまた変更しますが、それくらいは観ておきたい。

 もちろん旧作でも「これは」というものがあったら、時期外れを恐れずにブログ記事にしていきたいと思っています。

 

おわりに

 本当はこの春シーズン、司法書士試験の勉強があるので、せいぜい6本くらいに抑えておこうと思っていたのです。

 しかしショートアニメが多いこともあり、また性格的に「切る勇気」を持ちづらいせいもあって、ずるずると二桁の作品を最後まで視聴し続けてしまいました。

 まあ後悔とかはないのですが、もうちょっと自分を制御できるようにならないとな、という反省はあります。

 

 しかし夏は試験から解放されるので、その結果がどうであれ、思い切り観たいですね。

 何話か観たら、その寸評も記事にする予定ですので、ぜひ読んで参考にしていただければと思います。

 

 

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