ニンテンドースイッチが発売されたのは、これを書いている今から6年前の2017年です。
今やすっかり人気のハードとして成熟期を迎え、一家に一台どころか一人一台持っていて当たり前ぐらいの勢いになっています。
少なくとも、傍から見ているとそんな気がします。
そんな2023年末ですが、私は今更になって、ニンテンドースイッチが欲しくてたまらない状態にあります。
しかしこのような記事を書いていることからわかるとおり、欲しいからと言ってすぐにゴーサインを出せない事情も抱えています。
この記事では自分自身の気持ちを整理する意味も込めて、ニンテンドースイッチ購入を悩んでいる件について少し書いてみたいと思います。
基本的にゲームをやらなくなって幾年月
そもそもの大前提として、私はもうここ10年以上、基本的にほぼゲームをやらない生活をしている、ということを踏まえなければいけません。
日常的にゲームをやっている人であれば、今時ニンテンドースイッチなんて持っていて当然、購入に悩むなんてこと自体がそもそもおかしな話だったりしますよね。
ただ私の場合は、ゲームに関してめちゃくちゃにブランクが空いておりまして、今更ゲーム機を購入するというのは自分の中で結構大きなイベントだったりするのです。
もちろん、ゲームと呼べるものをこの10年以上まったくやらなかったというわけではありません。
たとえばスマホ版の『風来のシレン』を100時間ほどプレイしてみたり、といったことはありました。
ただゲーム機となると……最後に買ったゲーム機を口に出すのもちょっと恥ずかしいくらい、思いっきりブランクが空いてしまっている次第なのです。
そんな私がここ最近になって、ニンテンドースイッチが欲しくてたまらなくなっているわけなんですよね。
どうしてそんな願望が出てきたのか?
そして、どうしてすぐ購入に走らないのか?
そこには私なりの理由があります。
なぜ今、ニンテンドースイッチが欲しいのか?
今になってニンテンドースイッチが欲しくなった理由としては、主に3つが考えられます。
順番に書いてみます。
創作の刺激が欲しくなった
私は趣味で小説を書いている人間なのですが、最近になって「広い意味でのインプットが足りないな」と思うようになりました。
アウトプットに対する欲ばかりが強くて、しっかりとインプットを重ねていくという大事なプロセスが最近どうもおろそかになっているからです。
引き出しの中に何もないのに、ここから魅力的なものが出てくるわけはありませんよね。
したがってアウトプットを今後も充実させていくためには、そろそろインプットにも力を入れていかなきゃいけないよな、と思い始めたわけです。
もちろん小説を書くというのであれば、インプットとはまず「小説を読むこと」であるべきなのは間違いありません。
それはもちろんそうなのですが、ただ私の感覚的な問題として、出来上がった創作物を受動的に取り込むだけでなく、もっとこう「作り上げられた世界をクリエイティブに堪能する」行為を楽しみたい気持ちが強いんですよね。
それはまさにゲームの領域ですし、今お手軽にゲームを始めるとしたら、やはりニンテンドースイッチだろうなという判断になるわけなのです。
経済的に少しだけ余裕ができた
お世辞にも私の収入は高いとは言えませんが、ちょっと前までの悲惨な状況からはおかげさまで抜け出すことができています。
俗な言い方をするのであれば、以前と比べると経済的に少しだけ余裕ができました。
そこで、ある程度値段が張るゲームハードを購入してもいいかな、みたいな気持ちが膨らんできたのです。
もちろん現在も大した収入ではないので、大富豪のように色々なゲームを買いまくるわけにはいきませんが、少なくともスイッチ本体を一台購入し、少しのゲームソフトを楽しむくらいだったら、問題なく支払えるおサイフ事情にまで回復しました。
せっかくこのような状況になれたのだから、どうせなら長い間ご無沙汰だったゲームにも手を出してみてはどうだろうか、という気持ちになった次第です。
VTuberの影響を受けた
めちゃくちゃ熱狂的というわけではないのですが、私は一応VTuberさんのコンテンツを楽しんでいる人間です。
どちらかといえば動画主体で楽しんでおり、あまり配信を観ているとは言いがたいのですが、それでもVTuberさんたちがさまざまなゲームをプレイしている様子はアンテナに引っかかりますし、そのことによって色々なゲームに興味が湧いても来ます。
最近だと、スイカゲームあたりが象徴的なタイトルでしょうか。
実際にVTuberさんたちの配信の影響でものすごいダウンロード数を記録しているようですし、配信を視聴することによって自分もゲームをやってみたいと思うのは、多分ごく自然なことなのでしょう。
ただ私の場合はちょっと普通とは違っていて、別にVTuberさんが遊んでいるゲームソフトそれ自体を欲しくなるというわけではないんですよね。
そうではなくて、「ゲームをやっている様子」がたくさんアンテナに引っかかることによって、なんとなくゲームをたくさん楽しんでいて昔の感覚を思い出したくなり、漠然と自分もゲームをやってみたいと考えるようになってきた、という感じなのです。
抽象的な意味で、熱気が伝播してきているという感じです。
ニンテンドースイッチ購入を妨げる3つの問題
前項で、今になってニンテンドースイッチを欲しいと思う理由について自己分析してみました。
お読みになってくださった方は、おそらく次のように思ったのではないでしょうか。
「それだったらさっさと買っちゃえばいいんじゃないの?」
しかし、話はそう簡単には進みません。
欲しい理由があるのと同じように、そう簡単に買うわけにはいかない理由もまた、私の中には存在するからです。
ここでは購入を妨げている3つの問題について書いてみます。
お金の問題
先ほど「経済的に少し余裕が出てきた」と書きました。
なのにここで購入を妨げる問題の一つとしてお金を挙げるのは、ちょっと違うんじゃないかと思う方もいるかもしれません。
確かにこれはとても微妙な話なので、どう説明していいか悩んでしまうところではあります。
要するに、私は次のような状況に陥っているわけです。
「ニンテンドースイッチとゲームソフトを買うお金はある。しかしやっぱりそれは私にとって安い金額ではない」
以前の私だったら、そもそも買うのに必要なお金がなかったので、選択肢自体がなかったわけです。
しかし現在は買おうと思えば買える。
だからこうして、ニンテンドースイッチ欲しい欲しいという話が出てくる。
しかしその一方で、ニンテンドースイッチ本体は、携帯モード専用のLiteでも21,000円ちょっと、最も高価な有機ELモデルだと37,000円ぐらいします。
これを何の躊躇もなく支払えるかというと、そういうわけでもないんですよね。
そして当たり前ですが、ゲーム機本体を買って終わりではなく、ゲームソフトも買わなければいけないわけで、出費はさらに大きくなることになります。
そうなってくると、購入はできるけれども、さてどうしたものか、という悩みに突入してしまうわけなのです。
可処分時間の配分の問題
そして可処分時間の問題もあります。
可処分時間とはつまり、自分の好きなことができる時間のことですね。
私は基本的にそれほど忙しい人間ではないので、一般的な人と比べると可処分時間は多い方だと思います。
その意味では、ゲームをやる時間がなかなか取れなくて困っている、みたいな切実な悩みを抱えているわけではないので、幸福と言えるのかもしれません。
しかし私には、人より多めの可処分時間でもなお足りないくらい、やりたいことがたくさんたくさんあるんですよね。
小説も書きたいし、このブログももっと充実させたいし、ネットでさまざまな情報を集めて知識を蓄えたい。
読書もしたいし、アニメも視聴したいし、積読状態になっている大量の漫画もどんどん読んでいきたい。
そういう他の願望が山ほど揃っており、果たして可処分時間のどこまでをゲームに割くことが出来るのか、未知数のところがとても大きいのです。
皆さんもご存知の通り、ゲームというのは時間泥棒ですからね。
ニンテンドースイッチを購入する選択が当たりであればあるほど、私は他のことができない人間になってしまいます。
それはそれでちょっと困るわけです。
新ハード発表まで近いかもしれない問題
最後の問題は、ニンテンドースイッチが発売からすでに6年も経っているということです。
ゲームに詳しい方であれば、「そろそろ任天堂が新しいハードを発表するのではないか?」みたいな噂を聞いたことがあるのではないでしょうか。
もちろんあくまでも噂レベルに過ぎませんが、しかしこれまでの任天堂のハード発売サイクルを見てみると、6年というのは、そろそろ新しいものを出してもおかしくない期間です。
たとえば来年2024年に新しいハードが発表されたとすると、このタイミングでニンテンドースイッチを購入したことを、私はどう感じるでしょうか。
まあ「ハズレ」とまでは思わないかもしれませんが、あと1年待っているべきだったな、という後悔は少なからず湧いてくるのではないかと想像できます。
ましてや新しいハードが下位互換性を有していた場合、その後悔はますます大きくなることでしょう。
このようなことを考えると、2023年末の現在にニンテンドースイッチを購入することに対して、どうしてもためらいが出てきてしまうわけなのです。
おわりに
と、このような具合に、私はニンテンドースイッチを購入すべきかどうかで、最近とても悩んでいる次第なのです。
まあ、ぶっちゃけたことを言うのであれば、娯楽なんてそのときのことだけ考えていれば良い、とは思います。
今ゲームをやりたいんだったら、後先考えずに今ゲーム機を買って楽しめばいいじゃないかと。
結果として何かデメリットが表に現れたとしても、それはそれ。メリットの部分を思いっきり楽しむことで帳消しにすればいいじゃないか。
そんな風に楽観的に考える自分も確かにいます。
しかしその一方で、やはり慎重にならざるを得ない自分もいるわけで、このせめぎ合いが現在の私をおおいに悩ませているわけです。
果たしてこの悩みに決着がつくのかどうか。
あーだこうだ考えているうちにどんどん時間が経過して、気がつけば任天堂が次のハードを発表している、なんていう未来も考えられますね。
そうなったらそれはそれで別に構わないのですが……うーん、本当にどうしたものか。