天国的底辺

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文章をできるだけ速く書く方法|ブログから小説まで

文章を書く

 

 文章を書くという行為は、基本的に時間のかかるものです。

 まずは構成を作るところから始まり、その後に本文を書き、最後に推敲をして全体の形を整えていきます。

 これらをすべて合わせると、どうしても一定以上の時間がかかってしまうことになります。

 

 それは文章を書くという作業の宿命かもしれないのですが、しかしできるならばこの時間を短くしたいものですよね。

 少ない時間でたくさんの文章を生産できるのであれば、それに越したことはありません。

 

 この記事では、できるだけ速く文章を書くためにはどのような方法を採れば良いのかについて、私なりの考えを紹介していきたいと思います。

 

 いくつかのツールを使うことが前提となっていますので、「自分もちょっとやってみようかな」と思ってくれた人は、ぜひそれらのツールを揃えてみてください。

 何も無料のツールなので、用意するコストは高くありません。一度行ってみる価値は十分にあると思います。

 

 

ステップ1:まずは文章を書くことに慣れる

 まず第一段階として重要なのは、文章を書くことに慣れるということです。

 このように書くと「何だそれ」と思う人もいるかもしれません。

 文章を速く書く方法、すなわちテクニックについて知りたいと思っているのに、「とにかく書いて慣れろ」とはどういうことだと。

 随分、体育会系の古臭い要求をするじゃないかと感じた人もいるのではないでしょうか。

 

 しかしここには大切な意味が込められています。

 

 例えば算数の九九を想像してみてください。あるいは足し算か引き算の一桁の計算でも構いません。

 小学生の頃に一所懸命練習し、ほとんどの人が例えば4+9といった式の答えを「計算するまでもなく」導き出すことができることでしょう。

 

 このくらいの計算であれば答えを記憶してしまっているわけですね。

 そしてその事を土台として、より複雑な計算もできるようになっているわけです。

 文章を書く際にも同じことが言えます。

 テクニックはもちろん大切であり、それはこれからお伝えしていくのですが、それらのテクニックを活用するためにはまず文章の基礎体力というものが必要になります。

 その基礎体力を身につけるためには、とにかく文章を書くという経験を積み重ねるしかないのです。

 

 その経験なくしてテクニックだけを身につけようとしても、おそらく文章を速く書けるようにはならないでしょう。

 なので、ここでは最初のステップとして、まずは文章に書き慣れることをおすすめする次第なのです。

 

 ちなみにここで大切なのは、どのような長さの文章であれ、あるいはどのような種類の文章であれ、最後まで書ききったものだけをカウントするということです。

 途中で書くのやめてしまった文章は、経験値というか血肉にはなりません。

 文章は「最後まで仕上げる」という作業を通して様々な問題を乗り越えることにより、結果として基礎体力が身についてくるものなので、完成させることを経験しないままでは「慣れた」とは言えないのです。

 

 とにかくたくさんの文章を最後まできっちり書き切りましょう。

 その経験をするところから、すべてが始まります。

 

ステップ2:「何を書くか」と「どう書くか」を分ける

 私は「文章とは何なのか」についての専門的な研究をしているわけではないので、これから書くことはあるいは学術的に少し間違っているのかもしれません。

 しかしそれなりの量の文章を書いてきた私が、確実に実感してきたことではあるので、その意味では自信をもってお伝えする次第です。

 

 文章を書くという行為は、「何を書くか」と「どう書くか」の2つで成り立っています。

 何を書くかが決まらないから書けない場合はあれば、どう書くかが思いつかないから書けない場合もあります。

 この2つは、文章について深く考えないうちは混在しており、自分が一体どちらの原因で書けないのかをうまく判断することができません。

 

 ある程度文章を書き慣れた後にすべきなのは、自分が行っている作業を「何を書くか」と「どう書くか」にしっかりと分離することです。

 そして、直面している問題がどちらに属するのかを正確に判断することが重要となります。

 

 私なりの考えを申し上げますと、文章を書き慣れることで先に磨かれるのは「どう書くか」の技術のほうです。

 何を書くかというのはなかなか難しい問題で、たくさん文章を書いたからといって常に書くべきものがすんなり湧いてくるようになるわけではありません。

 

 それに対して、どう書くかというのは、文章を書く経験を積み重ねることで、その場その場の最適解が思い浮かびやすくなり、シンキングタイムを必要としなくなってくるのです。

 

 つまり、ある程度文章書き慣れた人間にとって「どう書くか」というのは時間的な意味ではそれほど問題ではなく、何を書くかで詰まってしまうことのほうが多いわけです。

 自分が書こうとしている文章に関して、こういった視点で問題を整理することができたら、次のステップへと進みます。

 

ステップ3:「何を書くか」を隙間時間に音声入力で書き留める

 さて、文章を執筆することの問題を「何を書くかの問題」に狭めることができたら、次にこれをどのようにして対策すれば良いのかについて考えましょう。

 

 ここでちょっとした定義の問題が発生します。

 この記事のテーマは「文章を速く書くにはどうすれば良いか」ですが、そもそも文章を書くスピードはどのように計測するものなのでしょうか?

 

「机に座ってキーボードを叩いている時間や、スマホに向かってフリック入力をしている時間」

 おそらくはこういう意見の人が多いと思います。

 この時間を短くすることが、つまり執筆速度を速くすることと同義である――このように定義するのがもっとも妥当なのではないでしょうか。

 

 とするならば、執筆速度を上げる方法としては次のようなことが言えると思います。

執筆していない時間に、何を書くかをしっかり決めてしまえば良い。

 これをすることによって、執筆時間においては手が止まる原因がなくなる。

 文章を書き慣れていれば、どう書くかで悩んで手が止まってしまうことはないわけだから。

 何を書くかを細かく決めていればいるほど、物凄い速度で文章を書き進めることができるはずだ」

 

 そう、ポイントは「いわゆる執筆時間」以外の時間に「何を書くか」を細かく記述するノウハウを獲得することなのです。

 少し屁理屈に聞こえるかもしれませんが、考え方としては要するに「執筆時間としてカウントしない時間に文章の仕込みをすることで執筆時間を短縮し速度アップとみなす」ということですね。

 

 そしてこのときにおすすめする入力方法は、音声入力です。中でもスマホの音声入力を強くおすすめします。

 他の作業をしながらでも、ある程度のまとまった文章をどんどん書き溜めていくことができるからです。

 

 現在私が個人的にやっているのは、自宅周辺をウォーキングしながら、あらかじめ定めた構成にしたがって音声入力で「何を書くか」をしゃべり倒すという手段です。

 これにより、ウォーキングから帰ってきて自宅の机に向かうときには、「何を書くか」についての数千から1万文字程度の文章の山ができあがっている――そんな状態を作れるようになりました。

 

 この下書きを元に本文を執筆することで、それまでの自分ではあり得なかった速度で、よどみなく文章を書いていくことができるというわけです。

 もともとウォーキングの時間は文章を生産する時間ではないわけですから、この時間にスマホで音声入力することは、執筆時間的にはノーカウント。

 本文を執筆している時間だけを数えれば良いのだから、物凄い速度と考えて差し支えない――という寸法です。

 

 スマホで音声入力するためのアプリやデバイスについては、以下の記事を参考にしてみてください。

 

www.tengoku-teihen.com

 

ステップ4:PCを使いキーボードと音声入力で本文を書く

 そして最後は本文をどのように入力するかですが、これに関してはそれぞれの得意な方法でやるのがまず基本となります。

 世の中にはものすごい勢いでスマホのフリック入力ができる人もいるので、そのような人はスマホを利用すれば良いでしょう。

 

 しかし私としては、基本的にはパソコンを使って文章を書くことをおすすめします。

 本番の文章を書くときには、パソコン環境こそが最強だと私は思ってます。

 入力方法は、キーボード入力と音声入力のハイブリッド。私の場合、エディタはGoogleドキュメントを使い、音声入力はVoiceInというChrome拡張機能を使っています。

 

 キーボード入力と音声入力を混ぜ合わせることのメリットは、音声入力という「強力だけれども誤変換が頻繁に発生する」入力方法をキーボードで素早くサポートできることにあります。

 音声入力でスピーディに入力していったものを、リアルタイムでキーボードにより修正していく。

 これが現在の私の考える最速の文章入力手段です。

 

 このようなやり方で、実際にどれくらいの執筆速度を叩き出せるのか?

 それは個人差と慣れによって大きく変わるものですが、私としては、小説家の森博嗣さんの「時速6,000文字」に追いつくことは比較的容易であると思っています。

 

 1時間に6,000文字の文章を書くことができれば、それは大変なパフォーマンスの向上ですよね。

 ウォーキングの時間や入浴時間といった「本来ならば文章を書けないはずの時間」に音声入力を多用することによって、このような時短を達成できるというわけです。

 

文章を速く書くための注意点

 ここまで文章を速く書くための具体的な方法について解説してきましたが、ここでは3つの注意点について触れておきましょう。

 とにかく速くたくさん文章を書きたいのであれば、以下の3つはしっかりと肝に銘じておく必要があると私は考えます。

 

 歴史に残るような名文を書きたいとか、プロも唸るような素晴らしい仕事をしたいといった願望がない限りは、これらのことに力を入れて量産体制を築き上げることこそが、結果的に良い方向に繋がるはずです。

 

道具と環境にこだわる

 まず最初の注意点としては、道具と環境にこだわるということが挙げられます。

 この場合の道具というのは、主にツールですね。すでに述べたツールとしてはGoogleドキュメントやVoiceIn拡張機能、スマホなどがあります。

 そういったものについてしっかりと考え抜き、自分にぴったり合ったものに決める姿勢が大切となります。

 

 弘法筆を選ばずという言葉がありますが、あれはほとんど嘘だと思っておいたほうが良いでしょう。

 道具をしっかり選ぶことからパフォーマンスの向上が始まると言っても過言ではありません。

 

 そして環境ですね。

 ここでいう環境とはいささか抽象的な概念ですが、自分なりにしっかりと考えておくことは大切です。

 

 例えば先ほどのステップの中で、私は机に向かって音声入力を使うということを提示しましたが、中には音声入力を堂々とできる環境がないという人もいるかもしれません。

 自分だけの部屋が家にないから、音声入力なんかしたら家族に聞かれてしまって恥ずかしいといった抵抗感を抱くのは、もちろん自然なことです。

 

 しかしそれでも何とかして環境を構築し、パソコンでの作業にも音声入力を取り込むことを私は強くおすすめします。

 こういった環境づくりにしっかりと力を入れることで、初めて高いパフォーマンスというものは発揮されるからです。

 

 ちなみに音声入力は、囁き声でもしっかりと入力してくれるものなので、決して大声を出す必要はありません。

 この辺りについては誤解をしている人が多いため、一応強調しておきたいと思います。

 

「小声」ではありません。「囁き声」です。

 囁き声くらいなら自宅でも誰に聞かれることなくできる、という人もいるのではないでしょうか。

 ぜひ一度試していただきたいと私は考えています。

 

質より量を重視する

 次に注意していただきたいのは、質よりも量を重視するということです。

 

 もちろん私としても、何の価値もない駄文をいくらでも垂れ流していいとか、適当なことを書いているだけでも文章書きとしての能力が向上するとか、そういうこと言いたいわけではありません。

 ただ、まずは量をこなすことを考えて行動することで、後から質の向上がついてくるものだと思っているのです。

 

 まずはたくさん生産する。その中からいくつかは優れたものが生まれてくる。

 これが正しい順番なのであって、いきなりまず質の高いものをほんのちょっとだけ生産すると言った姿勢は、結果的に質の向上にはつながらないのではないかと考えているわけなのです。

 

 そして量を生産するために必要なのは速度です。

 できるだけスピーディに生産することによって、結果的に同じ時間の中で生み出すことのできるものの量が増えます。

 我々は無限の時間を持っているわけではないので、スピード感のある人のほうが明らかに有利ですよね。

 

 文章もまったく同じで、1時間に1,000文字しか書けない人よりは、5,000文字書ける人のほうが5倍の量を生み出すことができますし、そのぶんだけ質の向上を見込むことができるのです。

 

 この記事を読んでいる皆さんには、質よりもまず量を重視することによって、結果的に質の向上に到達する道を選ぶことを強くおすすめします。

 

書いたものはどんどん公開する

 もちろん中には公開することのできない文章もあるでしょうが、そのような制約がない場合には、書いた文章を積極的に公開していきましょう。

 そうすることによってたくさんのフィードバックを得ることができますし、どのような文章が人の心に刺さるのかをリサーチすることもできます。

 

 また、他人に見せるという行為を通して良い意味での緊張感が生まれ、執筆のペースやその内容に対してもポジティブな影響が出てくるものと私は考えています。

 

 さらに、文章を公開するということは他人を刺激するということでもあり、それが未来の書き手を生み出すことになる可能性もありますよね。

 誰かが書いた文章を見て「よし、自分も書いてみよう」と思う人が現れる。

 このような良い循環を作り出すためにも、書き上げた文章はぜひ積極的に公開してみていただきたいなと思う次第なのです。

 

 私も仕事以外で書いた文章のほとんどはインターネット上に公開しています。

 必ずしも反応があるわけではありませんし、中にはほとんどアクセスのない文章もあるのですが、それでも公開していれば結構いいこともあったりします。

 同じ趣味を持った人から反応をいただき、深い会話をする機会に恵まれたこともありました。

 

 皆さんもぜひこういったことを経験してみて欲しいと思っています。

 

まとめ

 以上、文章少しでも速く書く方法について解説してきました。

 

 偉そうなことを書いてきましたが、私とてそれほどスピーディに文章を執筆できるわけではありません。

 これまで解説してきた方法は開発中のものであり、私自身もまだ細い試行錯誤を重ねている段階です。

 

 世の中にはこのような方法を使わなくても、まったくのフルスクラッチから時速6,000文字や7,000文字といった速度を叩き出せる人もいます。

 そういうある種の天才には到底敵いません。

 そういう人たちからしてみれば、この記事は丸ごと、まったく意味の無いものでしょう。

 

 しかし一方では、なかなか執筆速度を上げることができずに困ってる人もたくさんいるわけで、そのような人たちにはこの記事は多少なり助けになるのではないかと考えています。

 

 ここで紹介した方法以外にも執筆速度を上げる良いアイディアがありましたら、ぜひご意見をお寄せいただければと思います。

 私自身もまだまだ修行中の身であるので、おおいに参考にさせていただきます。

 

※この記事は6,400文字ありますが、ウォーキングしながら作成した下書きを元に51分で本文執筆が完了しました。