天国的底辺

二次元、創作、裸足、その他諸々についての思索で構成されたブログ

スマホを限定的にしか使わないので機種選びが難しい

誰もがスマホを持っているのが当たり前の時代になって、随分経ちますよね。
私は世代的に「スマホ以前の世界」もそれなりに知っているわけですが、あの頃と比べればまるで異世界のような世の中になっている気がします。
さまざまなシステムがスマホありきで成り立っており、今時スマホを持たない人は、それなりのハンデを背負って生きていかなければならないように思われます。

……という時代なわけですが、実は私は、スマホを極めて限定的にしか使わない人間です。
そしてそのせいで、次のスマホを何にしようかという選択が非常に難しいことになってしまっています。
この記事では、そのあたりの葛藤について、ちょっと書いてみたいと思います。

スマホ全盛の時代に、あまりスマホを使わない私

スマホ全盛の(というかもはやスマホが体の一部と化した)時代にあって、なぜ私があまりスマホを使わないのか。
理由を一言にまとめるのであれば、次のようになります。

「引きこもり体質であまり外出することがなく、しかも家ではパソコンをつけっぱなしだから」

私は完全在宅のWebライターをやっています。
そのため、日常生活において通勤という概念がありません。
しかも生来のインドア派であるため、長時間外に遊びに出かけるといったことも一切ない生活を送っています。

その上で、家の中では起きてから寝るまでずっとパソコンを起動させっぱなしにしているのです。
何か作業したいと思ったら、すぐデスクに向かって作業開始すれば良いという環境が構築されている。
そのため、スマホのようないわば小型コンピューターを携帯しなければならない機会がなく、故にスマホにあまり出番がないというわけなのです。

スマホを本当に限定的にしか使っておらず、その意味では少しもったいないかもしれません。
何しろスマホというやつは、こちらが望む望まないにかかわらずさまざまな機能を備えているのが普通であり、「私はこの機能はいらないので取り除いて、その代わりに安くしてください」という注文はできません。
こちらにできるのはせいぜい機種選びであり、しかし実のところスマホの機種は、機能的には似たり寄ったりというのが現実ですからね。

そのようなわけで、私はあまり「スマホ慣れしていない」ところがあります。
同じことをするならパソコンでやった方がはるかに効率が良いだろう、という思いが非常に強く、何でもかんでもパソコンでやってしまうとするんですよね。
実際その方がインプットもアウトプットも効率が良いので、現在のスタイルをスマホ中心のスタイルに変える気は今のところまったくありません。

しかしたまに問題が発生します。
サービスによっては、スマホに向けた環境は構築されているけれど、パソコン向けの環境はまだ構築されていない、という状況がありえるのです。
これは世の中がモバイルファースト、すなわち「まずはスマホに対応する」スタンスを中心としていることから起こる現象です。
だんだんとパソコンが後回しにされるようになってきたんですよね。
たとえば私がたまに利用している音声配信プラットフォームであるstand.fmは、立ち上がりからしばらくの間、パソコンからはログインすらできない仕組みになっていました。

パソコン非対応のサービスに出くわすたびに、自分のスタンスが世の中のだいぶずれていることを実感しないわけにはいきません。
しかしそれでも、今の私の生活においてはパソコン第一であり、そのリソースをスマホに多く傾けようという気にはなりません。
27インチの4Kモニターでインターネットその他を利用する利便性を一度知ってしまうと、わずか数インチのスマホでちまちま作業する気にはとてもなれないからです。

この辺り、パソコンを愛している方にはわかっていただけるのではないでしょうか。

私が使うスマホの機能

そんな私ですが、とはいえスマホがなくても生きられるかというと、そういうわけでもありません。
スマホには通常のパソコンにはない機能がいくつかあり、世の中はそれらを利用することで非常に便利になるようにできているからです。

ここでは、私が利用している数少ないスマホの機能について見ていきます。

SMS認証

まず何と言ってもスマホならではの機能は、SMS認証ですね。
どこかのサイトにログインするにあたって、いわゆる二段階認証というやつをするのに必要な仕組みです。
一応これでも私はセキュリティに関する意識は高い方だと思っているので、この辺りに抜かりはありません。

私にとって、スマホの利用価値の30%くらいがSMS認証にあるのではないかと思われます。
他のことは、ちょっとした面倒くささを引き受ければスマホなしでも成り立ちますが、SMS認証だけはパソコンだけでどうにかするわけにはいかないからです。

たまに面倒だなと思うこともありますが、不正アクセスなどは本当に怖いですからね。
SMS認証を活用したセキュリティ対策をしっかりと行い、必要な情報が漏洩しないようガードを固めていかなければいけません。

その意味で私にとってスマホとは、「ちょっと分厚いセキュリティカード」みたいなところがなくもないな、という気がします。

モバイルSuica、楽天ペイ

モバイルSuicaと楽天ペイも、私がスマホで使う数少ない機能のうちに含まれます。
時代はキャッシュレスであり、私もご多分に漏れず、もはや現金をガチャガチャ取り扱う気にはなれないからです。

いわゆる「○○ペイ」の中で最も流行っているのはPayPayですが、私は楽天ペイを利用しています。
理由は単純で、一応「楽天経済圏」の中に身を置いているからですね。
ポイントをたくさん取得するためにめちゃくちゃ頑張っているかというとそうでもないのですが、もらえるポイントはすべて楽天ポイントに集約させよう、くらいの工夫はしています。
そのためPayPayではなく楽天ペイの方が、都合が良いというわけです。

モバイルSuicaに関しては、特に何か言うことはありません。
完全在宅ワークをしている私ですが、たまには電車を利用することもあります。
そんなとき、わざわざ現金を用意して駅で切符を買う気にはとてもなれません。

カード型のSuicaと比べてモバイルSuicaが優れているのは、何と言っても残高がわかることと、自宅でチャージできることでしょうね。
この2つがあるため、モバイルSuicaは非常に重宝しています。
これもまた、私がスマホを持つ理由の30%くらいを占めていると言えるでしょう。

Amazonオーディブル

私はオーディオブックに強い関心を持っており、なんとかうまく生活にねじ込もうと、Amazonのオーディオブックサービスであるオーディブルを利用しています。
オーディブルについての詳しいことは以前記事にしたことがあるので、そちらを参照してみてください。

www.tengoku-teihen.com

Amazonオーディブルはパソコンからでも利用できるといえばできるのですが、一つ意外な難点があります。
具体的な表現ができなくてもどかしいのですが、パソコンで聴くナレーションは、なぜか耳に突き刺さるみたいな嫌な感じがあるんですよね。
そのため、私はパソコンの前で作業していたとしても、オーディオブックを聴くときはあえてスマホから聴くようにしているのです。

これが結局、私がスマホを使う数少ない目的の一つにもなっているという次第です。

まあ一般的に考えて、オーディオブックはスマホで聴くという方が大半でしょう。
世の中の多くの方には通勤・通学時間というものがあり、その時間を有効活用する手段として、スマホでオーディオブックを聞くというのは非常に有益だからです。
しかもオーディオブックはダウンロードして聴く形式がほとんどなので、いわゆる「ギガが減る」ことにならないのもメリットなんですよね。

「スマホでしかできない」わけではありませんが、これも私にとってスマホの存在価値を決める重要な要素になっています。

ほどほどにカメラ

そして最後に、ほどほどにカメラ機能を使っているというのも、私にとってのスマホの存在価値の一つであると言えます。
私はそれほど写真を撮ってはいませんし、動画を撮影してもいません。
しかしそれでも何かしらのものを撮りたいと考えることはあり、そういうときには結局のところスマホがものすごく重宝します。

こればかりはパソコンではどうにもなりませんからね。
しかも私のパソコンはデスクトップなので、持ち運ぶことができない。
あんな薄くて小さなスマホに、写真や動画を撮影する機能が搭載されているというのは、スマホ以前の時代からすれば考えられないことです。
これらのためにもスマホがなければならないというのは、パソコンメインで生きている私にも適用できる話であると言えます。

iPhoneユーザーだが、もう卒業すべき?

私が初めて所有したスマホは、iPhone 6sでした。
そしてその後iPhone XRに買い替え、それをそのまま2024年1月現在も現役で使っています。

このiPhone XRを買ったのは、確か2019年のことです。
当時は今のように通信機の安いスマホのプランというものがほとんどなく、値段のバカ高い大手キャリアを契約せざるを得ませんでした。
しかしそういった契約にも少しは良いところがあり、その一つが「iPhoneを安く購入できる」ということだったのです。
確か総額で4万円ちょっとだったかな。それくらいだったと記憶しています。

しかし、さすがにそろそろ買い替えの時期かなという気がしています。
前述したように、私がスマホでやることはほとんどありません。
なのでiPhone XRでも別にスペック的に約束を感じることはないのですが、そろそろOSのサポートが切れそうであるなどの点から、タイムリミットが刻一刻と近づいているのを感じないわけにはいかないのです。

これまでずっとiPhoneでやってきたので、買い換えるならやはり次もiPhoneがいいかな、と考えるのは自然なことでしょう。
しかしここで問題になるのは、おサイフ事情です。
昨今の円安の影響もあって、現在のiPhoneは非常に高額になっています。
「古くなってきたからそろそろ新しいiPhoneに買い替えよう」と口で言うのは簡単ですが、ぶっちゃけパソコン以上に高額な買い物になってしまうんですよね。

これはなかなか大変なことです。
特に、最近あまり仕事の発注をもらえておらず、収入がめちゃくちゃ不安定になっている今の私にとっては、スマホの買い替えというのはなおさらに大きなイベント。
ちょっと手が出ないよな、というのが偽らざる感想です。

iPhoneの中で唯一廉価と言えるのが、iPhone SEシリーズです。
しかし現行のiPhone SEは4.7インチであり、いくら私がほとんどスマホを使わないと言っても、ちょっと小さすぎるかな、と思わざるを得ません。
本体が小さいということはバッテリー容量も少ないということであり、そっちの意味での心もとなさもあります。

巷の噂では、次のiPhone SEはもう少し巨大化するとかしないとか。
それを待ってから購入するのが、iPhoneライフを持続させる手段としてはベストなのかな、と考えているところだったりします。

しかしここまで考えてくると、「そもそもそこまでしてiPhoneに固執する必要ってあるのだろうか」という疑問も湧いてくるんですよね。
iPhoneが優れたスマホであることは、今さら主張するまでもありません。
しかしほとんどスマホの機能を使わない私にとって(特に3Dゲームなどにまったく興味ないのが大きい)、iPhoneの素晴らしさは本当に必要なものか? と考えないわけにはいかないのです。

もうちょっと別の選択肢も考えるべきではないか。
今の自分の身の丈に合ったスマホの買い方があるのではないか。
そういうこともあれこれ考えている、今日この頃だったりするわけです。

格安スマホとビデオカメラを購入する選択肢も

Androidスマホを見渡してみれば、iPhone SEくらいのクラス、すなわちミドルレンジスマホはたくさん売られています。
中でも特に有名なものとしては、Googleが出しているPixelシリーズが挙げられるでしょうか。
Pixelシリーズは「特にこれといった尖った希望がない人間は、とりあえずこれを買っておけば間違いない」みたいな標準的な地位を確立しているスマホであり、あるいは私もそれに移行するべきなのかもしれません。

しかし最近私が考え始めているのは、もっと極端なスタンスです。
私がよく使うスマホの機能については前述した通りですが、これらを見てわかることは、カメラ機能以外は特に高性能を必要としない、ということです。
つまり、カメラ機能だけが高性能で、あとは最低限のスペックしか備えていないスマホみたいなものが存在するのであれば、それが私にとってはコスパ的にマイベストだということになります。

しかしなかなかそのようなスマホは存在しません。
なぜなら、カメラ機能を充実させるためにはチップ性能の充実が必要であり、結局のところ全体として高機能にならざるを得ないからです。
つまりスマホ選びというのは、「全部すごい」か「全部ヘボい」のどちらかを選ばなければならないものであると言えるわけですね。

ここで対策として考えられるのが、私がスマホに求めている機能のうち、カメラ機能だけを切り離してはどうかということです。
つまり、格安スマホとビデオカメラを買い分けてはどうか、というアイディアがここで浮上してくるわけです。

たとえば現在最新のiPhone 15を購入すると、中古ショップで未使用品を選んでも12万円くらいになります。
Pixelシリーズの中で最も手頃なPixel 7aを選ぶと、6万円くらいでしょうか。

しかしここで、たとえば8万円の予算を用意して、2万円の格安スマホと、6万円のビデオカメラを購入するというのはどうでしょう。
そうすれば、高機能なビデオカメラであれこれやれるようになりますし、スマホも私にとっては問題ない使い方ができます。
世間一般的な観点からすれば特殊な買い物になってしまいますが、スマホに求めるものが少ない私にとっては、こういった選択が結構有効に働くのではないでしょうか。

もちろん、スマホの大きなメリットの一つである「すべてが小さく一体化されている」ことは享受できなくなるので、そのあたりも考えなければいけませんが……。

おわりに

とまあこんな感じに、次のスマホをどうしたものか、定期的に悩んでいる私なのでありました。

前述したiPhone SE第4世代がさっさと発売されてくれれば、おそらくそれが最も手っ取り早い答えとなるでしょう。
まあこの円安かつ物価高の情勢を考えるのであれば、iPhone SEといえど8万円くらいになってしまう可能性はありますが、それでも10万円かからずに一応は新しいiPhoneを手に入れられるというのは大きなポイントです。

それを待てない場合には、ここまで書いてきたような選択肢を色々と検討してみる必要があるでしょう。
Pixelシリーズを購入するもよし、格安スマホとビデオカメラの組み合わせを思い切って試してみるもよしです。

とりあえず現時点ではiPhone XRでなんとかやれているので、今すぐに買い換えなければいけないという話ではありません。
時間をかけてゆっくりと、自分にとって最適な道を探っていきたいと思っています。

皆さんはどのようなコンセプトで、どんなスマホを所持しておりますか?
よろしければコメントでお聞かせいただけると嬉しいです。