ここ2年ほど開店休業状態が続いていた当ブログですが、このたび再始動させることになりました。
と言っても別に多くの人にそれを期待されていたというわけではないので、これを告知したからと言って「待ってました! お帰りなさい!」みたいな声が多く寄せられる、みたいなことはないでしょう。
しかし私個人にとってこれは結構大きな決断で、再びこのブログに息を吹き込む日々を送ることになるかと思うと、一人で勝手に胸を高鳴らせている状態です。
再始動1回目のこの記事では、そもそもなぜブログが開店休業状態になってしまったのかについて解説するとともに、今回どのような心境の変化でそこから脱却したのか、そして脱却するにあたってどのような対処をしたのかについて、ちょっと書いてみたいと思います。
「物を書く」ということについて何かしら思うところを抱えている方は、物は試しに最後までお読みいただけると嬉しいです。
仕事・ブログ・小説・pixivFANBOX
私の現在の仕事はWebライターです。
と言ってもどのような仕事なのか、具体的なイメージが浮かばない方も多いのではないでしょうか。
そこでざっくりと説明させていただきますと、要するにWebライターというのは、Webの記事を執筆する仕事です。
たとえば皆さんがGoogleで何かを検索したとき、次のようなタイトルの記事がヒットした経験がよくあるのではないでしょうか。
「○○は本当に使えるの?メリットや注意点を徹底解説!」
「○○に役立つ商品10選!価格別のおすすめも紹介」
こういうのは大抵、クライアント様からの依頼でWebライターが執筆しているものです。
毒にも薬にもならないただのノイズのような記事もあれば、お読みになった方の役に立つ本物のクオリティを備えた記事もあるでしょう。
Webライターと言ってもピンキリであり、その仕事内容もまたピンキリです。
私はそのような仕事をして、日々の生計を立てています。
Webライターという仕事自体は、自分と非常に相性の良いものであると思っています。
私の趣味は音声入力でスピーディーに文章を書くことであり、Webライターの仕事はその機会として非常に楽しくこなせるもの。
それで報酬までいただけるわけですから、これはもう天職と言っても良いのではないでしょうか。
天職という言葉はよく「その道の才能に満ち溢れていること」の表現として使われがちですが、私としてはそういう使い方の他に「その道に進んでもまったく苦労を感じないこと」の表現としても使って良いのではないかと思うのです。
私に文章を書く才能があるかどうかはともかく、文章を書く仕事をしていてまったく苦労を感じないのは確か。
その意味でWebライターは自分の天職なのではないかと考えている次第です。
しかしいくら文章を書くのが好きだと言っても、マシーンではないので無限に生成し続けられるわけではありません。自ずと限界があります。
そしてここからが問題なのですが、私は仕事だけではなく、趣味もまた文章を書くことであり、結果として文章を書くことにばかり偏った非常にバランスの悪い生活を送ってしまっているのです。
SNSに執筆する短文は別腹として、長文を書くプラットフォームというか場のようなものは、つい先日まで合計で4つありました。
仕事・ブログ・小説・pixivFANBOXです。
このうちブログはすでに解説した通り開店休業状態だったので、事実上は仕事と小説とpixivFANBOXの3つになっていたと言って差し支えないでしょう。
しかしそれだけでもいっぱいいっぱいで、自分のキャパの限界に達してしまっていたんですよね。
明らかに手を広げすぎな状態だったわけです。
そこには私が個人的に「執筆エネルギー」と呼んでいるものが関わっていました。
執筆エネルギーの問題
言うまでもないことだとは思うのですが、文章を書く行為は少なからずエネルギーを使います。
これは文章を書くことが好きな方より、苦手にしている方の方が納得していただけることなのではないでしょうか。
ほんの1,000文字程度の文章を書くだけでも、くたくたになってしまうという方は少なくないことでしょう。
文章を書くためのエネルギーが尽きてしまうと、もうその日はそれ以上文章を書けなくなってしまいます。
たとえその時点でまだ1日の半分ほどしか過ぎておらず、時間的に余裕があったとしても、その時間を文章の執筆に充当することはできないのです。
別のことをすることは可能でも、文章を書くことだけはもうできない。そういう状態になってしまうんですよね。
私はここで言う文章を書くエネルギーのことを「執筆エネルギー」と呼んでいます。
このエネルギーは文章を執筆することによって消費し、私の場合は睡眠によって回復します。
私の執筆エネルギーは、今のところだいたい1日に15,000文字ほどの文章を書くと枯渇してしまいます。
それだけの量の文章を書いてしまうと、たとえまだ時間がどれだけ余っていたとしても、その日はもう長文を執筆することはできません。
趣味の小説を書き進めなければいけないのにな、みたいなことを思いつつも、体がそれを拒絶してしまうのです。
しかしここで問題となるのは、私の仕事がWebライターであり、何と言ってもあらゆる文章執筆の中で仕事が最優先であるということです。
Webライターというのは1日に執筆する文字数の多い仕事で、ぶっちゃけそれが15,000文字を超えてしまうこともしばしばあります。
これがどういうことかというと、1日の仕事を終えてしまうと、もうそれ以上趣味の執筆がまったくできない状態になってしまうということなわけです。
以前からこのことにずっと悩んでいました。
仕事で執筆エネルギーのすべてを使ってしまうと、趣味のことがまったくできない。
しかし仕事量を安易に減らしてしまうと、生活する上でなかなか厳しいことになってしまう。
何とか執筆エネルギーの量自体を増やせないかと試行錯誤を繰り返したこともあったのですが、それは未だに実現できていません。
執筆エネルギーの量が生まれつきのものなのかどうかは定かではありませんが、今のところ結果を出せる訓練のようなものは確立できずじまいです。
運動でもして文字通り体力をつけることで、もしかしたら総量を増やせるのではないかなと思ったりもするのですが、これも定かではありません。
結果として1日15,000文字という制約は、未だに私を縛り付けるものとして鬱陶しく存在し続けています。
ちなみに以前はこのブログを連続で200日以上更新していたこともありました。
その頃のことを覚えておられる方も、もしかしたらいるかもしれません。
そのような方は「執筆エネルギーに限界があるなら、何で当時はあんなに連続で更新することができてたわけ?」みたいな疑問を持つのではないでしょうか。
その答えはシンプルです。
このブログを始めて、200日以上連続更新していた頃は、まだ私の職業がWebライターではなかったのです。
ポートフォリオにできないかという悩み
つまりこのブログは、文章を書くプロではなかった頃にスタートさせたものであるということになります。
その後に文章のプロとして活動するようになったのです。
そしてこのことでもう一つ新しい悩みが生まれました。
Webライターとしてのポートフォリオに、このブログを活用できないかという案が浮かんで、そのことに振り回されるようになってしまったのです。
ポートフォリオとは、ざっくり説明するならば、自分の作品を集めて閲覧できる状態にすることで、自分の腕前をアピールするためのものです。
つまり仕事を得るための手段として、このブログに「より本格的な」記事をたくさん公開し、それをWebライターとしてのアカウントで紹介することで、仕事を獲得できないかと目論むようになったわけです。
しかしそれをそのまま実現するのはとても難しいことでした。
というのも、このブログは紆余曲折の末に、裸足フェチ系の趣味記事が多いものになってしまっています。
これがWebライターとしてのポートフォリオになるかというと、正直かなり厳しいところがあります。
Webライターに求められるSEO(検索エンジン最適化)のスキルをアピールできるものになっていないだけでなく、もしかしたら人格を疑われてしまう可能性だってあります。
だからこのブログをリニューアルして、より仕事に使えるものとして特化させようか、みたいなことも考えたりしました。
執筆エネルギーの問題に加えて、この悩みがあったために、なおのことブログの更新が途絶えてしまったところがあります。
しかし今回ブログを再始動するにあたって、この点に関しては吹っ切れました。
今の私の正直な気持ちは、「別にもうこのブログがポートフォリオにならなくてもいいや」というものです。
それよりは、これまでと同等以上に趣味の方向に舵を切り、同好の士に楽しんでいただくことを最重要に考えようという結論に至りました。
要するに趣味100%のブログにしようということですね。
しかしこの決断をしたからと言って、執筆エネルギーの問題はまだ解決できていません。
そこでもう一つ決断をすることにしました。アウトプット先の絞り込みです。
趣味的分野の長文執筆は小説とブログに集約
この日記の最初に、現在の私の長文アウトプット先が「仕事・ブログ・小説・pixivFANBOX」であると解説しました。
仕事とは文字通り仕事。ブログはこのブログのこと。小説は趣味で書いている主に裸足フェチ小説。
そしてpixivFANBOXとは、5月から始めていた日記の毎日更新のことです。
なんとか頑張ってこれらのすべてを成立させたいと考えていたのですが、自分の執筆エネルギーについて冷静に考えた末、現状ではそれは叶わないなという結論に至りました。
そこで絞り込みを行うことにしました。
具体的には、pixivFANBOXで行っている日記の毎日更新を中断することにしたのです。
もちろんその日記がどうでもいいものであったというわけではありません。
毎日のように読んでくださり、場合によってはコメントを書いてくださる方もいらっしゃいました。
なので中断することに抵抗がまったくなかったといえば嘘になります。
しかしこのブログを再始動することをシミュレーションしてみたとき、pixivFANBOXの日記よりもこのブログの方が、よりリーチが広く、つまりはよりたくさんの方と繋がるチャンスがあるものなのではないかという考えに至ったのです。
そこでpixivFANBOXの方をいったんお休みにして、そのリソースをこのブログに回すことを決断したという次第です。
仕事は仕事でこれまで通りやっていくとして、趣味に関しては小説とブログだけにすることになりました。
「だけにする」というとなんとなくネガティブな響きがありますが、その分このブログを元気に盛り上げていくことで、総体として今まで以上に活発な発信活動となればいいなと思っています。
ちなみにTwitter改めXでは、マシュマロという匿名のメッセージサービスを運営しています。
最近になってこのサービスのプレミアム会員になりまして、いただいたメッセージに対する回答を最大1万文字で行えるようになりました。
これも長文といえば長文ではないかというツッコミもあるのではないかと思うのですが、私の中ではこれは別腹だったりします。
今のところだいたい回答の長さは平均して500文字くらい。
この程度であれば、一応長文という呼び方はするけれども、執筆エネルギーの一部を割かねばならないほどではないからです。
これはこれで、Twitter改めXのアカウントを裸足フェチコミュニティ的に盛り上げる意味で、しっかりやっていきたいと思っています。
Googleアドセンス広告を卒業
そしてこれは読者の方にとっては余談になるのですが、ブログの再始動に当たってもう一つ決断がありました。
これまで表示させていたGoogleアドセンスの広告を、非表示にしたのです。
理由は簡単。
アドセンスはろくに稼げないのに、ちょっと刺激的なコンテンツを出すだけでポリシー違反ポリシー違反とうるさかったからです。
知らない方のためにちょっと説明しますと、Googleアドセンスは広告収益が8,000円分貯まると、指定した銀行口座にそのお金を振り込んでくれる仕組みになっています。
しかしこのブログ程度の規模ですと、1年以上かけてもその8,000円を貯めることができませんでした。
2019年に開設したこのブログですが、これまでお金を受け取ったことは合計で2回か3回だったと記憶しています。
そのくせ、ちょっと裸足フェチのネタが刺激的だったりすると、すぐにそれを察知して警告を出してくる。
場合によっては「児童ポルノに該当します」みたいなことを言われたこともありました。
その記事は現時点では非公開の状態にしてあります(近々再び公開とする予定です)。
このように明らかにデメリットの方が大きかったので、今回思い切って距離を置くことにした次第です。
ちなみになぜそんなにデメリットの大きなものをここまで続けてきたかというと、フリーランスとしての業態の関係上、このブログもビジネスの一部としてカウントしていたからです。
だから一応「このブログを使って稼ごうとしているんですよ」というアピールを強めにしておく必要があると感じ、アドセンスを残す選択をしていたというわけです。
しかし今回それも吹っ切れたので、これからはアドセンスなしでやっていきます。
もちろん、だからといって無法地帯にしていいというわけではなく、はてなブログのガイドラインは守らなければいけません。
しかしこちらはアドセンスと比べればはるかにゆるいものなので、それほど気にしなくてもいいだろうと楽観視しています。
のびのびやっていきたいものですね。
今後の抱負
とまあそのようなわけで、これからこの日記を再び盛り上げていきたいと思っています。
先ほども書いた通り、かつてはこのブログを200日以上毎日更新していた時期もありました。
しかし今になってそのスタンスを復活させるつもりはさすがにありません。
そういうことを自分に課してしまうとストレスになり、このブログに真正面から向き合うのが嫌になってしまうリスクがあるからです。
なのであくまでも負担のない範囲で続けていき、来てくれた読者さんに楽しんでもらえたらいいなという、気楽な気持ちで今この再始動最初の文章を書いている次第です。
具体的な更新頻度としては、まあだいたい最低週1回というところでしょうか。
週1回なら年間に50記事ほど更新することになりますよね。
それくらいならまあ「きちんと動いているブログである」という解釈をほとんどの人にしてもらえるのではないでしょうか。
とにかくマイペースに、楽しく、やりたいことだけをやる。
そしてそのことによって、自分と同じ趣味嗜好の方々に楽しんでいただくことを目的とする。
そんな感じでやっていきたいと思っていますので、以後よろしくお願いいたします。