はじめにお断りしておきますと、私はいわゆる声優オタクではありません。
別に声優オタクと呼ばれたくないわけではないのですが、それを名乗るのに十分な知識や経験が足りないと思っているのです。
ですから以下はあくまで普通の「声優好き」の戯言だと思って読んでいただけると嬉しいです。
今回テーマにしているのは、タイトルの通り、「表」つまり一般指定の作品に出演して活躍しているにもかかわらず、「裏」つまり18禁作品にも出演している声優さんたちがとても大好きだということです。
同じようなことに興味のある方は、最後までお読みいただけると嬉しいです。
ちなみに記事を執筆するにあたり、各声優さんの表名義には具体的に言及しない方針を採っています。
その点はご理解頂ければと思います。
なお、アイキャッチ画像はOVA『こえでおしごと!』、記事中の画像は漫画『こえでおしごと!!』から引用させて頂きました。
裏名義であえて18禁に出演する行為
さて、私はなぜ一般の声優さんが18禁の作品に出ることに対して、こんなにも魅力を感じているのでしょうか。
その理由を自己分析してみたところ、思いついたのは以下のようなことでした。
一つ一つ、詳細に解説していきます。
自由意志で喘いでいるという事実
まず第一に、彼女たちの活動に自由意志を感じるからですね。
もちろんこの国においては、労働とはすべて自由意志で行うものですから、今さら何を言ってるんだという感じではありますが、ここで言いたいのは、別に誰に強要されたわけでもないのに、18禁という領域に飛び込んでいるという事実です。
18禁の世界には、18禁の作品を専門にしている声優さんがたくさんあります。
彼女たちは例えばエロゲ声優とかエロアニメ声優などと呼ばれていて、表の活動つまり普通のアニメやゲームといったものにはあまり顔を出すことはありません。
それに対して私がここで話題にしている声優さんたちは、TVアニメにも出演しますし、家庭用ゲーム機のゲームなどにも出演してしています。
それにもかかわらず、同時にエロゲやエロアニメにも出演しているわけです。
他に選択肢がないからといったことではなく、何ら強制性のないところで18禁に出演する――そこに大きな魅力を感じているわけです。
そのような経緯で聴かせてくれる喘ぎ声には、多大な価値とエロスが備わっています。
心から尊敬の念を抱きますね。
この気持ち、わかって頂けるでしょうか。
「裏の顔」という興奮要素
そして第二に、別の名義を使って18禁作品に出演するという彼女たちの行動に、禁忌性を感じ取ることができるというのがあります。
これはちょっと説明が必要かもしれませんね。
よく言われる言説として、次のようなものがあるのをご存知でしょうか。
「エロ漫画の裸よりも、一般少年誌の裸の方が興奮する」
このような意見に同意する人は結構多く、私もその一人です。
普通の少年漫画に乳首などが登場すると、そこにものすごい希少価値を感じてしまいますし、それによって興奮の度合いも増すんですよね。
エロ漫画に乳首が登場したところで、それは普通のことだろうという感想が根底にどうしても出てきてしまうのです。
もちろんエロ漫画を下に見ているわけではありません。
エロ漫画にはエロ漫画としての矜持があり、そこで素晴らしい作品もたくさん生まれているわけですからね。
ただ私としては、一般の少年漫画などで登場するエッチな要素に強く反応してしまうというわけなのです。
声優さんにも同じことが言えるのではないかと私は考えています。
何というか、エロゲ声優さんが喘ぎ声を発するのは当たり前なんですよね。
これはエロ漫画の裸とちょうど同じような感覚です。それが彼女たちのメインの仕事であり、当たり前のことなわけです。
しかし一方で、普段一般の世界で活躍している声優さんたちはそうではありません。
彼女たちの喘ぎ声はさながら、そこら辺を歩いている一般女性の喘ぎ声と同じようなものなのです。
本来は聞けるはずのものではない、という認識がとても強くあり、聴いてはいけないものを聴いてしまったかのような特別な興奮が湧いてくるのです。
それを「裏名義を使っていること」が後押ししているわけです。
もちろん、このような感想を一切持たない人もいるでしょう。
単純にエロ仕事の質と量だけをもって声優さんの18禁仕事の価値を決める人もいるはずです。
そこでは、たくさんエロゲに出演しているエロゲ声優さんのほうに分があるでしょう。
しかし私の場合はそうではなく、これまで説明してきたようなことに重きを置いてしまうので、一般声優さんの18禁の仕事に対して強い興奮を覚えてしまうわけなのです。
何と言っても、喘ぎ声を聴いて興奮できるかどうかというのが、声優さんの18禁仕事において一番大切な要素ですからね。
18禁に特化した声優さんの限界
上記のようなことを考えていくと、18禁専門の声優さん方の存在は――大変失礼な物言いになってしまうのですが――私の中では「ちょっと弱いな」となってしまいます。
声優さんの世界は厳しく、中には18禁の仕事しかもらえないという人もいるでしょう。
それはそれで仕方のないことですし、自分の与えられた環境でしっかり仕事をする姿勢は素晴らしいものです。
でもそういう状況の中で仕事をしているという事実は、別に18禁の仕事をしなくてもいいのにあえて仕事をしているという一般声優さんのそれと比べると、どうしても「喘いで当たり前」という感覚を伴ってしまうのです。
そうなると私の場合は、興奮の度合いが下がってしまうんですよね。
先ほどから頻繁に一般漫画とエロ漫画の喩えで説明してきましたが、もっと直接的な例で言うのならば、AV女優を挙げるのが良いかもしれません。
AV女優が性行為を演じるのは当たり前のことであり、彼女たちの裸が見られたからといって、それがお宝映像になるわけではありませんよね。
しかしそれに対して、一般の女優さんがヌードなどを晒した場合には、マスコミすらも盛り上がりますし、一般の人はもちろん貴重な物を見ることができると騒ぎ立ちます。
これと同じことが、一般声優さんと18禁専門声優さんの間でも成り立つと思うのです。
このような理由から、私は18禁専門声優さんの喘ぎ声よりも一般声優さんのそれに惹かれてしまうというわけなのです。
彼女達が18禁で喘ぐ動機
それにしても、一般声優さんたちはなぜ18禁の世界でも積極的に活動し、我々のために喘いでくれるのでしょうか。
その動機によっては、さらにまた興奮度が増すことになりますよね。
以前私はTwitterで、一般声優さんが18禁作品に出演することに関して、以下のようなアンケートをとったことがあります。
エロが嫌いな声優さんが仕方なく18禁作品に出演するのと、エロが好きな声優さんが進んで18禁作品に出演するのとでは、どちらが興奮しますか? #アンケート #声優
— loki (@loki_uf) 2021年9月22日
このアンケートによれば、仕方がなく出演しているからこそ興奮するという意見と、エッチな作品が好きだから出演しているほうがよいという意見が両方あります。
ここらへんは性癖であり、人によって違うんだなあということを強く認識させられました。
ちなみに私は、エッチなことが大好きでまったく抵抗もなく、だからこそ一般声優であるにもかかわらず18禁にも出演する――という姿勢が大好きです。
しかし詳しく考えていけば、もっと細かく掘り下げられるはず。
ここではそれについてちょっと考えていきましょう。
もっとお金が必要
まず最初の動機として思いつくのは、シンプルにもっとお金が必要であるというものです。
一般声優さんはメディア的にはとても華やかな仕事ではあると思うのですが、特に新人のうちは、アニメに出演していたとしても大した収入にはなりません。
したがって、ある程度まとまったお金を貯めるためには、18禁だろうがお構いなしに、数多くの作品に出演しまくる必要があります。
以前私がネットの片隅で読んだことのある話では、とある有名な一般声優さんがエロゲに出まくった結果、数千万円の貯金を得たとありました。
話の真偽はわからないのですが、数千万円と言えばひと財産ですよね。
エロゲに出ることでそれだけのお金を稼ぐことができるのであれば、エッチな作品に対してどのような考えを持っていようが、出演する価値は当然あるでしょう。
私としては、お金のために出演する声優さんは大歓迎です。
それに対して汚いとか、がめついといった印象はまったくありません。
なので一般声優さんにはどんどん、お金のために18禁作品にも出演してほしいなと思っていますし、その見返りとしてたくさんの収入を得て欲しいなと思っています。
演技の幅を広げたい
次の理由として思いつくのは、演技の幅を広げたいというものです。
これは一人の役者の在り方として、とても前向きな動機ですよね。
一般のアニメやゲームに多数出演していると、どうしても「この声優さんはこういう演技」というお約束が生まれてしまいます。
その範囲内のお芝居しか要求されなくなってしまう。
それだったら18禁であっても、普段とは異なる演技ができるのであれば重要な仕事と言えるのではないか――と考える声優さんも、実際にいるようです。
声優事務所の中にも、演技と関係のないバイトをして生活費を稼ぐくらいだったら、積極的に18禁に出演して演技の勉強をしろというスタンスのところもあるようです。
このような事務所に所属している声優さんは、18禁の世界を修行の場として捉えて、積極的に活動していく傾向が見られるようですね。
そういうスタンスの勢力が強まってくれると、私のような人間としてはとても助かります。
そもそも何とも思っていない
さらに動機として挙げられるのは、そもそもエッチな作品に出演することに対してなんとも思っていないというものです。
こういう可能性もありますよね。
以前私は、とあるエロゲ専門声優さんのサイトで、次のような発言を目にしたことがあります。
「エッチな思いをするのはキャラクター。エッチな演技をするのはお仕事。私は全然恥ずかしくない」
なるほど確かに、声優さん(というかもっと広く役者さん)が役を演じるということは、役者さん本人とその行動が分離するということであり、「役者さんがそれをする」のとはちょっと違いますからね。
特に声優さんはAV女優さんと違って自分の裸を見せることもないわけですから、より抵抗は少ないといえるでしょう。
そのような考え方に基づいて、18禁作品に対して何の抵抗もなければ偏見もないというスタンスを取る人にとっては、単純に稼ぎやすい場として18禁業界が映っているのではないかと思われます。
表で活躍している18禁声優さんの中には、上記のような考え方を持っていそうな人がちらほらと見られます。
ものすごく裏名義での活動量が豊富で、まったく抵抗がないのだろうなと考えざるを得ない人たちですね。
とても素晴らしい考え方だと思いますので、このような人がどんどん増えてほしいなと心から思っています。
えっちな作品に興味がある
最後は、声優さんご自身もエッチな作品に興味があるというパターンです。
「そんなのいないだろ」と思う人もいるかもしれませんが、実際にエロゲが好きでエロゲ声優になった方もいますので、決して荒唐無稽な話ではありません。
エッチなゲームやアニメが大好きで、そこに自分が参加できることに喜びを感じる一般声優さんだって、いるかもしれないのです。
もしそのようにして18禁の世界に飛び込んで仕事をしているのであれば、それは好きなことができているという意味でとても充実したキャリアでしょうね。
そしてそのような人は、18禁であっても作品のことを深く愛してくれるので、ファンとしてもとても安心できます。
やはりビジネスライクに何の思い入れもなく喘ぎ声を出す声優さんよりは、作品を愛してくれる声優さんのほうがありがたいものでしょう。
好きな(好きだった)声優さん
ではここからは、私の好きな「表で活躍しているのに18禁でも仕事をする(していた)声優さん」を紹介していきます。
キャリアが長いと思われる順番に並べました。好きな順というわけではないので、そこはご了承ください。
宝塚すみれ
まず最初に紹介するのは、宝塚すみれさんです。
この名前を目にしても、あまりピンとくる人はいないのではないでしょうか。
というのもこの宝塚さんはほとんどの18禁作品において、クレジット名を出さずに仕事をしているからです。
そして数少ないクレジットありの作品において、この宝塚すみれという名義を使っていました。
なので、ここでは一応、宝塚すみれというお名前で扱わせて頂きますが、実際には匿名による18禁作品への出演が多い人であるということは認識しておいてください。
宝塚さんはとてもキャリアのある人で、一般声優として物凄く名前が知られています。
そのような人が昔から18禁作品に出演していたというのは、本当に素晴らしいことだと思います。
この人の場合はエロゲよりもエロアニメへの出演がとても多く、まだキャリアの浅い頃から、それはそれは色々な役を幅広く演じておられました。
私がおすすめするエロアニメは『妻みぐい』ですね。
この作品で宝塚さんが演じておられる人妻キャラは実にいい感じに淫乱で、艶のあるねっとりとした喘ぎ声を堪能することができます。
ぜひ一度、視聴してみてください。
吉永あゆり
続いて紹介するのは、吉永あゆりさんです。
この方は、私がエロゲ声優として最も尊敬している人です。
出演本数はそれほど多いわけではありません。
私の知る限りでは、10本もありません。
声優さんとしてのキャリアは長いのですが、18禁作品に出演していた時期は短く、そんなに多くの作品には出ていないのです。
しかしその中で、彼女は伝説的な仕事を残していきました。
特に『DESIRE』のマコトは素晴らしいキャラクターであり、今も語り継がれるくらい過激な喘ぎ声をたくさん披露してくれたのです。
彼女の18仕事は他の声優さんのそれとは一線を画しており、「喘ぎ声とは、エッチな演技とは何なのか」という定義そのものについて考えさせられます。
快楽に溺れ、理性が崩壊していき、何もかもどうでもよくなって、ただ性行為で気持ちよくなりたい――そんな女性の欲望を、強烈な演技で具現する。
そこに吉永さんの魅力がありました。
あまりに演技が激しいため、人によっては合わないこともあるようです。場合によっては、凄すぎて逆に笑ってしまう人もいるみたいですね。
ただ絶叫しているだけと受け取る人もいるとか……?
もちろん、私はそうは思いません。性欲に溺れた女性を素晴らしいクオリティで熱演されていると感じます。
吉永さんのエッチシーンの演技にあまりに激しいため、テキストとして表示されている台詞の倍くらい喘いでいることもちょくちょくあります。
これは素晴らしい仕事であり、要求に対して120%の力で応えようという純粋なプロ意識を見出さざるを得ません。
演じることは芸術である――このことを喘ぎ声で示してくれる、貴重な存在であったと私は考えています。
吉永さんが出演なさっているゲームはどれも古く、現在では安く買うことができるので、ぜひ皆さんもプレイしてみることをおすすめします。
木村圭子
続いて紹介するのは木村圭子さんです。
この方はすでに亡くなられているのですが、生前にたくさんの18禁作品に出演しておりました。
もちろん一般声優さんとしても有名な方で、たくさんのファンに愛されていました。
普通の演技もエッチな演技もしっかりこなすことで実力を知らしめていた木村さんなのですが、私にとって一番思い出深いのは、とあるファンサイトに寄せていた文章です。
木村さんの表名義のファンサイトがありまして、そこには表の仕事だけでなく、18禁出演作品の一覧も掲載されていました。
その出演作品一覧に対して、木村さんご本人による以下のようなメッセージが添えられていたのです。
「声優さんの仕事の中には、『うーん、こんなのもやるの?』というのもあります。それが18禁と呼ばれるものです。
始めた頃はびっくりしたけど、誰かがやらなくてはいけないし、男の子には結構必要なものかもしれないと思うので、今はあっけらかんとやっています。
でも名前を出すものでもないので、皆さん仮名を使って仕事をしています。
このページを見た人は、『自分だけが知ってる、ふふん』と思いながら、内緒にしておいてくださいね」
とても素敵なメッセージだと思いませんか?
私はこれまで長年、一般声優さんの18禁作品出演への言及について自分なりにチェックしてきましたが、自分のファンサイトが18禁作品出演リストを公開することを許可し、メッセージまで寄せていた人を他に知りません。
恐らくこの方は誇りを持って18禁作品に出演し、誇りを持って喘いでいたのだろうなということが、はっきりと想像できます。
亡くなられてしまったのが本当に残念です。
澤田なつ
続いて紹介するのは、澤田なつさんです。
澤田さんは一言で表現するのであれば、「いわゆる役者」という感じの人ですね。
一般声優さんとして活躍しているだけではなく、舞台も手掛けており、舞台俳優としての一面もあります。
そしてその延長のように18禁作品にも出演し、それなりの長きに渡って活動を続けてくれているのです。
この方の18禁出演について私が思うのは、プロとしての気概ですね。
18禁作品について抵抗があるとかないとかではなく、およそ演技と名前の付くものであればどんなものにも飛びついていこう、どのような仕事にも挑戦していこうという意識が、とても高いのではないでしょうか。
そしてやはり舞台をやっているということで、色々とお金が必要なのかもしれません。
その意味でも18禁作品は澤田さんにとって都合のいいものである可能性があります。
澤田さんにとってのエロゲが役者として非常に「使える」ものであり、その結果として生まれるエッチな演技がファンにとって「使える」ものであるなら、素敵なWin-Winだと私は思います。
エッチシーンのエロさについては賛否両論あるみたいですが、声優さんとしての実力は折り紙付きですし、私は一流だと思います。
18禁声優として、もう10年以上のキャリアを持っているので、作品を探すのはそれほど難しいことではないでしょう。
ぜひ一度、出演作品をプレイしてみてください。
三咲里奈
三咲里奈さんは私にとって、吉永あゆりさんに次いで好きな「18禁にも出演する声優さん」です。
この方も素晴らしい仕事をたくさんしてきました。
三咲さんの仕事を一言で表すのであれば、とにかく喘ぎ声が艶めかしい。
自分の中に男性器が挿入されている感触。腰を振ることで、そこからどんどん快楽を引き出していきたいというメスの欲望。
そういうものが凄まじい色気を伴って表現されているのです。
三咲さんの演じるキャラクターの中ではやはり痴女タイプが一番素晴らしいですね。
性行為がしたくてたまらない、性行為が気持ち良くてたまらない、絶頂を迎えてしまいたいという性衝動が、受け手にビンビンに伝わってくるような、素晴らしい喘ぎ声を聴かせてくれます。
それでいて清純な女の子を演じることもあり、演技の幅広さも十分魅力的なものとなっています。
最近はまったく18禁の仕事をしなくなっており、そこはちょっと残念ですね。
先日、久しぶりに某エロゲに出演し、一部世間を沸かせていましたが、エロゲ復帰ではなくその作品のみの話だったようで、続報はない状態です。
何かの気まぐれで、いつかまた18禁の世界で大活躍してくれることを願っています。
桃山いおん
桃山いおんさんは、2021年12月現在でも18禁の分野で大活躍している声優さんです。
一般声優さんとしてのキャリアがそれほど「凄い」ものではないため、この記事には見合わないと考える人もいるかもしれません。
しかし表で複数の仕事をしてきたことは事実なので、とりあえずこの記事の定義は満たすものとして紹介させていただく次第です。
桃山さんの魅力はやはり、あらゆる役をそつなくこなせることでしょう。
18禁作品に求められているものをしっかりと理解し、及第点以上の仕事を必ずやってのける。
そういった職人芸的なものを桃山さんには感じます。
エロゲでもエロアニメでも多数活躍しており、その精力的な仕事ぶりには本当に頭が下がりますね。
桃山さんがなぜここまで積極的に18禁の仕事をするようになったかについて、私には一つの仮説があります。
桃山さんは声優としてのキャリアの最初期に、表名義でとあるOVAに出演しました。
そのOVAは、女子高生がひょんなことからエロゲ声優をやることになる、という内容の作品で、エロゲ声優さんの仕事が伸び伸びと、とても肯定的に描かれていました。
あくまでも私の勝手な妄想なのですが、桃山さんはこの作品に出演する際、原作までしっかりと読みこなし、力を入れて臨んだのではないでしょうか。
そしてそのときに、18禁という分野に対するポジティブな印象を脳裏に焼き付けたのではないでしょうか。
その流れで、誇りを持って18禁の仕事をする道が今日まで繋がってきたのではないかと――そんな風に私は思ってしまうのです。
上記が妄想であるにせよ、多少なり真実にかすっているにせよ、桃山さんの仕事ぶりが素晴らしいことに変わりはありません。
これからもぜひ、お体に気をつけてコンスタントに仕事をこなしていっていただきたいと思います。
花園めい
花園めいさんは、やはりコンスタントに18禁の仕事をこなされる方です。
この方はボーイッシュな演技もできれば、可愛らしい女の子の演技もできるので、仕事を依頼する方からすればとても使い勝手が良いだろうなと想像できます。
花園さんの特徴は、表名義でかなり際どいことを発言するスタンスです。
例えばとあるちょっとエッチなTVアニメに出演したときには、その放送前の声優座談会において、次のような発言を嬉しそうにしていました。
「私としては、毎回、乳首が立つところを見てほしいです(笑)」
表でもこういうノリの方なのは、何だか頼もしいですよね。
この発言をした作品に限らず、花園さんは表名義でもかなりエッチな仕事を受けることで知られています。
少し前に、普通に性描写が登場するTVアニメが放送されたことがありますが、そこにも当たり前のように花園さんの表名義がクレジットされていました。
恐らくこの方はエッチな作品が好きか、少なくとも心から仕事を楽しめるくらいには抵抗がないタイプなのだろうと私は推測します。
最近はちょっと18禁の出演作が減っているみたいなのですが、個人的にはフェードアウトして欲しくはありません。
業界的に何があったとしても、まだまだエッチな演技を聴かせて頂きたいですね。
夏和小
夏和小(かなこ)さんは、とあるアニメのヒロインに抜擢されることで世に出た声優さんです。可愛らしい少女を演じて、一気に有名になりました。
ただ、それ以降はそんなに表の世界で爆伸びすることはなく、細々とやってきたという感じです。
しかしそれと並行するようにして裏名義でも仕事をするようになり、こちらでは一定以上の評価を受けるまでになりました。
実力と可愛らしさを兼ね備えているのは誰もが認めるところでしたから、これは当然の結果であると言えたでしょう。
エロゲだけでなくエロアニメにも出演しており、素晴らしい喘ぎ声や卑語を聴かせてくれています。
おすすめは『優等生綾香のウラオモテ』。
性行為に目覚めた優等生の淫乱な日常を熱演しておられるので、ぜひチェックしてみてください。
夏和小さんのキャリアが、この先どのような方向に伸びていくのかは、ちょっとわかりません。
表名義がもう少し売れたらそちらに傾くのかもしれませんし、裏名義にも思い入れがあってしっかり仕事をし続けてくれるのかもしれません。
そのあたりは全く未知数なのですが、私としてはとにかく可愛らしくいやらしく喘ぎ続けて欲しいところ。
今後もたくさんの18禁作品に出演して頂きたいと願っています。
売れて18禁から卒業する声優さん
表の世界で活躍しつつ18禁作品にも出演する声優さんは、時として売れたタイミングで18禁作品を卒業することもあります。
あるときを境にパッタリと裏名義の仕事が途絶えてしまい、表の世界の仕事一筋になってしまうのです。
裏名義の仕事のファンであった人からしてみれば、とても残念なことなのは言うまでもありません。
実質的には引退したようなものですからね。
ただ、一人の声優さんのキャリアとしてはそれは「出世」であり、ポジティブに捉えるべきことであるのも事実。
なので我々としては、声優さんのそういったムーブを責めることはできません。
声優さん一人ひとりにキャリアプランというものがあり、それに従って考えたときに、裏名義が邪魔になってしまうこともあるでしょう。
そんなときにそれを切り捨てるのも、もちろん声優さんの自由意志です。
ここでは、裏名義からの撤退が惜しまれたことで私の印象に残っている声優さんを2人ほど紹介していきます。
佐藤しずく
佐藤しずくさんは、かつては顔出しでエロゲに出演していた声優さんです。
他にもいくつかの名義を持っているので、他名義の出演作を通してこの方の演技を聴いたことのある人も多いかもしれません。
しかしこの方は、ある時期から表の世界で有名になり始めました。
声優さんとして知られるようになっただけでなく――というかそれ以上に、アニメソング等を歌う歌手として有名になってきたのです。
その結果として懐具合が良くなり、18禁に対する必要性が薄れてきたのか、それともキャリアにとって妨げになると判断したのか――。
現在では、18禁の仕事からきっぱりと足を洗ってしまっています。
このことを惜しむ声はもちろんありましたが、仕方のないところではあります。
ただこの方は最近、表の世界でちょっとした状況の変化がありました。
その動き次第では、また裏名義で戻ってくる可能性もゼロではありません。
私としては再び素敵な喘ぎ声を聴かせてくれる展開に期待したいところなのですが……さて、どうなるでしょうか。
桐谷華
次に紹介するのは桐谷華さんです。
この方はエロゲ声優としてとても有名になった方で、一時期は「天下を取った」と言ってもいいくらいの活躍をしていました。
そのまま10年以上のキャリアを積み上げるものと期待されていたのですが――しかしこの方の活動は、ある時期を境にぷつりと途絶えてしまうことになります。
表の世界でなかなか芽が出なかった桐谷さんが、ある時期「発見」され、たくさん起用されるようになったのです。
今では某めちゃくちゃ有名な少年漫画のアニメ化の主人公役を務めるほどの大活躍。
18禁の世界に戻ってくる気配は、微塵も感じられなくなってしまいました。
しかしくどいようですが、こういった一連の流れは桐谷さんという声優さんのキャリア的には、大成功のルートです。
この方が裏名義を切り捨てたことは、重要な決定の一つであり、そして正解だったのでしょう。
エロゲでの素晴らしい仕事に惚れ込んでいたファンからすればとても残念なことですが、これからのさらなるご活躍を願うのが、あるべき姿でしょう。
とはいえもちろん、何かの弾みで18禁の世界に戻ってくるのは大歓迎なので、ほんの気まぐれにどこかの作品でまた喘いでくれないかなと、個人的には期待しているところです。
以前より分業化が激しくなった
それにしても思うのが、最近は一般の仕事と18期の仕事の分業化がより著しくなったなということです。
一般の声優さんは一般の仕事だけをやり、18禁の仕事については18禁専門の声優さんが務める――この区分が、以前よりもはっきりしてしまったように感じられるのです。
その結果として、この記事で私が推している「表の世界で活躍しているにもかかわらず18禁作品にも出演する声優さん」の数はかなり減ってしまいました。
かつてエロゲに音声がつき始めた頃は、18禁専門の声優さんというのはほとんど存在していませんでした。
表の有名な声優さんが実名のまま18禁作品に出演し、艶めかしい性行為を演じてくれていたのです。
ああいうスタンスには、もう戻れないのでしょうね……。
そんな中でも一般の仕事と18禁の仕事を並行してやってくれる声優さんは、本当に素晴らしいと言わざるを得ません。
そのような活動を素晴らしいとする空気をぜひとも醸成させたいと思うのですが、私のような人間にできることといえば、このようなブログを書いて少しでも啓蒙活動を行うことくらい。
ちょっと歯がゆい気持ちはありますね。
まさかこのブログを有名な声優さんが読んでくださり、「じゃあ私も一般の仕事だけじゃなくて18禁の仕事もやってみよう」と考えてくださることはないでしょう。
しかし夢を見てもよいのであれば、この記事に込めた熱意がそういうムーブの一助として作用してくれればいいなと――割と本気で思う次第です。
ファンレターを送ってみたい願望
世の中にはファンレターと呼ばれるもの――というか慣習があります。
声優さんに限らず、有名な人はたくさんいるわけですが、そんな彼ら彼女たちのもとには、ファンからたくさんの手紙が送られるそうです。
私は誰かにファンレターを送ったことは生まれてこの方一度もないのですが、最近になって「一度くらい送ってみたいな」と思うようになりました。
送りたい相手は、前述の吉永あゆりさんです。
かつての素晴らしい18禁仕事への感謝と称賛を、今さらながらにご本人に熱意を込めて伝えたくなってきたのです。
吉永さんはいわゆるアイドル声優とかではないので、恐らくそれほどたくさんのファンレターが届くわけではないでしょう。
そこを考えると、真摯なファンレターを送れば、万に一つくらいの可能性で返事をもらうこともできるのではないか――などと妄想してしまったりもします。
(もちろん、ファンレターというのは返事が来るのを期待して出すものではない、というのは承知の上です)
ちなみに、「表の世界で活躍しているにもかかわらず18禁作品にも出演する声優さん」に対してファンレターを送ることの最大の難しさは、裏名義が公式なものではないということです。
つまり、ある一般声優さんに対して18禁の仕事を称えるファンレターを送ったとしても、それは事務所的にNGである可能性も十分にあるんですよね。
さらに言えば、(まあまず無いことですが)人違いの可能性だってゼロではありません。
18禁専門の声優さんであれば、このあたりの面倒は一切ないので、ファンレターも確実に届けることができるのでしょうが……うーん、もどかしい話です。
ただ吉永さんの場合は、最初期には表名義でエロゲに出演していたり、一般ゲームのおまけ映像でそのことに言及していたりもするので、ご本人に18禁への抵抗感はあまりないものと思われます。
ここを考えれば、気持ち悪くない文章になるよう気をつけさえすれば、事務所のチェックを無事に通ってご本人に読んで頂けるのではないかなと……奇跡が起きればお返事を頂けるのではないかなと……。
この件に関しては、そう遠くないうちに挑戦するかもしれません。
何か進展があったら、そのときは何かしらお伝えしたいと思います。
おわりに
というわけで、表の世界で活躍しているのに18禁の仕事をしてくれる声優さんの魅力について語ってきました。
このような嗜好を持ってる人は、他にいるのでしょうか?
私だけではないと思いたいのですが、しかし具体的にこのようなテーマで声優さんのことを語っているブログやSNSって、見たことがないんですよね。
おそらく日本で初めてこのテーマで書かれた長文が、この記事なのではないでしょうか。
もし同じような嗜好を持っている人がおられましたら、どんどんコメントを頂ければと思います。
最後に一言。
18禁の仕事に出てくださる声優さんは、どなたもみんな素晴らしいです!