めちゃくちゃ私事ではありますが、私lokiは2025年4月14日に引っ越しをしました。
引っ越しなんて別に珍しいことではないだろうと思われるでしょうが、私にとってこれは心底大きなイベントなんですよね。
なぜなら、これまでずっと「子供部屋おじさん」として生きてきて、ようやく一人暮らしを始めるという、かなり節目の引っ越しだからです。
このように書けば、世間的にもまあまあ意味のあるものと受け取っていただけるのではないでしょうか。
どうして引っ越しを考えたのか?
どんなことに期待していて、どんなことに不安を抱えているのか?
本記事ではそのあたりについて、ちょっと書いてみたいと思います。
これまでの非生産的な生活
さて、まずはこれまでの私の生活についてですが、これはもう「非生産的」という言葉がぴったり当てはまるような状態だったと言わざるを得ません。
冒頭でも触れましたが、私はこの歳になるまでずっと実家で暮らしてきました。
いわゆる「子供部屋おじさん」というやつですね。
もちろん、ただ親のスネをかじり続けていたわけではありません。
フリーランスのWebライターとして、細々とながらも仕事はしていましたし、生活費として一定額を家に入れてもいました。
しかし、それでもなお、自分の日々の営みにどこか手応えのなさ、生産性の低さを感じずにはいられなかったのです。
その最大の原因は、やはり実家暮らし特有の「ぬるま湯感」にあったのではないかと自己分析しています。
どんなに仕事で手を抜こうが、多少収入が減ろうが、最低限の衣食住は保証されている。
この安心感が、良くも悪くも緊張感や危機感を奪い、私を怠惰な方向へと誘っていたのは間違いありません。
一人暮らしならそうはいきません。
自分から動かなければ、その日の仕事も、食事も、すべてが滞ってしまう。
この「自分がやらなければ誰もやってくれない」という当たり前の事実が、実家暮らしの私には決定的に欠けていたのです。
その結果、ついダラダラと時間を浪費してしまった。
新しいスキルを学んだり、営業活動に力を入れたりといった、将来につながる行動を起こす意欲も湧きにくかった。
人生において何かを成し遂げるためには、とにかく行動量を増やすことが不可欠だと頭ではわかっていながら、それを実践できないジレンマ。
実家という環境が、無意識のうちに私の挑戦する心を蝕んでいたのかもしれません。
このままではいけない、この停滞した状況を根本から変えなければ、一生このままだ。
そうした強い危機感が、今回重い腰を上げて引っ越しを決意した最大の理由です。
人間が変わる方法は3つしかないというあれ
人間が変わる方法について、経営コンサルタントの大前研一さんが非常に示唆に富む言葉を残されています。
「人間が変わる方法は3つしかない。住む場所を変えるか、時間配分を変えるか、付き合う人を変えるかだ。最も無意味なのは、決意を新たにすることである」
この言葉、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
私自身、この言葉に深く打ちのめされた一人です。
なぜなら、これまでの私は、まさにこの「最も無意味」とされる「決意を新たにすること」ばかりを繰り返してきたからです。
仕事のことにしろ趣味のことにしろ、何度心の中で誓いを立てたことでしょう。
しかし、その決意は大抵の場合、三日坊主で潰えてしまいました。
なぜなら、住む場所も、時間の使い方も、付き合う人も、何一つ変えようとしてこなかったからです。
相変わらず実家でのんびりと暮らし、誘惑の多い自室でなんとなく仕事をするだけ。
そんな環境に身を置きながら、意志の力だけで自分を変えようとしても、それは土台無理な話だったのです。
しかし、今回の引っ越しは、この大前さんの言う3つの要素すべてに変化をもたらす可能性を秘めているのではないかと、密かに期待しています。
まず「住む場所を変える」は、文字通り実現しました。
実家を出て、まったく新しい環境で一人暮らしを始めるわけですから、これは最大の変更点です。
次に「付き合う人を変える」。
これはすぐには大きく変わらないかもしれませんが、新しい土地で生活を始めれば、近所付き合いや、もしかしたら新しい趣味を通じて、これまでとは違うタイプの人々と交流する機会が生まれるかもしれません。
少なくとも、実家暮らしの頃とは人間関係のあり方が変わってくるはずです。
そして最後に「時間配分を変える」。
住む場所が変わり、一人ですべての家事をこなさなければならなくなれば、時間の使い方も自ずと変わらざるを得ません。
仕事の時間、家事の時間、休息の時間、自己投資の時間。
これらを意識的に管理し、最適化していく必要に迫られるでしょう。
もちろん、引っ越したからといって、自動的に人間が生まれ変わるほど甘いものではないと理解しています。
環境が変わっても、結局は自分自身の意識と行動次第です。
それでも、この「住む場所、時間配分、付き合う人」という、自分を変えるための強力なレバーを同時に動かすことで、これまで何度も挫折してきた「決意を新たにすること」が、今度こそ実を結ぶのではないか。
そんな淡い、しかし確かな希望を抱いているのです。
環境の変化が、私の背中を力強く押してくれることを信じています。
新生活が始まるにあたっての心配事
さて、ここまで引っ越しに対する期待や、自分を変えたいという前向きな(?)思いを綴ってきましたが、当然ながら心配事がまったくないわけではありません。
むしろ、たった一つだけ、とてつもなく大きな心配事があります。
それは、お金、つまり経済的な問題です。
はっきり言って、今の私の稼ぎで、果たして一人暮らしを維持していけるのかどうか。
これが、新生活を始めるにあたっての唯一にして最大の懸念事項なのです。
他のこと、例えば、家事がちゃんとできるかとか、孤独に耐えられるかとか、そういった心配は不思議とほとんどありません。
料理も洗濯も掃除も、やれば何とかなるだろうと思っていますし、元来一人の時間は好きな方なので、寂しさで参ってしまうということも、おそらくないでしょう。
しかし、お金の問題だけは、気合や根性だけではどうにもなりません。
正直に告白しますと、現在の私のWebライターとしての収入は、かなり低い水準にあります。
生成AIの台頭による影響なのか、単に私の営業力やスキル不足なのか、その両方なのかはわかりませんが、年収(手取りではなく!)で200万円に届かないレベルなのです。
この数字を聞いて、おそらく多くの方が「それでよく一人暮らしなんて決意したな」「ましてや住宅ローンまで組んで…」と呆れるのではないでしょうか。
自分でもそう思います。無謀だ、と。
実際、この収入で住宅ローンの審査が通ったこと自体が、ちょっとした奇跡のように感じています。
いろいろな社会情勢が味方したのかもしれませんが、それにしても綱渡りであることに変わりはありません。
つまり、私は「これから自分が変わって収入を増やせるはずだ」という、かなり楽観的な、悪く言えば「取らぬ狸の皮算用」を前提として、今回の引っ越しに踏み切ったわけです。
「住む場所を変え、時間配分を変え、付き合う人を変える」ことで、仕事への取り組み方も変わり、結果として収入も上がるはずだ、と。
そう信じなければ、この挑戦は始まりませんでした。
ですから、私にとって「生まれ変わる」ことは、単なる努力目標や理想論ではありません。
それは今後、文字通り生活を維持していくための、最低限クリアしなければならない「生存条件」なのです。
もし、この新しい環境で私が変われず、収入も現状維持のままだったら……おそらく半年から1年程度で貯金は底をつき、経済的に破綻する計算になります。
家賃ではなくローン返済ですから、滞納すれば最悪、家を失うことにもなりかねません。
だから、私は変わらなければならない。
いや、絶対に変わってみせる。
これは、崖っぷちに立たされた人間の、切実な叫びのようなものです。
おわりに
というわけで、長年(本当に長年!)続いた「子供部屋おじさん」生活に終止符を打ち、一人暮らしという新たなステージへと足を踏み入れた私の、現在の心境を率直に綴ってみました。
大前研一さんの言葉を胸に、環境の変化を力に変えて、今度こそ自分を生まれ変わらせたいという強い期待。
その一方で、自分の稼ぎで本当にやっていけるのかという、リアルで切実な経済的な不安。
まさに、希望と不安が半分ずつ、というところです。
特に、低収入という現実が重くのしかかってくるプレッシャーは相当なものです。
しかし、もう後戻りはできません。サイは投げられました。
この大きな人生の転機を、ただ流されるのではなく、自分自身をより良い方向へと変えるための起爆剤にしなければならない。
そう強く決意しています。
まずは、目の前にあるWebライターとしての仕事に、これまで以上の熱意と集中力をもって取り組み、少しでも収入を上げていくことから始めたいと思います。
このブログが、私の七転八倒、あるいは「生まれ変わり」の記録となっていけば幸いです。
どうぞ、温かく(あるいは生温かく?)、見守っていただけますと嬉しいです。