天国的底辺

二次元、創作、裸足、その他諸々についての思索で構成されたブログ

引っ越し関係で方々に問い合わせしまくり、これは利用しなきゃと思った

世の中の大抵のサービスには、「お問い合わせ」というものが設けられています。
Web上のフォームであったり、チャットであったり、専用の電話番号であったり。
サービスを利用する過程で何かわからないことがあったときやトラブルが発生したときに、どうすれば良いのかを質問できるシステムです。

日本のサービスはWebサイトを調べればほとんどの場合において利用の仕方がわかるようになっており、迷うケースはそんなにないかもしれません。
しかしそれでも、個人的な事情により「この場合はどうすれば良いのだろう?」みたいに疑問に思うことはあり得るもので、そんなときにはこのシステムが大いに役に立ってくれます。

でも私は性格上、これまでなかなかこういうものを利用する気になれなかったんですよね。
とにかく限界まで自分の力で調べて、わからないことを自力でわかるようにしなければ、という意識が強く働いていたのです。
問い合わせをする自分をイメージすると、なんだか厚かましいことをしているように感じられたというのもあるかもしれません。

しかしこのたび、私は引っ越しをすることになりまして、その関係でいろいろな業者にいろいろなことを質問せざるを得なくなりました。
それでわかったのは、問い合わせというのが本当に便利なシステムで、どの業者も丁寧に対応してくれるし、ちゃんと悩みが解消されるのだということです。

当たり前のことだと思われるかもしれませんが、改めてそのことを強く思い知ったので、ちょっと何か書いてみようと思います。

問い合わせの利用に抵抗のある人とない人

世の中には、おそらくですが、私のように「お問い合わせ」の利用にどうも心理的な抵抗を感じてしまうタイプと、そうでないタイプの人間がいるように思います。

抵抗のないタイプの人というのは、きっと些細なことでも「あれ?」と思ったら、すぐに電話をかけたり、チャットで質問したりできるのでしょうね。
もしかしたら、「いや、それはさすがにWebサイトを読めばわかるのでは……?」ということまで、躊躇なく問い合わせてしまう人もいるのかもしれません。
それが良いか悪いかは別として、その行動力というか、疑問をすぐに解消しようとする姿勢は、ある意味では効率的とも言えるのでしょう。

一方で、私のように、問い合わせを利用することに妙な抵抗を感じる人間も、決して少なくはないはずです。
導入でも少し触れましたが、理由の一つは、なんだか自分が「厚かましい」存在であるかのように感じてしまう点にあります。
特に、相手は企業やサービスの提供者であり、こちらは一利用者に過ぎない、という力関係を無意識に感じ取ってしまうと、「こんなことで手間をかけさせては申し訳ない」という気持ちが先に立ってしまうのです。

加えて、これらの問い合わせ窓口の多くが「無料」で提供されていることも、この「厚かましさ」感を助長している気がします。
もちろん、実際には問い合わせ対応のコストも込みでサービス全体の価格が設定されているわけで、利用者が問い合わせる権利は当然あるはずです。
頭ではそう理解していても、いざ行動に移そうとすると、「タダでやってもらうのは気が引ける」といった感情が、どうしても胸の中に生まれてきてしまうのでした。

特にお金を払ったあとの問い合わせは徹底的に利用すべき

しかし、そんな私でも、今回の引っ越しではそうも言っていられませんでした。
新生活の準備には、本当にたくさんの「?」が付きまといます。
住宅そのものの契約のこと、電気・ガス・水道のこと、インターネット回線のこと、そしてもちろん引っ越し業者への依頼のこと。
次から次へと疑問点が湧き出てきて、さすがにこれを全て自力で解決するのは無理だと悟り、観念して各所に問い合わせを始めたのです。

最初のうちは、やはり電話をかける手に汗を握るような心持ちでした。
「こんな初歩的なことを聞いて呆れられないだろうか」「忙しい時間帯だったらどうしよう」などと、余計な心配ばかりが頭をよぎります。
ところが、実際に話をしてみると、どの窓口の担当者の方も、驚くほど親切かつ丁寧に、私のつたない質問に答えてくれるのです。
一度や二度ではありません。
本当に、どの業者に問い合わせても、例外なく優しい対応でした。

その経験を何度か繰り返すうちに、私の心の中にあった抵抗感は、徐々に安堵感へと変わっていきました。
3回目、4回目と電話をかける頃には、もうすっかり慣れたものです。
「厚かましいかも」なんていう雑念は消え去り、純粋に「聞きたいことを、いかに分かりやすく伝えるか」ということだけに集中できるようになっていました。

この一連の経験を通して私が痛感したのは、「業者が用意してくれている『お問い合わせ』というシステムは、遠慮せずに徹底的に利用すべきだ」ということです。
特に、あなたがすでにお金を支払い、その業者のサービスを利用し始めているのであれば、なおさらです。
提供されているサポートを最大限に活用するのは、利用者としての当然の権利であり、そこで遠慮してしまうのは、ただただ自分が損をするだけなのだと思い知りました。

もし、かつての私と同じように、問い合わせやユーザーサポートの利用に何かしらの抵抗感を抱いている方がいらっしゃるなら、ぜひともその考えを一度捨て去ってみることを強くおすすめします。
きっと、想像以上にスムーズに問題が解決し、肩の荷が下りるはずですから。

今回問い合わせたことの例

今回の引っ越し関連で私が実際に問い合わせたことの具体例をいくつか挙げてみます。
これらはほんの一例ですが、いずれも問い合わせたことで、後のトラブルを未然に防いだり、疑問点を解消して安心感を得られたりしたケースです。

エアコンの設置について

新居にエアコンを新規設置する予定でしたが、備え付けのコンセントが「エアコン専用コンセント」かどうか、内見だけでは確信が持てませんでした。
そこで、家電量販店でエアコンを注文した後に、設置業者の方に下見に来てもらう約束を取り付けました。
その際、事前に電話で状況を説明し、訪問日時を調整しました。

結果、専用コンセントではなかったので、追加工事が必要なことがわかり、引っ越し前に対応を確定できました。

管理規約について

新居となるマンションの管理費や修繕積立金の支払い方法やタイミング、その他細かなルールについて、契約書類だけでは不明瞭な点がありました。
そこで、入居前に管理組合の事務所を直接訪ね、担当の方に時間を取っていただき、疑問点をリストアップして詳しく伺いました。
おかげで、入居後の手続きなどをスムーズに進めることができました。

引っ越し業者のダンボールについて

引っ越し業者を選ぶ際、「ダンボール無料サービス」を比較検討していました。
ある業者に依頼を決めた後、もらえるダンボールのサイズや枚数について、Webサイトの情報だけでは少しわかりにくい部分があったため、電話で直接問い合わせました。
すると、私がWebサイトの記述を一部勘違いしていたことが判明し、正しい情報を得ることができました。

もし問い合わせていなければ、当日になって「あれ、話が違うぞ?」となっていたかもしれません。

検索して調べるより遥かに楽でわかりやすかった(当たり前)

今振り返ってみると、私が今回問い合わせた内容の中には、もしかしたら時間をかけてインターネットで検索したり、関連書類を隅々まで読み込んだりすれば、自力で答えにたどり着けたものもいくつか含まれていたかもしれません。

しかし、それらについて安易に(?)問い合わせを利用してしまったことに対して、私は今、何か後ろめたい気持ちは一切ありません。
自分のことを「手間のかかる厄介な客だ」とも思っていません。

もちろん、最低限のことは自分で調べるべきでしょう。
でも、少し考えてみて、それでもよくわからなかったり、確信が持てなかったりした場合には、もう躊躇なく問い合わせという手段にゴーサインを出して良いのだと思います。

なぜなら多くの場合、Webサイトなどに一般向けに書かれている情報よりも、自分の具体的な状況に合わせて担当者から直接得られる情報の方が、比較にならないほど分かりやすく、正確で、そして何より「楽」だからです。
専門的な知識が必要な場合や、個別のケースに対応が必要な場合は特にそうです。

「餅は餅屋」という言葉がありますが、この引用が適切かはさておき、そのサービスや商品について一番詳しいのは、やはりそれを提供している業者自身です。
そして、その業者が用意してくれている「質問受付係」に尋ねるのが、疑問解消への最短ルートであり、最も確実な方法であることは、今回の経験で身に染みて理解しました。
まあ、考えてみれば当たり前のことなのですが……。

おわりに

というわけで、今回は引っ越しという一大イベントをきっかけに、これまで苦手意識を持っていた「お問い合わせ」というシステムのありがたみを再認識した、というお話でした。

かつての私のように、「問い合わせるのはなんだか気が引ける」「自分で調べるべきだ」という思い込みに縛られている方がもしいらっしゃったら、ぜひ一度、そのハードルを飛び越えてみてください。
特に、すでにお金を払ってサービスを利用している場合は、遠慮する必要は全くありません。
むしろ、積極的に活用しないともったいない、とすら言えます。

どの業者の方も、きっと想像以上に親切に対応してくれますし、長々と検索エンジンとにらめっこするよりも、ずっと早く、そして的確に、あなたの悩みを解決へと導いてくれるはずです。
この便利さを知ってしまった今、私はもう以前のように問い合わせを躊躇することはないでしょう。
みなさんも、ぜひ。