徹底的にシモに走り、海外では配信を中止するところも出ているアニメ『異種族レビュアーズ』第4話を視聴しました。
前回に比べると、ややおとなしさを感じなくもなかったのですが、それでも安定して楽しくえっちい展開を披露してくれ、ありがたや、という感じでしたね。
きっとこのまま最後まで突っ走ってくれるものと信じています。
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約束された偽シリアス
今回の冒頭はシリアスっぽいシーンだったのですが、原作未読でも、これを観て「シリアス回か?」と思った人は、たぶんほぼゼロだったのではないかと思います。
第3話まで視聴してきて、もうハッキリわかりましたからね。本作が「最高に最低なところを突っ走る」という鋼の覚悟で突き進むプロジェクトだということが。
そんなわけで、偽シリアスを偽シリアスとわかりつつ、どういう下ネタがここに繋がるのだろう、と期待しながら観ることとなったのが第4話でした。
低級淫魔という地獄
前半で描かれていたのは、低級淫魔が多数いるお店。
むしろ嬢達のほうがお金を払って店に在籍しているから格安、というのはわかりやすいコメディ要素ですが、いつもの通り、種族の特殊性を短いやり取りで表現する上手いやり方だったように思います。
そんな低級淫魔達ですが、あまりにメスの側から発情状態丸出しで渇望されると、それはそれでオスも引いてしまうという構図が、とても印象的でした。
集団でガラスに張り付いて男を求める絵面に込められた、「どこまで女子の品性ゼロの性欲をビジュアルにできるか」みたいなエネルギーは凄かったですね。
それに対して、さながら「漢の戦い」のごとく挑んでいくスタンク達。
低級淫魔とのえっちいシーンは、えっちというよりは「捕食」に近いニュアンスがあり、極めて濃厚でした。
観ていて興奮するというよりは圧倒されるものがあり、逆に落ち着いた眼差しでギャグとして楽しめてしまうのがポイントだったと思います。
オークの大群がお客としてやってきて、それによってスタンク達が一命をとりとめるところは、この種のファンタジーにおいて貶められ続けてきたオークのささやかな復権という感じで、頼もしかったです。
サラマンダーと食事処
後半は、火山帯に火の魔石を取りに行くエピソード。
向かう最中に、ちょっとした戦闘シーンや、スタンクの生い立ちなどもあったりして、この辺りは普通にファンタジー。
これをやると全体のお馬鹿テイストが多少薄まってしまうデメリットはあるのですが、たまにやっておかないと世界観の土台が見えなくなりすぎるので、まあちょうどよいタイミングでちょうどよい尺を割いたという感じではなかったでしょうか。
もちろんそんな普通のファンタジーがずっと続くはずはなく、後半のメインになったのはサラマンダーとのやり取り。
主に飲食関係のお店が多い、というのは、わかるようなわからないような設定でしたが、いずれにせよ多くがただの飲食店ではなく、スタンク達が向かったのも、女体盛り的な焼き肉店。
この食事中にも、以前からよく言及されている魔力(マナ)トークがありました。
ゼルとクリムが肉に込められた魔力の旨味に感嘆する一方、スタンクにはそれがまったくわからない、というシーンです。
このシーン、物語設定の面でちょっと興味を引かれましたね。
本作において「人間だけが魔力についてピンと来ない」のか、それとも「スタンク個人が魔力に無頓着」なのか。
魔法使い系の人間がまだ登場していないので、もしかしたら人間には魔力は扱えない設定なのでしょうか。
まあ本作の主旨からすればどうでもいいことではありますが、いずれ説明してくれるとすっきりできるところです。
前半の低級淫魔達と同様、サラマンダーも積極的。
しかし高熱のため抱くに抱けず、敬遠してしまいたくなるのが問題点。
ここではクリムがプレイの男性側お当番になりました。
前半ではクリムのみ不参加だったので、これで第4話全体としてのバランスが取れたかたちです。
「流されて仕方なく」という空気をまといつつ、結局やることはやるこの天使のキャラが、個人的にすごく面白いですね。
こういう性格のキャラクターに、こういうことをさせる作品って、なかなか見ない気がするのですが、どうでしょうか。
これまでずっと「受け」のイメージを与えられてきたクリムが、サラマンダーを攻める描写が描かれているのは、今回の大きな進展だったように思います。
もちろん、これまでのお店通いでも嬢とのプレイでも、自分からいろいろやっていたに違いないのですが、改めてそこを映像で目にすると、「おお、あのクリムが積極的にヤッている」みたいな妙な感慨が湧いてきまして。
良いものでした。
女子力(あるいはメス力)
第4話の一貫したテーマは、何と言うか動物的な意味での、真の(とか言うとどこかから怒られるでしょうか)女子力だったのかなあ、という感じです。
オスを惹きつける魅力とかそういうまどろっこしいものではなく、オブラートのオの字も用いることなく、純度100%の「オスとハメたい欲求」。
低級淫魔にもサラマンダーにも、それは共通するところであり、その点でとても濃厚でした。
リアルで出会ったらどう思うかはわかりませんが、ファンタジーにおいては大変おいしい魅力として輝くものでしたね。
ごちそうさまでした。
ちなみにそんな「女子力」と対極にあるシーンとして、メイドリーの水浴びシーンが挿入されたのですが、これは短いながらも、鳥っぽい動作がうまく表現されているところなど、非常に癒やされるものがありました。
いつか彼女にもお当番はやって来るのでしょうか?
いや、嬢以外は逆にリアル社会より健全っぽいから、それは難しいかなあ……。
おわりに
以上、『異種族レビュアーズ』第4話の感想でした。
冒頭でも触れたように、すでに海外では配信するしないで何やら起きているようです。
私などは無責任ですから、そのニュースを見て普通に笑ってしまったのですが、楽しみに観ていた海外の視聴者からすればたまったものではないですよね。
当ブログの広告関係でお世話になっているGoogleもそうですが、性表現に対する西洋の狭量さには正直、かなり呆れるところはあります。
日本ではそのような変な力に屈することなく、最後まで力強く駆け抜けていって欲しいですね。
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