天国的底辺

二次元、創作、裸足、資格試験、その他諸々についての思索で構成されたブログ

生産性を上げるために貧乏字書きがしていること

生産性を高める

 

 ライフハックのたぐいに興味を持っている人であれば、「生産性」という言葉には馴染みがあるものと思われます。

 ここ数年は語られる頻度もどんどん高くなっており、「日本人の生産性」という具合に、かなり大きな主語を伴っていることも多いですね。

 いろいろなテクノロジーが発達し、価値観も多様化してきた今だからこそ、それらをどのように使いこなしていくかについて、たくさんの人が模索しているのでしょう。

 

 この記事では、そんな生産性に関して、一介の貧乏字書きである私がどのようなことを心がけ、具体的にどんなものを使ってどのように作業しているかについて、ざっくりとですが紹介していきたいと思います。

 

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発想のコツ

 まずは「書くべきものをいかに発想するか」についてです。

 字書きにとっては、ここがスタートであり、この段階でしっかり地固めをしておかないと、後の作業で詰まってしまいがち。

 最初の関門にして、最重要ポイントであると言えるでしょう。

 

乱雑なインプット

 私が第一に心がけているのは、何かを発想したいときには、そのことについて考えながら、乱雑なインプットをすることです。

 ここでいう「乱雑」というのは、入ってくる情報の一つ一つに注意を傾けることより、たくさんの情報を浴びることのほうに重きを置く、というような意味になります。

 思考の中心にはあくまでも「これから書きたいもの」があり、それに刺激を与えるために、あらゆる角度から情報を入れていく、というスタンスですね。

 

 インプットの王道としては、本を読むことが挙げられるでしょう。

 私は世間の多くの「知識人」「文化人」が主張するほどには本を神聖視していませんが、本の中に濃厚な情報が詰まっており、非常にコスパの高いものであることは当然に認めています。

 

 具体的な読み方ですが、何かを書きたいから読むという場合には、一冊の本をじっくり読むよりも、発想したいジャンルに関わる本を何冊か「つまみ食い」するのがベターなのではないかと私は思います。

 そういうときに求めているのは、体系的な理解とかよりも刺激なので、何か象徴的な表現に出会う率の高い読み方をするほうが、より効率的ではないかというのが根拠です。

 深いインプットは、べつの機会にじっくりとやるのが良いでしょう。

 

 他のインプットとしては、「動画を視聴しながらあちこちのサイトを巡回する」というのを強くオススメしますね。

 これは「ダラダラとネットをしている」のと紙一重ではあるのですが、ちゃんと意識を持った上で行うのであれば、着想を得る体験としてかなり濃密なものになり得ると思うのです。

 

 ここで重要なのは、検索のセンスでしょう。

 自分が書きたいジャンルについて、まずは抽象的なワードで検索をかけ、ヒットしたページに書かれていたワードを拾ってさらにそれで検索をかけ……という具合に続けていくと、短時間で「さっきまでの自分には行けなかったところ」へ行くことが可能になります。

 これをやると、かなり高い確率で新鮮な刺激を受けることができますし、またこれを習慣づけることで、知識量がいつの間にか増えているというオマケも付いてきます。

 

「アウトプットを強く意識したインプット」には、漫然としたインプットでは見えない世界を拓く力がある――私はそう考えている次第です。

 

マインドマップ

 何かを発想する態勢を整えたら、必ずそれとセットで行うべきなのが、思いついたことを定着させる手段の構築です。

 この手段として、私がオススメするのはマインドマップです。

 マインドマップそのものについての説明は、過去に記事を書いたので、そちらを参照してください。

 

www.tengoku-teihen.com

 

 マインドマップが有益なのは、よそで思いついた発想を書き留めるのに適しているだけでなく、書き留めた発想からさらに発想が伸びるのを助けてくれるところです。

 上手いことその回転が始まってくれれば、あとは「マインドマップを見つめているだけで勝手に内容がまとまってくる」のを経験することができるはずです。

 

 私が現在メインで使っているのは、”My Mind”というサービスです。

 無料&登録不要な上に、ブラウザで動作するため、もろもろの面倒がまったくありません。

 私は個人的に、事ある毎にユーザー登録を求められる風潮にうんざりしているので、このサービスを知ったときは本当に嬉しかったですね。

 

 ただしこのサービス、スマートフォンで扱うのは現在のところ少々難しいのが難点です。

 私はiPhoneユーザーなのでiPhoneの話になるのですが、例えばPCとデータを共有したくてiCloud上にファイルを作成しても、iPhone側で上書き保存しようとするとテキストファイルになってしまうんですよね。

 そしてそれを再びiPhoneで開こうとすると、正常に読み込まれないのです。

 なので現状、このサービスはPCで作業することのみを考えたときにオススメ、という風になります。

 

集中のコツ

 次に、「いかにして作業に集中するか」について書いていきましょう。

 前提として考えるべきなのは、自分の元々の集中力だけで何とかしようとせず、巷で評判の良い技術や方法論の助けをどんどん借りていこう、ということです。

 人間には生き物としてのクセがあり、世の中にはそのクセを逆手に取ったライフハックがいろいろと揃っています。

 集中するというテーマにおいてもそれはあるので、ここでは2つほど紹介していきたいと思います。

 

ポモドーロ・テクニック

 ポモドーロ・テクニックとは、ものすごく簡略化して言うなら、次のようなものます。

「25分間、集中的に作業をした後で、5分間休憩する。これを繰り返すことで、長時間にわたって効率の良い作業を続けることができる」

 至って単純ですよね。

 とにかく25分間は、他のことに一切目を向けず、これと決めたことにのみ全精力を注ぎ込む。

 その後の5分間は、たとえどんなに離れがたくても、とにかく作業から離れて、脳を休める。

 それだけでいいのです。明日からと言わず、今日からでも実践できる内容です。

 

 この記事は字書きである私の体験として書いているものなので、必然的に作業とは「座ってキーボードを打つこと」を指します。

 25分間、黙々とキーボードを叩いて文章を紡ぎ続け、5分休憩が来たら、どんなに中途半端なところであっても、作業を中断する、という意味になりますね。

 5分休憩をどう使うかは人それぞれですが、私の場合は椅子から立ち上がって、軽く体を動かすようにしています。

 脳を休めるついでに、体もほぐしておくことで、血流とかその辺りの方向からも、効率を高めていこうという作戦です。

 

 30分のうち25分しか作業をしないということは、全体の1/6は休憩しているということになるわけですが、長い目で見れば、これは無駄ではありません。

 人間の生産性は集中力に大きく依存しますし、集中力というのはいくら気合いを入れても、そんなに長続きするものではないからです。

 なので、始めから「己の生き物としての限界」を理解した上で、こまめに休憩をとる方針で作業を進めたほうが、結局は多くのものを生み出せるんですね。

 これがポモドーロ・テクニックの極意です。

 

自然音

 作業をしているときに雑音が入ると、集中するのが難しくなりますよね。

 外で工事をしているとか、そもそも電車の線路のすぐ側に住んでいるとか……。

 私は個人的に、人の話し声が大の苦手です。そっちの言葉に意識が引っ張られて、自分の中からスムーズに言葉が出てこなくなってしまうのです。

 

 そんなときは音を遮断するのが王道なわけですが、では具体的にどんな手段でそれを実現するのが、作業効率の面で最適なのでしょうか?

 

 恐らくですが、多くの人は「ヘッドホンかイヤホンで、好きな音楽を聴きながら作業する」という方法を採っているのではないかと思います。

 ちょっと乱暴な表現をするなら、不快ではない音で、不快な音をかき消してしまおう、という作戦ですね。

 次に多いのが、シンプルに耳栓をして、聴覚情報全体を少なくしてしまう、というやり方でしょうか。

 

 ですが、私はそのどちらでもなく、「自然音を聴きながら作業をする」というのを実践しています。

 川の流れですとか、雨音ですとか、鳥の鳴き声ですとか、そういった自然界の環境音のことです。

 

 どこぞの研究によれば、音楽は気持ちを高めるのには役立つものの、集中力という点では残念ながら妨げになってしまうらしいんですよね。

 他の多くの音も同じ。今やっている作業と関係のないものは、基本的に邪魔者であるようなのです。

 そんな中で、例外的に人間の集中を妨げないのが、自然界の音らしいんですよ。

 本能的なものなのでしょうか? メカニズムまではわかりませんが。

 

 そんなわけなので、私は文章を書いているときには、可能な限り自然音を聴きながら作業を進めるようにしています。

 実際の作業効率を比較検証したことはないのですが(というか曖昧な問題なので計測する方法がわからない)、体感的にはかなり良い印象を持っています。

 

オススメの動画

 上記の2つの要素、「ポモドーロ・テクニック」と「自然音」を両立させる、絶好の方法があります。

 それは、YouTube内を「自然音 ポモドーロ」で検索すると出てくる、ポモドーロタイマー付きの自然音動画を流しながら作業することです。

 幾つかの動画がシリーズになっているのですが、いずれも25分間の自然音と、5分間の音楽を繰り返す内容となっており、「自然音を聴きながら作業」「音楽が始まったら休憩」を愚直に守るだけで、最適な作業ができるようになっています。

 

 私のお気に入りは「軽井沢の渓流」ですね。

 川の流れる音が適度に強めなので、周囲の音をかなりシャットアウトしてくれる上、それがまったく邪魔にならないという優れもの。

 ぜひ試してみてください。

 

事例1:ブログ執筆

 ではここからは、私が具体的にやっている作業について紹介していきましょう。

 私の書き物は「ブログ」「小説」「webライティング」の3つに分けられるので、それぞれについで、どの段階でどのような作業形態をとっているかを書いていきたいと思います。

 まずはブログから。

 

アイディア出し

 ブログを書くときには、まずテーマを決めます。

 この記事でいえば「自分が文章を書くときにどう生産性を上げているか」ですね。

 そのテーマを中心に、マインドマップで書くべきものを展開していきます。

 

 この段階では、集中というものはほとんどしていません。

 あちこちのサイトを観たり、いろいろな動画を流したりと、雑多なインプットを並行させながら、良い意味で気の抜けた状態で、つらつらと思いついたことを並べていくようにしています。

 たまにそのインプットの中から、発想のとっかかりが生まれたりするのがメリットですね。

 

構成

 構成は、出来上がったマインドマップを元に、割とゆるゆると作っていきます。

 というのも、ブログ記事程度であれば、マインドマップの時点で構成はほぼ出来上がってしまっているんですよね。

 なので実質的には、構成作業は「マインドマップを見出しの形式に置き換える」作業に近く、比較的軽い気持ちで臨んでいます。

 

本文執筆

 本文を書く段階になって、先述した「ポモドーロタイマー付き自然音」の出番になります。

 この段階に入ったら、作業中の25分間は絶対に他のことをしません。これは自分自身との固い約束です。

 あとは執筆ロボットと化して、ひたすら書いていくだけ。

 気がつけば、まあとりあえず自分なりの記事が書き上がっています。

 その出来云々については、またべつの問題となりますので、この記事では深く語ることはしません。

 

事例2:小説制作

 次に、小説を書く際にどのような取り入れ方をしているかを解説します。

 

設定作り

 最初にやらなければならないのは、舞台やキャラクターの設定を作ることですが、この段階はマインドマップで行います。

 ゼロから何かを生み出し、それを広げていくのは、まさにマインドマップが担当すべきところでしょう。

 

 このとき、集中はあまりしていません。

 かといってあまり意識が散漫になっていても何も出てこないので、要は程度問題なのですが、個人的にはここで必要なのは少なくとも「集中」ではないだろうという考えを持っています。

 

プロット制作

 設定がある程度の密度を持ったところで、それを元にプロットを立てていくわけですが、私はこの段階においては結構集中力を必要とします。

「ここでこれを語るためには、事前にあれを書いておく必要があって……」

 みたいなことを構築するのに、無関係の情報は邪魔になるのです。

 なので、ポモドーロタイマー付き自然音動画の出番となります。

 

本文執筆

 プロットの段階ですでに集中モードに入っているわけですから、本文執筆の段階がそれより散漫なものになるわけがありませんよね。

 というわけで、この段階においても、上記と同じやり方を採用することになります。

 

事例3:webライティング

 最後に、私が(ブログで稼げないから手を出した)weebライティングの仕事をしているときに、どのような環境を作っているかを紹介しましょう。

 

調べ物

 この段階は、かなり意識が散漫ですし、それで特に問題はないと思っています。

 いわゆる「頭を使っている」状態ではなく、適切な情報に行き着くかどうかが問題なので、何なら誰かと会話をしながらでも進められるものです。

 

 そんなわけなので、最近の私は、この段階においては英語の聴き流しなどをしています。

 まあ、それでどこまで英語のリスニング能力が身につくかはともかく、脳みそが暇なので何かべつの積み上げを行っておこうという発想ですね。

 

 揃えるべき資料がある程度揃ってきたら、それをまとめるわけですが、この時点で次の項目である構成も同時的に行っていきます。

「調べ物の最終段階」と「構成の初期段階」の境界線は曖昧で、はっきり分けられるものではない、というのが私の感覚です。

 

構成

 上記の通り、構成は調べ物からシームレスに入っていく作業です。

 なので、「構成段階ではこれをやります」みたいなことは、主に作業の後半についてしか上手く語れないことになりますね。

 その後半ですが、調べ物をしているときよりは意識が散漫にはなっていません。

 しかし頑張って集中しているかというとそんなこともなく、まあほどほどのテンションで目の前の資料とにらめっこしながら構成を練る、という感じです。

 

本文執筆

 本文を執筆する段階になって、ようやく「本気モード」に入ります。

 ここでようやく、ポモドーロタイマー付き自然音動画の出番となるわけですね。

 私はこれまでのところ、長くても5,000文字ほどの仕事しかしたことがないので、必ず一気に書いてしまっています。

 これが例えば10,000文字を超えるようなものになる場合は、2日に分けて書くといった選択肢も出てくるでしょう。

 その辺りは、その都度のスケジュールやら体調やらによるところです。

 

おわりに

 以上、私が生産性のために意識しているノウハウと、それを具体的にどう使っているかについての解説をしてみました。

 

 なにぶん私が無名の字書きに過ぎないので、この記事を読んでくださった方に対して「なるほど感」を与えることができるかどうか不安ではあります。

 しかし先述したように、少なくとも体感的にはこれらによってかなり「捗る」ようになったのは確かなので、皆さんにも強くオススメする次第です。

 いずれも実行に移すのが簡単なものばかりなので、いまいち信用し難い、と思っている人も、試しにやってみてはいかがでしょうか?

 

 また、「他にもこんなことをするといいよ」という意見がございましたら、コメントで教えていただけると嬉しいです。