アニメ『異種族レビュアーズ』の第3話を視聴したので、感想を書いていきたいと思います。
第1話からかなり飛ばしている本作ですが、3話目に来ていよいよ本格的にギアを上げてきたなという感じで、良い意味での「大丈夫かおい」を味わうことができました。
そろそろ、ある程度の数のクレームもテレビ局に届いている頃合いでしょうが、ノイジーマイノリティはガン無視で攻め続けて欲しいところです。
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女体化
今回のテーマは、女体化。
これはビジュアル的には非常に華やかになるものなのですが、受け付けない人はどうしても受け付けないだろうな、とも推測します。
どんなに可愛らしい見た目で、色っぽいことをしていても、「でもこれ男なわけだし……」という設定に引っ張られてしまい、そのまんまを消費することができない、という感覚、それはそれでわかります。
しかし私個人としてはどストライクでしたね。
女体化したレビュアーの面々のビジュアルも良かったですし、何よりシチュエーションが実に「夢の体現」だったんですよ。
もともと私の価値観として、次のようなものがあるのです。
「男女のえっちいシーンって、男性のアレを見せられるのがちょっと……」
その意味で、画面から男性が消えてしまうこと、しかし男性目線はそこに残っていて、こちらの気持ちを乗せることができること、これを両立する女体化百合プレイは、本当に都合の良いものなわけです。
ちなみにレビュアー達の会話に出てきた、「男性を相手にするのと、男性化した女性を相手にするのは違う」という意見にも、凄く納得できるものがありました。
こういう感覚って何によって決まるものなんでしょうね。
視聴中にウンウンとうなずきながらも、共感している自分について不思議を感じてしまいました。
待望の声優さん熱演
第3話がこれまでのエピソードと比べて段違いにパワーがあったのは、何よりも有名声優さんのえっちい熱演があったことだと思います。
私は本作を第2話まで視聴してきて、そのテーマの攻め具合に大きな面白味を見出し、敬意を評してきたのですが、同時に紳士アニメとして決定的に足りないものがある、とも感じていたんですよね。
それが、声優さんの喘ぎ。
『聖痕のクェイサー』とか『ヴァルキリードライヴ マーメイド』、『魔装学園H×H』などにあって本作にないのは、ズバリその要素で、このまま無いままだったら残念ながら物足りない作品になってしまうな、と危惧していたのです。
しかし、心配する必要はまるでありませんでしたね。
この第3話で、その辺りを一気に取り戻し、お釣りが来るほどのものを魅せてくれました。
レビュアーの面々が女体化するにあたって、普段男性が演じているスタンクとゼルには。ゲストで女性声優が付きました。
女体化スタンク=メスタンクには赤﨑千夏さん、女体化ゼル=ゼルゼルには金元寿子さんです。
赤﨑さんはすでに『魔装学園H×H』でかなり過激なシーンを演じておられるのですが、金元さんはどうだったでしょうか。
寡聞にして知らないのですが、もしこれがそういうの初挑戦だったのだとしたら、それは歓迎したいところですね。
でも個人的に注目だったのは、女体化クリム=クリトリムの、富田美憂さんです。
クリムに関しては普段から富田さんが演じているわけですが、第2話まで視聴していて、ああもったいないなあと思っていたんですよ。
せっかくの富田さんなのに、クリムに男性的な役割しか与えられていないな、やっぱり若い富田さんにそういう演技は事務所的にちょっとまずいのかな、みたいな。
でも今回、それを大開放。
たっぷりとセクシーな演技を披露してくれました。
キャリア的、年齢的になかなかチャレンジだったのではないかと思うのですが、それを見事にこなした富田さんには、リスペクトを表したいと思います。
それぞれのプレイ
では、レビュアー4人それぞれのプレイについての感想を、簡単に述べていきましょう。
エルフのローナ×メスタンク
女体化スタンク=メスタンクのお相手は、エルフのローナでした。
ここで第1話に続いてまたしても、エルフの年齢ネタが登場。
ローナはこの道300年の659歳で、メスタンク以外の面々にとっては、ひと目でNGを出すレベルの……まあ、熟しすぎている存在だったようです。
興味深かったのは、メスタンク以外の面々を見たときのローナが、人間以外の種族に自分がどのように見えているか、自覚しているらしい表情を見せたことですね。
年かさのエルフ達は、その辺りのことをすべてわかった上で、人間にターゲットを絞り込んで商売をしている……という事情が、この表情から一発で読み取れるのが秀逸でした。
プレイはスタンダードという感じで、普通に興奮できましたね。
冒頭にも書いた通り、女体化したキャラクターを観るときは、本来の姿について考えてしまうと、萎えてしまうところがなくもありません。
なのでメスタンクはメスタンクとして視聴していたわけですが、初めての女体化ゆえに必然的に反応が初々しくなるところなど、きちんとえっちく描かれていたのではないかと思います。
ハーフリングのピルティア×チャル美
女体化カンチャル=チャル美のお相手は、同じハーフリングのピルティア。
どちらもちんちくりんということで、絵面は完全にロリ百合。
その意味では、この組み合わせが今回のエピソードの中でいちばん放送的にヤバかったのではないでしょうか。
そのことを意識していたのかどうかはわかりませんが、プレイそのものの描写はあまり過激なものではなく、4組の中では最もサラッと流された印象がありましたね。
内容的にはSMプレイっぽかったのですが、これはハーフリングという種族とは関係なく、ピルティアの個人的な嗜好から来るものであったようです。
そのことと描写の薄さとが合わさって、この二人のプレイには、やや「この種族ならでは」の味に欠けるところがあったように思います。
仕方のない面もあったのだろうとは推察しますが。
スライム娘のライミー×ゼルゼル
女体化ゼル=ゼルゼルのお相手は、スライム娘のライミー。
この二人のシーンが、4組の中では断然過激でしたね。
いわゆる触手プレイで、完全にメス堕ちしているゼルゼルが印象的でした。
ライミーのビジュアル自体は、女性というより「生命体」という感じで、そこにセクシーさは感じられなかったのですが、機能面で言えばめちゃくちゃ優秀な嬢だったと言わざるを得ません。
金元さんの演技も素晴らしく、このシーンに関しては文字通りの意味でTVアニメの限界をやや超えていたのではないかと思われます。
ゼルのレビューでは8点が付けられていましたが、個人的にこの点数は意外でした。
明らかに9点以上でしょうこれ、という感じだったので……。
ハイエナ娘のエルザ×クリトリム
女体化クリム=クリトリムのお相手は、ハイエナ娘のエルザ。
ハイエナ娘には男性のアレが付いているということで、百合でありながら実質的には男女のプレイとほぼ同じものが展開されました。
その意味では行為の内容はいちばんストレートだったと言えるでしょう。
元々恥ずかしがり屋のクリトリムが、行為の前に見せていた恥じらう姿が可愛らしかったです。
裸足フェチの私としては、足先でそれをうまく表現していたのが印象的でした。
そして先述したように、お若い富田さんの体当たりの演技に激しく感謝。
ご本人が、役者としての幅が広がったと肯定的に捉えておらえるのであれば。とても嬉しいところなのですが。
今回の社会派深読み
今回のお話の内容から、これまでのように何か「社会派な」ものを読み取るとしたら、それは何と言ってもLGBT関係でしょう。
まあ単純に考えて、性別を自由に入れ替えて、どのような相手とも楽しむことができるというのは、その種の活動をしている人からしてみれば部分的な理想世界ですよね。
今回の場合は、お店の中でしか性転換できないということで、その意味では限定的だったわけですが、それでもやはり多様性を支持する内容であったと言えるでしょう。
サキュバスだけではなく、インキュバスもきちんと商売をやっているというところにも、性の公平性のようなものが表れていたと思います。
私は常々、「女性性の商品化」がどうのと文句を付ける意見に対して「それは、そういう商売をなくすのではなく、男性性も商品化してバランスを取るのが解決策ですね」と思ってきたので、とても腑に落ちるくだりでした。
そして良くも悪くも、LGBTのアイコンというかシンボルであるレインボーをネタにしていたのが、個人的にはおおいにウケるところでした。
インキュバスの求人広告もそうでしたが、ラストでクリムに虹色の後光がさしているのがパンチ効いていましたね。
これ、真面目にLGBT系の活動をしている人の中でも、楽しめる人と怒り出す人に分かれるだろうなあ、と思いながら、楽しませていただきました。
おわりに
以上、『異種族レビュアーズ』第3話の感想でした。
とりあえず今回のお話から教訓を得るとしたら、次のようなことでしょう。
「女体化して嬢と初めてプレイするときは、スライム娘を選んでおくべし」
あれ、絶対8点じゃないですよ、9点10点は余裕でいけるやつですよ。
今回のお話に疑問点を抱くとしたら、そこくらいでしょうか。
次回以降も楽しみです。テレビ局はくれぐれも、変な人の変な文句に対応しようとしたりしないようにお願いします。
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