天国的底辺

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【VTuber】桐生ココは何が強いのか【ホロライブ4期生会長】

桐生ココ

 

 ホロライブの4期生として昨年末にデビューしたVTuber、桐生ココさんのYouTubeチャンネル登録者数が、2020/01/11に10万人を突破しました。

 初配信をしたのが2019/12/28ですから、そこから僅か2週間で、最初の大台に乗ったことになります。

 私はその辺りのスピード記録については把握していないのですが、VTuberの中では最速グループに属することは間違いないところでしょう。

 

 もちろんこのスピード出世は、ホロライブという「箱」、言い換えれば3期生以前の先輩VTuber達が築き上げてきた土台あってのもので、すべてが個人の力というわけではありません。

 しかし同時に、ココさんがココさんでなかったら、この速さで10万人に達成することもまずなかったでしょう。

 1つでも彼女のアーカイブを視聴すれば、それはすぐに感じられることだと思います。

 

 というわけで、この記事では、桐生ココさんという新人VTuberの魅力――いったい彼女の何がそこまで「強い」のか、について、簡単にではありますが、まとめてみたいと思います。

 

 

片言というブースター

 ココさんの具体的な能力を語る前に、まず前提として触れておかなくてはならないのが、彼女の片言です。

 これは彼女の本質ではないと私は考えるのですが、しかし本質を輝かせる上で、万能のブースターのような働きをしているとも感じています。

 その性質について、3つに分けて記していきましょう。

 

間を取ることが許される

 片言の定義は幾つかありますが、ココさんの場合は「間」の取り方にいちばんそれが出ています。

 ときおりトークがとまり、「あー、あー」と言いながら次に発するべき言葉を探している。動画を視聴していると、そういう場面にしばしば出くわすことになります。

 

 これは単純に「情報の流れ」として見れば「停滞」に他ならないわけですが、しかしエンタメ系VTuberのコンテンツはべつに講義ではないので、それが即、退屈やイライラに繋がるわけではありません。

 要は、それも含めてエンタメになっていればよいのです。

 この点、ココさんの片言キャラとしての停滞は、停滞していないときのトークのインパクト(詳しくは後述)によってじゅうぶん過ぎるほど相殺されるので、あとには「キャラ付けとしての魅力」だけが残ります。

 

 その結果、ココさんには、他のVTuberには与えられていない、特別な間がボーナス的に与えられることになるんですよね。

 この間を使って、印象的な言葉を考えることで、彼女のトークがさらに磨かれる。

 いわば、片言の名目で借金をし、それを運用することで倍にして返済しているような状態です。

 それによって、さらに片言がキャラとして信頼され、受け入れられていく。

 このような善循環が発生していると見ることができます。

 

暴言が許される

 片言というのはつまり、中途半端に日本語を操っている状態という意味ですが、ココさんはその中途半端さに大きな偏りがあり、突然とんでもない暴言をぶっ込んできます。

 それは一般的なVTuberだったら、ちょっとしたイベントとして切り抜かれるクラスのものですが、なにぶんココさんの場合はキャラとして片言なので、それが平常運転。

 なので、ほとんどすべての動画の中で、絶え間なく暴言を吐きまくっています。

 

 しかし、ココさんの場合、それが広く許されてしまうんですよね。

 片言、そして任侠系への傾倒というキャラのせいで、どんなに不穏な言葉を吐いても、親が子供を見るような目でそれを見守ってしまえるのです。

「誰だ、この子にこんな言葉を教えたのはw」

 というノリですね。

 悪いのは彼女にこんな言葉を覚えさせた環境のほうだ、という空気になるわけです。

 

 もちろんそれは、後述する彼女のワードセンス等があってこそ成立しているわけで、その意味では戦略的なのですが、あまりにもそれが上手く行っているので、メタ構造を深堀りしてまで批判する気にならない。

 デビューしてすぐにそういうポジションを獲得できたのは、ココさんにとっては強力な順風であったように思えます。

 

英語つよつよ系

 片言というのは、あくまでも日本語がそうであるということ。

 ドラゴンであるココさんが人間界でどのような暮らしをしてきたのか、そのストーリーはきちんとは把握できていませんが、いずれにせよ彼女は英語のほうは堪能です。

 この英語は、単純に武器になります。

 今後も洋ゲーをするとき等には、じゅうぶん過ぎるほど発揮されることでしょう。

 特に4期生はコラボが多いので、他の英語が苦手な同期に英語の解説をしてあげるというところでも、また魅力的な絡みが生まれることになります。

 

 これまで、日本語が普通にできて英語も得意なVTuberというのはそこそこいましたが、日本語が片言で英語が堪能というVTuberはほとんどいませんでした。

 代表的なところでは、「クレア英会話」のクレア先生とかでしょうか。

 なので、これは大きな特徴となり得るものです。

 特に「流暢な英語と、つっかえ気味の日本語の暴言」という組み合わせは唯一無二。

 誰の頭にも強く残るインパクトを引き起こすことに成功しています。

 

能力分析

 ……というのを踏まえた上で、ココさんの能力の高さについて、幾つかに分類するかたちで解説していくことにしましょう。

 

 いずれの要素についても言えるのは、ソロでもコラボでも活きる能力である、ということです。

 VTuberには多様な個性があり、ソロには向いているけれどもコラボだとそれがイマイチ発揮されないとか、あるいはその逆が、少なからず見られます。

 しかしココさんの場合、もちろん相手の受容あってのことですが、ソロで魅せるものとコラボで魅せるものが、まったく同一なんですよね。

 これはとてもツブシの効く性質で、これからも彼女は自分の能力をフルに活かして、縦横無尽に活動していくのでしょう。

 

ワードセンス

 ココさんの大きな魅力の一つとなっているのが、断続的に見せるワードセンスです。

 いわゆるパワーワードというやつを次から次へと連発していくのが彼女のスタイルで、それによって彼女の配信は絶え間なく湧き上がることになります。

 私が個人的に最も印象に残っているのは、「ホロライブですよこれ? インターネットキャバクラだよ?」ですね。

 これを言ってしまうのか、という感じで、にもかかわらずそれがすべて「ココさんらしさ」として受け入れられてしまうのが、彼女が早々に築き上げたブランド力なんだよなあと、感心しないわけにはいきませんでした。

 

 ここで注目すべきは、2点あります。

 まず、ココさんの発するそれらのパワーワードは、片言キャラである彼女の口から出ている、という事実によって、その威力が倍化しているということです。

 溜めて溜めて、強烈なのをドンと繰り出してくる、みたいな感じでしょうか。

 この効果はシンプルかもしれませんが非常に有効で、もともと日本語を普通に話す存在がどんなに巧妙に言葉をひねっても不可能なインパクトを、さらっと作り出してしまえるところがあります。

 ある意味ではズルいのかもしれません。しかしそういうズルさは能力のうちでしょう。

 

 そしてもう一つは、暴言の性質が目立ってしまうものの、実はそうではない言葉の選択もかなり上手だということです。

 これは後述する「あさココLIVEニュース」で特に発揮されるのですが、日本語としてどのワードが面白いのか、どこでどのように押していけば人は笑うのか、といったことを、実はちゃんと熟知しているんですよね。

 それがあっての暴言のインパクトなので、そこにはとても安定的なものがあるのです。

 端的に言って、ココさんはかなり賢いですよ。

 

定義力

 そしてそのワードセンスも手伝って、ココさんには「何かを定義する力」が備わっています。

 それが最も顕著に表れているのが、同期に対するキャラ付けですね。

 例えば、4期生の一番手としてデビューした天音かなたさんは、初日はかなり正統的にクオリティの高い存在として認識されていたように思います。

 本人曰く、初回配信の準備に1ヶ月かけたとのことで、後にそれが少し変容することは必然だったのかもしれませんが、そのままだったら初日のそのイメージがもうしばらく保っていたことでしょう。

 

 しかしココさんはすかさず、かなたさんの用いたパワポのセンスを「クソダサ」という表現でイジり始めました。

 これを起点として、かなたさんにはあっという間に「クソダサパワポ天使」というキャラが貼り付けられ、そっちの方向で愛されるようになってしまったのです。

 その後も角巻わためさんを「クソザコ回線の羊」呼ばわり、常闇トワさんに「メンヘラ」の烙印を押すなど、同期に次々と負の属性を持った属性を付与。

 彼女達はそれを取り込み、その路線で活動していくことになっています。

 

 このように、ココさんには、物事をココさん流に定義づける力があります。

 ここで上手いなと思うのは、その内容が完全にココさん独自の感性によるものではなく、それを見聞きした多くの者が納得するような性質を帯びているところです。

 つまり、ココさんは「皆が拾い得るものに自分流の呼び方・扱い方を定着させる」能力に長けているわけですね。

 

速度の使い分け

 すでに解説したように、片言キャラというのがココさんの前提になっているわけですが、それ自体の中にも一つ、注目すべき能力の高さがあります。

 彼女はソロのゲーム実況においても、コラボ配信においても常に片言なわけですが、注意深く観察してみると、その片言の「度合い」に強弱、あるいは緩急のようなものが見て取れるんですよね。

 

 具体的に言うと、例えばソロで雑談的なことをしているときには、ココさんは割とたっぷり間を取って言葉を選び、発しています。

 それがゲーム実況になると、ゲームの進行状況に合わせて、速くあるべきところはややスピーディーに。

 そしてゼロ時間が理想であるTPOにおいては、瞬間的にですが、かなり流暢に必要な日本語を発してくれるのです。

 

 つまり――これはややメタ的な見方になってしまいますが、ココさんはあえて遅めの片言を標準状態に設定しておいて、それを速めるべきだと判断したら、即時にギアを上げる、というのをリアルタイムで常に行っているわけです。

 これは、普通に日本語を話している存在には、真似しにくい芸当です。

 話せるはずの日本語をあえて遅くしてしまうと、それは単に「話すのが遅い、頭が回っていない」と受け取られてしまうからです。

 片言、というキャラ設定があって初めて、ココさんのやっている速度調節がテクニックとして活きてくるわけですね。

 

優しさの同時性

 暴言キャラであるココさんは、まあ端的に言ってしまうと「やりたい放題する御仁」という位置づけになりつつあります……というか、もうなっています。

 そういうVTuberは他にもいて、それぞれなりに毀誉褒貶があるわけなのですが、私の観察する限りでは、その中にあってココさんならではの空気が確認できます。

 それは、あれだけの暴言を連発しているにもかかわらず、ココさんには常に「優しさ」が感じられるということです。

「優しい面もある」ではありません。「何を言い放っていても、常に同時にそこから優しさも感じ取ることができる」のです。

 

 これは恐らく、片言という性質、そして先述した「どこかでそういう言葉を覚えてきてしまった」的解釈、その辺りから生まれるものなのでしょう。

 つまり、ココさんの作り上げたポジションにおいては、極端な言い方をするならですが、どんな文脈で何を言い放とうと、それが「当人の本性とは切り離して受け取られる」ようになっているのです。

 なので、暴言が失言にならないんですよね。当人の本性ではないから。もっと突っ込んだ言い方をするなら、「魂」の性格とは別物として扱われるから。

 

 これは「炎上避け」としてはとてもオイシイ性質です。

 放言の多いVTuberはそこそこいますが、彼ら彼女らは少なからず、その内容が「魂の在りよう」とリンクして解釈されます。

 語弊がある言い方かもしれませんが、「エンタメ、パフォーマンスと称して、『魂』が憂さ晴らししている」ように受け取れることが、しばしばあるのです。

 そういうのが、(少なくとも今のところ)ココさんには見られない。

 それは同期の「ココは優しい」という証言によるところもあるのでしょうが、私の考えとしては、やはり片言を土台とした彼女自身の能力によるところなのかな、と思いますね。

 

あさココLIVEニュースの一石三鳥

 2020/01/12現在、ココさんのコンテンツの中核を担っているとも言えるのが、平日の早朝に配信している「あさココLIVEニュース」です。

 自分も含めたホロライブメンバーをネタ(ターゲットとも言う)に、昨日こんなことがあった、というのをまとめて解説するという内容ですが、朝6時という配信開始時間にもかかわらず、相当な同時接続数を誇っており、早くも中毒者が続出している状態。

 かくいう私も、残念ながら生では視聴できていないのですが、非常に楽しみにしており、これを軸にココさんの魅力に取り憑かれている真っ最中です。

 

 そんな「あさココLIVEニュース」、考えれば考えるほどよくできたコンテンツなんですよね。

 ココさんの能力を発揮する枠として絶好のものであり、そして他のVTuberとの兼ね合いで考えても、非常に良い位置に置かれたものであると言える。

 ここではその強みを、3つの項目に分けて見ていきたいと思います。

 

企画動画と配信のハイブリッド

 まず第一に挙げられるのが、このニュースが企画動画と配信の良いとこ取りをしている、ということでしょう。

 具体的に言えば、ニュースとして取り上げる画面作りにおいては、加工やテロップなどの企画動画ならではの魅力を発揮し、それを語るココさん自身においては、配信という性質からくるライブ感覚のトークで視聴者を惹きつける。

 そんな仕組みになっているのです。

 

 私は恥ずかしながら、そこまで手広くVTuberをチェックしているわけではないので、このニュースがコンテンツとして前代未聞のものなのかまではわかりません。

 しかし、そうそう見られない融合形態であることは間違いのないところでしょう。

 

 ここでのポイントは、加工やテロップがリアルタイムではないため、ココさんのワードセンスや発想力が日本語に100%乗っかる、ということだと私は思っています。

 企画動画の方法論で作り込んでいるため、彼女が「本来ならどのようなアウトプットをできるのか」がしっかり表れる。

 しかし全体としては配信なので、いつもの彼女を視聴できる楽しみもある。

 まさに良いとこ取り。

 朝っぱらから多くの視聴者を待機させるのも、頷ける話です。

 

一人コラボ

 当たり前のことですが、コラボというのは通常、相手と一緒にやるものです。

 従って、相手の都合がつかなければ実現することはなく、なかなか自由自在に、というわけにはいきません。

 

 しかし「ニュースで取り扱う」という形態を取ると、話がだいぶ変わってきます。

 他のVTuberを題材に、手の込んだイジり方をすることで、まるで毎朝誰かとコラボしているかのような感覚を、視聴者に与えることができるようになるのです。

 

 通常、配信の中でそうそう「その場にいないVTuber」のことばかり語るわけにはいきません。

 多くの場合において、「他者を語る」ことはついでであり、まずは自分のすべきことをするのが先となるからです。

 しかし、ココさんのこれはあくまでもニュース。なので、その尺のほとんどを他のVTuber語りに費やしたとしても、それが必然に映るんですよね。

 

 このニュースを通して、ココさんは同期を中心とした他者に様々な定義付けを行っています。

 そしてその定義を、後にコラボ等で取り扱って場を盛り上げる。

 さらにそこで生まれたものを、後日のニュースでネタとして扱う。

 このようにして、エンドレスで語るべきことが増えていくという仕組みを、このニュースは作り上げているわけです。

 

時間と内容がブルーオーシャン

 先述したように、あさココLIVEニュースは早朝6時に配信を開始するコンテンツです。

 普通ならこのような時間に配信を行うのは、「奇をてらっている」以外の何物でもないところでしょう。

 実際、このニュースも例外ではないはずなのですが、しかしなにぶんガワが「ニュース」という形態を取っているため、何となく納得できてしまうところがあるんですよね。

 まあ、ニュースだから早朝にやっても自然だろう、みたいに思えてしまうのです。

 

 その上で、内容的にもこの時間に配信するのが最適、と言えるところがあります。

 ホロライブの面々は配信が主体。必然的にそれは長時間となり、例えば4期生のそれをチェックするだけでも、かなりの時間が必要になります。

 なので、追いかけたくても追いかけられない人が続出する。

 

 そこに早朝から「前日のおもしろピックアップ」がニュースというかたちで配信されることで、非常に「助かる」んですよね。

 とりあえずこのニュースを観ておけば、4期生のオイシイところは最低限押さえることができる。

 前日までの流れを把握した上で、ココさんのトークも聴くことができる。

 

 ニュースの時間が20分と、配信にしては短めなのも、良い方向に働いているなと思います。

 朝にチェックするには、このくらいの時間がピッタリなんですよね。

 これより長くなると、存在がちょっと重くなり、それを理由に避けてしまう人も出てくるのではないでしょうか。

 

 ある意味、VTuberが自ら「切り抜き+α」をやっているのがこの「あさココLIVEニュース」。

「誰かが活動している限り活動し続けられる」という、タフなコンテンツだと思います。

 

今後のこと

 めでたくチャンネル登録者数10万人を突破したわけですが、何と言ってもまだ配信デビューから2週間しか経っていない状態。

 すでにいろいろなものを確立させたように見えますが、冷静に考えてみればまだまだスタートを切ったばかりで、模索が大変な時期であることでしょう。

 そんなココさんの今後についても、少し考えてみたいです。

 

内容をいかに変容させるか

 配信系のVTuberは誰でもそうかもしれませんが、ココさんも情報としては割と「ナマモノ」を扱っているほうです。

 例えば角巻わためさんの回線が頻繁に途切れることを称した「クソザコ回線」ですが、すでに新たなプロバイダと話はつけてあるらしく、そう遠くないうちに安定するであろうことが本人の口から語られています。

 そうなればクソザコ回線は無事に卒業。それをイジることも、それを元にした呼び方をすることも、ネタとしては現役を退くことになります。

 

 そのように、状況は刻一刻と変わっていくので、コラボ等をするときにも、内容をちゃんと刷新していかなければなりません。

 ココさんはその辺り、しっかりやっていくことができるでしょうか?

 

 私の結論としては、「まったく問題ない」という感じですね。

 ここまで解説してきた通り、ココさんにはワードセンスがあり、定義する力があります。皆が感じるものを的確に拾うことにも長けています。

 それだけの能力があれば、状況がどれだけ変わっても、また新しいネタを作っていくことはできるでしょう。

 あくまで個人的な印象ですが、ココさんはかなりの努力家なので、これからもしっかり観察と考察を続け、面白いアウトプットをしていくのではないかと期待しています。

 

大枠は変わっていくか

 多くのVTuberには「初期設定」があり、最初はまあそれに沿ったかたちでコンテンツを発信していきます。

 しかし「魂」が必ずしもそれに適合するとは限らず、その場合、「魂」のスタイルを重視するかたちで、少しずつ路線変更をしていくことも結構ありますよね。

 ココさんはその辺、いったいどうなっていくのでしょうか?

 

 こればかりは何とも言えないところです。

 というか、ココさんご本人も、そこまで長期的な計画は立てていないのではないか、というのが個人的な推測ですね。

 ただ一つ言えるのは、彼女はとても頭が切れる人だと思うので、何があってもその状況の中で楽しいものを作っていけるだろうな、と感じられることです。

 むしろそのときに試されるのは、ファンである「たつのこ」達のほうでしょう。

 仮にココさんがキャラ変していったとして、それを受け入れられるかどうか。

 

 何と言ってもまだ配信デビューから2週間ですから、ココさんのすべてを決めつけるには早すぎます。

 たつのこ達は柔軟な姿勢をもって、今後を見守っていくべきだと私は思います。

 

今後も伸びていくか

 デビュー配信からわずか2週間でチャンネル登録者数10万人というのは、VTuberとしては本当に凄い勢いです。

 ただ、これまでにも初速が素晴らしかったVTuberはいたものの、その多くがある程度のところで落ち着いていった、というのもまた事実です。

 最初のウケの良さだけでは、長期的な意味でも大物になれるかどうかまでは測れないところがあるんですよね。

 

 その点、ココさんはどうなっていくでしょう。

 あくまでも私見ですが、ココさんは強烈な個性に加えて「あさココLIVEニュース」が持つ「話題のハブ」としての需要を武器に、かなりのところまで伸びていくのではないかと思っています。

 VTuberのコンテンツ、特に配信系のコンテンツは、常人の可処分時間から考えると追いかけるのが非常に大変であり、興味のあるものをチェックしきるのは無謀です。

「あさココLIVEニュース」はそれを救い上げるポテンシャルを持ったコンテンツであり、少なくともホロライブの最上位近くまでは、現状のスタイルでも登っていくことが可能なのではないでしょうか。

 

 それ以上先へ進めるかどうかは、例えば他事務所のVTuberをネタにすることができるかどうか、といった辺りにかかっているのではないかと私は考えています。

 単純な仮定として、もし「あさココLIVEニュース」がにじさんじ辺りさえもネタにできるようになったら、それは強烈な「ハブ」と化すと思いませんか?

 そういうののどこまでが現実に可能なのか、業界のことについて明るくないので適当に言っているのですが、私はぜひそういう発展に期待したいですね。

 

 そうなった暁には、ココさんはVTuber界の一翼を担うような大物に成長していくことでしょうから……。

 

おわりに

 以上、桐生ココさんの魅力について、自分なりに噛み砕いて語らせていただきました。

 

 ちょうどタイミング的に、ホロライブ4期生のデビュー時期と、配信系VTuberをきちんと追いかけてみようと思った時期が重なったため、偶然にも私は、ココさん推しとしては最古参の一員になることができました。

 それを自慢する相手などいないのですが、素直に嬉しいことです。

 

 これから収益化され、3Dにもなっていき、ココさんはどこまで羽ばたいていくのでしょうか。

 あの強烈な個性と、聡明さを感じるネタの取捨選択で、既存の枠にとらわれずに幅広く活躍していってくれたらいいなと、切に願っている次第です。

 たつのこの皆さん、ここはドーンと大きな夢を見ていこうではありませんか。

 

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