天国的底辺

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【創作】自作小説をネットで販売する最適な方法とは?

小説

 

 目下、自作の小説をネット販売しようと画策している最中なのですが、さあいよいよ実行に移そうか、というところで、具体的な販売方法について、再度考え込んでしまいました。

 これが漫画・CG集・写真集といった画像メディアであれば、その売り方はしっかり確立されているのですが、テキストデータとなると、いろいろと世間の感覚も違っており、対応が難しくなってくるのです。

 今日はその辺りについて、要素ごとに問題点や悩みどころを書いてみたいと思います。

 

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プラットフォーム

 まずはプラットフォーム……より簡単な言い方をするなら「どこのサイトで売るか」ということです。

 これについては、私の中では二択ですね。

 BOOTHか、noteです。

 

 小説を「公開する」ところなら、適切な場所はもっとたくさん見つかります。

 最大手の「小説家になろう」を始めとして、カクヨム、アルファポリス等など。

 自作の方向性や仕様の好みを考えて、好きなように選べばよいでしょう。

 

 しかし小説を「販売する」となると、絞られてくるんですよね。

 冒頭に書いたように、画像メディアはその点、様々な販路が用意されているのですが、テキストデータとなると、なかなかしっくりくるものがない。

 基本的に文章は無料が当たり前であり、それにわざわざ値段をつけて売るなんて、という空気があって、態勢を整えにくいのです。

 

 そんな中でも何とか成立するのが、BOOTHとnoteなのです。

 他にもあるのかもしれませんが、私のアンテナにまったく引っかからないということは、マイナーすぎて心もとないサービスなのでしょう。

 

 この両者の空気もかなり違っており、単純に数だけのことでいうと、小説はBOOTHのほうに多く、それ以外のテキストはnoteのほうに多いように見受けられます。

 BOOTHが小説に向いているのは、シンプルにpixivのサービスの一環だからですね。

 noteが向いているのは、「ブロガーが発信する有益な情報」とかです。些か胡散臭い言葉を使うなら、情報商材系でしょうか。

 

 この空気を考えると、結論はBOOTHになるのかな、というところですが、次に挙げるフォーマットの問題があり、話は少々ややこしくなります。

 

フォーマット

 フォーマットとはそのものズバリ、テキストデータのフォーマットのことです。

 

 前項の最後で、小説はBOOTHのほうに多い、という話をしました。

 しかし、ここでいう小説は、主にコミケ等の即売会で売ったものを、PDF化してダウンロード販売しているケースがほとんどなんですよね。

 つまり、一度は本というかたちに物体化させたものを売っているわけで、純粋なテキストそのものを売っているというのとは、意味が若干異なるのです。

 

 BOOTH内を巡回し、テキストデータそのものを売っている人はいないかと探してみたのですが、残念ながら見つかりませんでした。

 

 PDFで販売することのネックは、購入者の閲覧環境がPCとスマホとでかなり異なる、ということです。

 もっとぶっちゃけて言うと、スマホってPDFを読むのにはあまり適していないんですよね。小さすぎて。

 ですが今や、ネットへのアクセスの大半はスマホです。とするなら、スマホで読みやすいようなものを売ることが、ユーザーフレンドリーであると言えるでしょう。

 

 とするなら、プレーンテキストのまま作品を販売し、「あなたのお好みのアプリでご覧ください」とやるのがベストであるようにも思えます。

 しかし、BOOTH内の小説はあまりにPDFばかりなので、プレーンテキストで販売するのは、何だか手抜きに思われそうで、抵抗感があるんですよ。

 このことで今、悩んでしまっているというわけです。

 

 この点、noteならばプレーンテキストで文章を売るのが自然なので、その意味ではnoteなのかな、とも思えてきます。

 しかし先述したように、noteは小説を売るプラットフォームという色が、あまりついていないんですよね。

 その意味で、noteもやはり、私がやろうとしていることにはピッタリはまらないところがあるわけです。

 

 難しいところです。

 いっそのこと、BOOTHとnoteの両方で売ろうか、というのも考えたのですが、選択肢を一つ増やすことで、買い手はたぶん減ってしまうと思うんですよね。

 それは避けたいので、どちらかに絞って「ここで買ってください」という押し方をしたいわけなのですが……さて、どうしたものでしょう。

 

【2020/01/04追記】

 BOOTHにて小説をプレーンテキストで販売することをどう思うか、Twitterでアンケートを取ってみたところ、次のような結果になりました。

 

 

 ちょっと票数が少ないのがアレですが、過半数は「売る側の自由」というご意見でした。

「取り回しがきくので良い」というご意見と合わせると、8割が肯定的な反応。

 これを真に受けるとするなら、あまり気にする必要はないのでしょうか。

 

分けるか否か

 長編小説を販売するにあたっては、ある一つの作品を全部まとめて販売するか、それとも分割して販売するか、という二つの道があります。

 現在執筆中の作品を、書いた端から売っていく場合には、言うまでもなく後者になりますが、完結済の作品を売っていく場合には、売り方は作者次第。

 

 この点について、例えば前編と後編に分けるとか、章ごとに分けるとか、いろいろなやり方を考えたのですが、私の結論としては、全体をひとまとめで販売し、その冒頭を無料サンプルとして公開するのが良いだろう、という風になりました。

 単純な発想として、「買う」という決断を購入者に何度も何度もさせるのは、あまり良い効果を生まないように感じたからです。

 

 なのでここは、すでに書き上げた作品はそのまま単体コンテンツとして販売、これから書く作品も、書き上げてから一括販売、というかたちを選ぼうと思います。

 

価格設定

 価格設定も、なかなか難しい問題です。

 あまり大きく出るのが無謀であるのは言うまでもないことですが、自身を過小評価して安すぎる価格をつけてしまうのも、賢い行動とは言えないでしょう。

 

 ここは相場をよく観察して、そこからはみ出ないようにするのが良いと思うのですが……。

 先述したように、BOOTHにあるのは、一度物体化した小説のPDFファイル。noteにあるのは、情報商材系。

 私が今回売ろうとしている「純然たる小説のテキストデータ」の相場が、よくわからないんですよね。

 

 ちなみに以前、Twitter上で、私の小説を幾らなら買ってくれますか? というアンケートを取ってみたことがありまして。

 その結果は次のようなものでした。

 

 

 私個人の基準でいうと、まあまあ好意的だなという感じで、ここから「300円くらいが妥当なのかな」という感触を得たので、じゃあまずはその辺りで攻めていこうか、などと考えている次第。

 それで結構売れるようなら、値上げしてもいいですしね。

 柔軟に考えていこうと思っています。

 

おわりに

 とまあ、このようなことを考えつつ、販売に向けて動いているところです。

 

 基本的に、文章だろうが画像だろうが、娯楽は娯楽であり、生み出すにはそれなりの手間暇がかかっています。

 ですからそこに扱いの差などあるべきではないはずなのですが、先述したように、どうも世間には、ネット上の文章娯楽でお金を取るのは「あり得ない」という空気があるように感じられるんですよね。

 私の気のせいでしょうか。

 

 それに抗うようにして、己の文章を売ろうという話ですから、結構不安もあったりします。

 しかし、ネットを介して収益を得る一つの方法として、これは自分に向いたビジネスモデルなのではないかという判断もあるため、勇気を出してやってみようと考えている次第。

 

 実際に販売を開始したら、そのときは記事として宣伝させていただきます。

 その際には、ぜひご購入いただければと思っております。

 ちなみに、裸足フェチを全面に押し出した、超ニッチな内容となる予定です。だからこその直接的販売なのです。

 

全ての文字書き必見。推敲も校閲も面倒見てくれます。

 

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