
私の観測の範囲内では、近年、Amazonの「ほしい物リスト」を公開する人が結構増えています。
特にTwitterである程度のフォロワーを抱えている人が、プロフィール欄にそれを載せているのを見ることが多いですね。
実際に、どんな人が幾らくらいのものをどれくらい買ってもらえているのかはわかりませんが、誰かに何かを与えたいという人が、その願いを叶える手段を一つでも多く持つことができるのは、喜ばしいことなのではないかと思います。
今日はそんな「Amazonほしい物リストの公開」について、少し書いてみたいと思います。
ほしい物リストを匿名で公開する方法
この記事を読んでいる人は、ほしい物リストが公開できるものであること自体については、すでにご存知のことかと思われます。
でも、その具体的なやり方がわからないという方がおられるかもしれないので、ごく簡単に説明しますね。
基本操作はAmazonが公開しているこのページの通りなのですが、大事な注意点があります。
それは、デフォルトでは自分の住所氏名が他者にバレてしまう、ということです。結構深刻ですよね。
外国人は結構「本名を出し、住所も晒し」というネットの使い方をしていますが、日本人はそうでない人が多いので、デフォルトの挙動は「ローカライズ」して欲しいなと、個人的には思います。
本名を出さず、匿名でほしい物リストを公開するためにすべきは、以下の3つです。
アカウントの表示名を、普段使っているハンドル等にしておく
Amazonにログインすると、デフォルトではあなたの本名が名前として表示されていると思います。
これをそのままにしておくと、あなたに何かを贈ろうとした人が操作をしたときに、そのまま相手に伝わってしまいます。
そこで、「アカウントサービス」→「ログインとセキュリティ」へ行き、名前を任意のものに変更しておきましょう。
普段ネットで使っているハンドルが無難だと思います。
リストの「受取人」を、上記と同じ名前にしておく
リスト管理画面の「受取人」の項目にも、上記と同じ名前を入力しておきましょう。
住所の最後を「本名+様方」とする
リスト管理画面の住所の項目で「新規作成する」を選択することで、匿名用の住所を登録することができます。
氏名の欄には、先ほど決めた名前と同じものを入力します。
これだけだと名前違いで届きませんので、住所の最後に「◯◯(本名)様方」と入力しておきましょう。
住所の欄に書かれた情報は、他人からは見えないようになっていますので、これで匿名による受け取りが可能となります。
ただし、荷物の伝票には、あなたの設定した名前が印字されることになります。
少なくとも、配達員さんはそれを目にすることになりますよね。
これは回避できないことなので、あなたがネットにおいて、そのハンドルでめちゃくちゃ有名な人だったりした場合、その配達員さんがセキュリティ的に蟻の一穴にならないとも限りません。
そういう問題がある場合には、べつのありきたりな名前を使っておくようにしましょう。
また、あまり読まれて恥ずかしい名前も、避けておいたほうがいいと思います。
「第三者の出品の商品の発送同意書」のチェックを外す
同じくリスト管理画面において、住所のすぐ下に「第三者の出品の商品の発送同意書」という項目があります。
ここのチェックを外しておきましょう。
Amazonでは、出品者がAmazon.co.jpではない、いわゆるマーケットプレイス等の商品を贈ろうとすると、注文した人に住所が見える仕様になっています。
上記同意書のチェックを外すことで、そういった商品を受け取ることができなくなるので、漏洩を防ぐことができるわけです。
必然的に、ほしい物リストにはAmazon.co.jpが出品している商品のみを入れることになりますので、その点に留意するようにしましょう。
公開するメリット
公開するメリットは何か……って、まあこれは言うまでもないですよね。
他の人に、自分の欲しいモノを買ってもらえる。身も蓋もないですが、それがメリットです。
よく「汗水たらして働いて得たお金で買うモノは尊い」みたいな考え方がありますが、私はそういうのがまったくわからない人間なので、他の誰かに買ってもらえるなら、そんな素晴らしいことはなかろうと思っています。
日用品から嗜好品まで、もらえるものなら何でももらいたいです。
それ以外に挙げるなら、ネットでの活動のモチベーションアップになる、というのも挙げられるかもしれません。
誰かがあなたのほしい物リストに注目して、あなたのために買ってくれるのは、あなたのネット上の活動がその人の役に立っているからです。
自分のやっていることが、そんな風にモノを得ることに繋がるとわかれば、より一層、活動に身が入るというものでしょう。
どのようなかたちであれ、他人に認めてもらえるというのは嬉しいものですよね。
公開するデメリット
しかし一方で、デメリットもあります。
ほしい物リストを公開する、という行為を快く思っていない人も一定数いて、彼らはそれを、みっともない乞食行為のように解釈しているんですよね。
なので、あなたがほしい物リストを公開した途端、あなたについてきてくれた人の一部が、あなたを見限る可能性を考慮しておく必要があるのです。
この辺りについて、私は以前、自分のTwitterアカウントでアンケートを取りました。
その結果がこれです。
Amazonの「ほしい物リスト」を公開している人について、どう思いますか? #アンケート
— loki (@loki_uf) December 5, 2019
私が事前に予想していたよりは好意的だったのですが、それでも全体の2割程度が、「乞食」という強めの言葉を使った選択肢に票を入れています。
この2割に中に、もしあなたが絶対に縁を切りたくない人がいた場合、それはまあまあの喪失と言わざるを得ないでしょう。
ほしい物リストを公開するときには、こういうリスクをしっかり考えた上でやることを推奨します。
まあ、あなたが「これくらいで引くような人とは、べつに関係が切れてもいいや」という考えなのであれば、この点は最初から問題にはなりませんが……。
私はどうすべきか?
……と書いてきたところで、私自身の話をさせていただきます。
私は現在、もろもろの事情から慢性的な金欠であり、ネットの活動で少しでもそれを補おうと、こうしてアフィブログを書いたり、web小説の収益化に参加したりしています。
しかし、これらがなかなか上手く行かないんですよね。
当ブログがどれくらいの収益を上げているのかは、だいたいのところを毎月語らせていただいているのですが、まあ惨憺たるものですよ。
時給に換算したら、10円行くか行かないか、というところです。
はてなブログに投げ銭のシステムでも実装されていたら、迷うことなくそれを導入するところなのですが、残念ながらそういうものはありません。
なので、それに近い存在ともいえる、ほしい物リストに手を出そうか――ということを、ここ最近になって真剣に考えるようになったんですよ。
もちろん、私はフォロワー数万人を抱える人気の絵描きさんでもなければ、チャンネル登録者数数万人を誇るYouTuberでもありません。
ですから公開したところで、どこまで恵んでもらえるのかは未知数なのですが、でも一応そういうのを設定しておけば、何かもらえるかもしれないんじゃないかと。
でも、どうしても先述のアンケートの「乞食票」が気になってしまって……未だに実行に移せていないんですよね。
当ブログにおいても、Twitterアカウントにおいても、私のメインコンテンツは「裸足フェチ」となっています。
裸足フェチについて語り、各所から見つけてきた画像をシェアする。そこについては、結構頑張っているし、それなりに貢献しているという自負があります。
その辺りのよしみで、公開したら誰か何か買ってくれるかも……とは思っているのですが。
やっぱり怖いんですよ、乞食扱いが。
うーん……。
おわりに
以上、Amazonほしい物リストを公開することのメリットとデメリット、そして現在の私が抱えている悩みについて、書いてみました。
ちなみに私はまだ、公開する用のほしい物リスト作りには一切着手していません。
すべては「どうしようかなあ」の段階であり、この先どうなるかはまったくの未定となっています。
もし公開すると決めたときに、しれっとブログやTwitterプロフィールに追記するか、それともしっかり宣言するか、その辺りもやはり未定。
もしあなたが、ほしい物リストの公開に否定的な人で、あるとき私がそれをやっているのを見つけてしまったときは、さりげなく「見なかったこと」にしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
すべて貧乏が悪いんだ。
【追記】
意を決して、ほしい物リストを公開することを決めました。
私を支援してくださるという奇特な方がいらっしゃいましたら、ぜひともよろしくお願い申し上げる次第でございます。

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