天国的底辺

二次元、創作、裸足、その他諸々についての思索で構成されたブログ

スーパーホワイトがクレジットカードを持つ方法

 このたび、生まれて初めて、自分名義のクレジットカードを所持するに至りました。

 楽天カードです。

 これまで、親の家族カードと、デビットカードは持っていたのですが、自分名義のクレカは持っていなかったんですよね。

 その結果として、いわゆるスーパーホワイト状態になっており、余計に審査を通るのが厳しくなっていたのです。収入もアレですし。

 そこを何とか乗り越えての取得。嬉しいというか、ホッとしています。

 

 というわけで今日は、「スーパーホワイトがクレカを持つまでの経緯」をテーマに、ざっくりとですが、書いてみようと思います。

 

 

機会を逃し続けてきた

 まずお断りしておきたいのですが、私がクレカを所持してこなかったのは、べつに私が現金主義者だからではありません。

 むしろ、どちらかといえばキャッシュレスに強い関心を持っているほうで、「日本よ、さっさと現金主義から脱却せよ」みたいなことを思っていたりします。

 

 それにもかかわらず、どうしてこれまでクレカを持たなかったのかと言いますと……しっくり来ない回答かもしれませんが、「機会を逃し続けてきた」んですよね。

 後々のことを考えれば、「高校生を除く18歳以上」の条件を満たしたその瞬間に、もう作ってしまうべきだったのですが、いろいろあってそれをせず……。

 それからも何となく「さあ作ろう!」という風に腰を上げるタイミングがなくて、ずるずると持たざる者を続けてしまい……。

 気がついたら、いわゆるスーパーホワイトになってしまっていたんですよ。

 

 何かしらの主義思想があってクレカを持たない、という人は結構います。

 先ほどから繰り返している現金主義の人もそうですし、クレカを持ってしまうと自分の買い物に歯止めが利かなくなってしまう気がする、というところを不安視している人もいるでしょう。

 まあ、そういうのはそういうのでアリかな、とは思っています。

 しかし私のように、キャッシュレス推進派な上に、何の不安も持っていなかった人間が、単に「流れで」クレカを作らないまま過ごしてしまう例というのは、あまり無いんじゃないかという気がしますね。

 このことでちょっと苦労することになったのですが、まさに自業自得というやつで、誰にも文句は言えないところです。

 

スーパーホワイトとは

 一応、説明しておきますと、スーパーホワイトというのは、「クレジットヒストリーに何も記録されていないまま、ある程度の年齢に達した人・状態」のことです。

 クレジットヒストリー(以下クレヒス)というのは、単純に言うと、クレカ等の「信用に基づく支払い」をした履歴のこと。

 いい歳をしておきながら、その履歴がまったくない「真っ白すぎる」在りようを、そのまま英語で表現した呼称です。

 

 このスーパーホワイトに該当してしまうと、一般的に、クレカを作るのがとても難しくなってしまいます。

 理由はシンプルで、(カード会社等から見て)信用が置けないから。

 それは「正体不明で信用し難い」ということの他に、自己破産などをして数年が経って復帰した、みたいな人の履歴と同じように見えるから、という意味も含まれています。

 過去に傷のある人と、あまりにも過去がない人との区別が、上手くつかないシステムになっているわけですね。

 

 だから世間では、「さっさとクレカを作って、何でもいいからそれを使って支払って、クレヒスを育てろ」と言われているわけです。

 後から急にクレカを作りたくなったり、作らなければならない事態になったりしてから動いても、思うように行かない可能性が高いのです。

 

楽天カードの審査に落ちたことがある

 冒頭で書いたように、今回私は楽天カードを作ることに成功したわけですが、実を言うとこれが初挑戦だったわけではありません。

 これを書いている時点から2年前の2017年に、一度楽天カードを作ろうとして、審査に落ちたことがあるのです。

 

 クレカ事情にそこそこ詳しい人なら、これを読んで「え?」と思うのではないでしょうか。

「楽天カードの審査って、落ちるものなの?」

 そういう反応をする人も、恐らくいるのではないかと思います。

 その答はイエス。落ちるんですよねえ。

 

 そのときの敗因については、二つあったと推測しています。

 一つは、2017年時点ですでに、私はスーパーホワイトに属する人間であったということ。

 そしてもう一つは、申請の際に記入した収入の額が「貧乏人のくせにあまりにも正直すぎて」、カード会社から見てきついものだったのだろうということです。

 この二つの合わせ技で、駄目だったのだろうと。

 

 そのときの私は、お世辞にもクレカに詳しいとは言えなかったのですが、それでも一般常識として「楽天カードはまず落ちるものではない」という認識を持っていました。

 なので、まさにその例外的ケースに自分が当てはまってしまったことに、それなりにショックを受けたのを覚えています。

 全人格を否定されたような……とまで言うと大袈裟ですが、方向性としては、そういうたぐいの気持ちにさせられましたね。

 

 ちなみに、なぜそのときクレカを作ろうとしたかというと、先日記事にした中国輸入ビジネスを始めるにあたり、必要だと思ったからです。

 

www.tengoku-teihen.com

 

 結果として審査に落ちてしまったので、代わりにデビットカードを作り、それを使ってビジネスを進めていました。

 一度クレカの審査に落ちてしまうと、そのことが信用情報に記録されて、半年は再申請しても無駄に終わるようになっています。

 それを待ってはいられなかったわけですね。

 まあ結末から考えるなら、そのときビジネス自体を断念しておくべきだったのですが……。

 

今回の審査に通った理由

 さて、そうなると今度は、次のような疑問が浮かびますね。

「では今回は、どうして審査に通ることができたのだろう?」

 状況は2017年と変わっていないどころか、むしろ酷くなっています。

 収入は特に上がっていませんし、それに加えて中国輸入の失敗で作った150万円の借金もあるのですから。

 

 これについては、以下のように推測しています。

 まず、私は中国輸入ビジネスにおいて、楽天銀行に口座を作り、楽天デビットカードを通して資金のやりくりをしていました。

 駆け出しの個人物販事業としてはそれなりの額を動かしていたので、気がついたら「プラチナ会員」になっていました。

 なので、クレヒスは真っ白のままとしても、楽天会員としては一定の信用を積み重ねることができていたのではないか、と思われるのです。

 

 それに加えて、今回は申請の際、収入に関してちょっと「盛り」ました。

 決して嘘を吐いたわけではないのですが、採りうる解釈のうち最も「金額を大きくすることのできる」ものを採り、その額を記入したのです。

 

 この二つによって、今回は無事に審査を通ることができたのではないか――。

 とりあえず現時点の私は、そのように分析している次第です。

 

スーパーホワイトを乗り越える方法

 以上の経験から、スーパーホワイトを乗り越える一つの方法として、私は次のことを提唱したいと思います。

「楽天銀行に口座を開設して、楽天デビットカードを作り、徹底的にお金の出し入れを繰り返す。そしてある程度の期間が経過してから、楽天カードを申請する。収入の額は、嘘とは言い切れない範囲で盛っておく」

 これは要するに、クレヒスがなくても楽天利用経験がある、という状態を、楽天が評価してくれるのではないか、ということへの期待に賭けるやり方ですね。

 

 これ以外の方法として、世間でよく言われているのは、消費者金融系の企業が出しているクレカに狙いを定めることですね。

 アコムのACマスターカードや、アイフルのライフカードがそれにあたります。

 これらはクレヒスをあまり参照せず、現在の収入に重きを置いた審査をするスタンスである、という噂なので、スーパーホワイトにもチャンスがあるというわけです。

 

 現状、いったんスーパーホワイトになってしまった人がクレカを作るには、このどちらかを選ぶのがよいのではないでしょうか。

 クレカに貴賤はありませんから、楽天カードだろうがACマスターカードだろうがライフカードだろうが、作って使い始め、きちんと支払っていけば、そこからは立派にクレヒスが育っていきます。

 他のカードが欲しい場合は、その後で手を出してみればいいと思います。

 

おわりに

 以上、私の近況に基づく、スーパーホワイトへのクレカ取得のすすめ、でした。

 

 まあ人生というのは往々にして妙なところに嵌まり込んでしまうもので、特に後ろ暗いことがあるわけでもないのに、気がついたらスーパーホワイトなる珍獣扱いを受ける身になってしまった、ということもあり得ます。

 それは一見すると袋小路で、いわゆる詰んだ状態にも思えますが、私自身の今回の経験から考えるなら、どうやら「何とかする方法はある」みたいです。

 

 もしあなたがクレカを作れなくて困っているのであれば、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

 もちろん、すべての人に活用していただける話ではないかもしれません。

 例えば、私の借金は銀行からのもので、消費者金融系からのものではないので、申請の際に申告する必要がありませんでした。

 そういうところで、私と違いのある人もいるでしょう。

 しかし、大切なのは諦めないことです(使い古された言葉ですが)。

 空白を取り返す道は残されているはずですので、思い立ったら行動してみましょう。