天国的底辺

二次元、創作、裸足、その他諸々についての思索で構成されたブログ

思考法や生活改善、ライフハックが効きにくい体質の正体

 人生を良い方向に変えるためのコツ、のようなものを解説する情報は、世の中に溢れていますよね。

 生産性を上げるための思考法、生活改善の仕方、もろもろのライフハック等。

 書籍なり、ネットの記事なり、様々なかたちで目にすることができます。

 

 それらを参考にすることによって、人生が確実に好転した、という人もいることでしょう。

 しかし一方で、そのような情報に触れ、いろいろとトライしてはみるものの、どうしても視界が拓けていかない、という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?

 

 今日はそんな「効きの悪い」体質がいかにして成り立っているのか、どうすれば改善できるのかについて、考えてみたいと思います。

 

 

悪い意味で軸がブレない

 まず最初に告白しておきます。

 上に書いた「(ライフハック等の)効きの悪い体質」というのは、何を隠そう、私自身の体質だったりします。

 これまで私なりに、生きることを上手にこなすためのいろいろなコツについて、学んできました。

 しかし、それで人生が上手く回るようになったかというと、特にそういうことにはなっていないんですよね。

 

 それは抽象的なものから具体的なものまで、共通しています。

 前者の代表例は、悩まず生きる手段ですとか、稼ぐためのマインドセットとかでしょうか。

 後者で典型的なのは、集中力を鍛えるリラックスする等の方法ではないかと思います。

 こういったものをいろいろ試してみたのですが、それで私の人生が良い方向に転がっていったことって、ほとんど記憶にないんですよね。

 

 悪い意味で、「自分」というものが強固なのです。

 自分らしさを確立すること自体は、べつに悪いこととはみなされていません。

 むしろ、山あり谷ありの人生をタフに乗り越えるためには、ぜひとも必要なものとされています。

 でも、変わりたいと思ったときにそれができないとなると、話は変わってきます。

 それは「自分というものを持っている」というよりは、「変化する力がない」というのが、より正確な表現になるところではないでしょうか。

 

意識の高さに体質がついていかない

 私としては一応、そんなに「自分」というものにこだわってはいないつもりです。

 今現在の自分のスタイルなんて、所詮はこれまでの狭い見識から導き出された暫定的なものにすぎない。

 だから必要とあらば、すぐにでも変わっていくべきだ。

 そういう風に考えている――つもりではいるのです。

 

 特に近年は、いわゆる成功者のスタイル、マインドセットを学ぶことに強い関心があり、事あるごとにそういう情報にアクセスしています。

 そして、少しでもそれを取り込むことで、自分の人生を好転させようと、それなりに必死になっているのです。

 

 そのはずなのですが……どうも結果が出ないというか、効果が見られないんですよね。

 まあ、成功するためにはスタイルやマインドセットだけでは駄目で、当然ながらその道の才能が求められるわけだから、そりゃ簡単には結果まではトレースできないよ、というのは確かにその通り。

 それはわかるのですが、何と言うか、そもそも物真似すらまともにできていない、というもどかしさがあるのです。

「かたちから入る」という言葉がありますが、その段階で躓いている感じなんですよね。

 

 硬くて丈夫な「自分」が邪魔をしているのです。

 脆いところは脆いくせに、そういうときだけ硬くて丈夫な「自分」が。

 

一流の人は、ある意味で「自分」が無い

 先日、HIKAKINさんがYouTubeに投稿した、下記の動画を観て、大きな感銘を受けました。

 後半部分を、騙されたと思って観てみてください。

 

 

 これは決して、HIKAKINさんのまったくオリジナルな生き方というわけではありません。

 むしろ、成功した人達の多くが似たような発言をしているのを、これまで私は何度も見聞きしてきました。

 

 一言でいうと、彼らは私が一向に変えることができずに困っている、自分の芯の部分を、ドラスティックに変えてしまうことで、成功への道を進んでいったのです。

 これは言葉にするのは簡単ですが、実行するのは(少なくとも私からすると)とても難しいことです。

 よく「プライドが邪魔をして変われない」みたいなことが言われますが、たとえプライドを捨てても、それだけで他の誰かのスタイルに芯から染まることはできません。

 

 彼らが人生において実践しているその「先人の取り込み」は、それ自体が一つの才能なのではないか、と私などは思ってしまいますね。

 成功する人間というのは、良い意味で「自分」というものが無いのだろうなと。その辺りがとても柔軟で、それゆえに自分を進化させ、登り詰めることができるのだろうなと。

 

どうすれば変われるのか?

 では、私のような人間には、そんな彼らのようになることは絶対にできないのでしょうか?

 

 これについては、何とも言えません。

 もしかしたら絶対に無理なのかもしれませんし、ちょっとした「何か」を掴むことができれば、それだけで、これまでの停滞が嘘のようにするすると進んでいけるものなのかもしれません。

 

 ただ、一つ言えるのは、この記事を書くにあたってしばし内省してみた結果、次のような点が重要であるように思えた、ということです。

「他人のスタイルを取り込むにあたって、自分は『まず最初に捨てる』ことを疎かにしている気がする」

 

 どういうことかというと、これまでの私は、他所様のやり方を自分のものにしようと考えたときに、まずそれを一部取り込んで、それが有益に稼働するのが確認できてから、これまでの自分のスタイルを少しずつ捨てようとしていた、ということです。

 でもこれ、たぶん順序が逆なのかもしれません。

 先にまず自分のスタイルを捨ててしまい、どうなるかわからない他人のスタイルをとにかく取り込んで、生活してみる――この順序でやらないと、本質的なところから変わることはできない可能性があります。

 

 もしこれを読んでいるあなたが、私と同じように「変わろうと実践しているつもりなのに、どうも上手く変われない」と悩んでいるのであれば、この点について自己分析してみてください。

 ひょっとするとあなたも、ここの順序が私のようになっているのではないでしょうか?

 

 これはたぶん、臆病さと、それからやはり頑固さの表れなのだろうと思います。

 臆病さというのはつまり、もし先にこれまでの自分を捨ててしまって、新しいものが上手く機能しなかったらどうしよう、という気持ち。

 頑固さというのは、「変わりたい」という想いが結局は表面的なものでしかなく、芯の部分については譲る気がない、という意味においてです。

 

 ここを何とかすることが、他人のスタイルを受けて成長する鍵なのではないかな――と、今この記事を書きながら思いました。

 もちろん、気づいたからといって、すぐに直せるものでもないですけどね。

 でもたぶん、「まず捨てる」を実行しない限りは、満足に先人をトレースすることは一生できないのだろうなという気がします。

 うーん……。

 

おわりに

 この辺にしておきましょうか。

 

 当ブログは、アフィリエイトで収益を上げることを目的として運営しているもので、そのためには「読みに来てくださる人の悩みを解決する」コンテンツを作っていかなければならないものと認識しています。

 しかし、この記事をここまでお読みいただいた方にはおわかりの通り、いざ書いてみると、自分の悩みを記述することに終始しているわ、解決策は抽象的で、肝心の商品紹介に結びついていないわで、本来の目的はまったく達成されていません。

 

 毎度こんな具合です。

 この記事自体もまた、「変われない私」が全力で顔を出したものであると言うことができますね。

 こういうところを何とかしなければいけないんだよな、という気持ちでいっぱいです。

 ああ、情けない。

 

 最後に何か、本を紹介しようと思ったのですが、「思考法」も「ライフハック」も、検索したらめちゃくちゃ多くの本が出てきて、みんな成長したいんだなあと再認識。
 その中から、次の本をチョイスしてみました。

 興味のある方は買ってみてください。