天国的底辺

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【漫画・小説・イラストetc.】創作物に性癖をブチ込むべき5つの理由

 創作しているときの人間というのは、実に複雑怪奇な心の動きをします。

 作品が自分とぴったり合っているように思えるときもあれば、まったくかけ離れているように思えることもある。

 これは良いものになりそうだ、という確信に満ちているときもあれば、これは一体何が良いのだろうと、自分でも疑問に思いながら作業を進める時間もある。

 そうこうしているうちに、モノが出来上がっていくのです。

 

 今日はそんな創作活動において、「これをキメておけばかなり有利に戦える!」と私が信じているものを1つ、主張していきたいと思います。

 

 

思い切って性癖を大公開しよう

 それはズバリ、自分の性癖を思い切って不特定多数に大公開する覚悟を決めて、作品にそれをありったけブチ込むことです。

 性癖、という言葉だけではちょっと広すぎてピンと来ないという方もおられるかもしれませんが、そのまま広く解釈していただければ、間違いではありません。

 とにかくこれが好きでたまらない、というモノ、シチュエーション、性格。そういったものを余すところなくオープンにして、作品づくりに活かしていこう、という意味です。

 

 こう言うと、早々に抵抗感を抱く人も多いのではないかと思います。

 得てして性癖というものは、日常生活において真顔で語って通用するような種類の「まともさ」を備えていないことが多く、それを抱えていることにどこかしら後ろめたさを感じるものだからです。

 そんなものを全世界の人間に開けっぴろげにするなんて、いくら創作のためとはいえ、恥ずかしすぎる――そういう意見もあるでしょう。

 

 しかし、正直それは勿体なさすぎるんですよね。

 性癖をフルスロットルにして創作活動をしていくことには、その恥ずかしさを乗り越えてすべてをさらけ出すに値する、たくさんのメリット、効能があるからです。

 ある一つの作品を完成にまで持っていくまでには、様々な壁が存在することは、創作する人なら誰しもおわかりのことでしょう。

 その壁を破る上で、性癖というものは大きな武器となり得るわけです。

 

 当記事では、その効能を5つほど、語っていきたいと思います。

 

効能1:性癖はブレない

 創作をしていると、しばしば「道に迷う」ことがあります。

 作り始めたときには、ちゃんとしたビジョンがあり、ゴールの在りようも想定したはずなのに、作業が進むにつれていろいろな要素が紛れ込んでくる。事情も変化する。

 そしてふと気づくと、自分がどこへ向かうべきかがわからなくなってしまうのです。

 

 そういうことが起きる原因を「これ」と決めつけることは難しいですが、1つ言えるのは、自分の中に何か「どんな状況でも同じ顔をしているもの」があると、そういうときに活路を見出すのが容易になる、ということでしょう。

 まさにその用途として、性癖はバッチリ使えるものなのです。

 

 基本的に、性癖はブレません。

 その存在について、科学的にどのくらい判明しているのかはわかりませんが、「良くも悪くも自分で変えようと思っても変えられないもの」であるというのは断言してしまっても構わないでしょう。

 それが創作の場においては、物凄く頼れるんですよ。

 自分の中の、理屈をこねくり回す部分は、状況によって結構いい加減な判断をしてしまったりするのに対し、性癖は不変なので、それに従って動くと、おおむね一本筋の通ったものに仕上がるわけです。

 

効能2:性癖は深い

 特に物語を作っている場合に言えることですが、ある要素をどんどん深堀りし、濃いものにしていく必要に迫られることがよくあります。

 そんなとき、自分にとって対象があまり興味のないものであったりすると、掘り下げ方が甘くなったり、仮に何とかまともにできたとしても、あまり面白い作業ではなかったり、といったことになりかねません。

 

 その点、性癖は確かです。

 これに従って作り上げたものは、まず初期段階で勝手に相当深いものになっていますし、意識的に掘り下げなければいけない状況になっても、その作業を心から楽しむことができるんですよ。

 必然的に、性癖に寄り添った要素は、そうでないものと比べて無理なく自然に光り輝く確率が高まるのです。

 

効能3:性癖は個性が出る

 以前、私は自身の性癖である裸足フェチに関して、次のような記事を書きました。

 

www.tengoku-teihen.com

 

 ここでは、裸足フェチとひとくくりにされる性癖が、当人達からしてみればどれほど多岐にわたり、しかもお互いに相容れない性質を持っているかについて語っています。

 

 この多様性、決して裸足フェチのような濃い分野にだけ表れるものではないんですよね。

 およそ性癖と呼べるものはどれも、少々大袈裟に言うならば、「一人につき一種」というくらい、細かく異なるものなのです。

 喩えるなら指紋のようなものでしょうか。

 もちろん、似た性癖を持った人同士で「わかるわかる!」と意気投合することは可能なわけですが、その場合も、本当に厳密に分解していくと、どこかに異なる点を見出すことができます。

 あなたの性癖は、究極的にはあなただけのものなのです。

 

 これは個性として使えますよ。

 あの作家といえばこれ! みたいなものが、性癖から固まってくることはおおいにあり得ることで、私としてはそういうのがいちばん、変に頑張らずに個性を発揮することのできるものであると考えています。

 

効能4:性癖はネタに詰まりにくい

 創作というものは、プロであれアマチュアであれ、たった1つのものを作り上げておしまい、という行為ではありません。

 無限にとは言いませんが、長い期間をかけて、いろいろなものを数多く作っていくのが、通常の在り方です。

 

 そうなると訪れるのが、ネタ切れという現象。

 あれもやった、これもやった、あと何が残っているだろう――そんな風に頭を悩ませることが、創作をやっていればアマチュアでも必ずあるはずです。

 

 そんなときにも、性癖は威力を発揮します。

 単純に「自分の好きなことならナンボでもアイディアが浮かんでくる」という要素もあるのですが、それよりは「テーマの解像度が細かくなる」というところに、私は着目したいですね。

 例えば私の性癖である裸足フェチでいうと、脱いだ靴の種類ですとか、裸足になっている場所の周囲の人物配置ですとか、そういったことのほんの少しの違いが、私の中では「全然違う別個のもの」だったりするんです。

 そういう細かな物の見方をするため、性癖が絡んだときは、自分の中の「作るべきもののバリエーション」が凄いことになるわけです。

 

 ネタ探しというのは、実態としては「事象をどのくらい細かく観察できるか」の勝負だと思うんですよ。

 その点で、性癖は「勝手に細かい」ので、断然事を運びやすいのです。

 

効能5:性癖は心地良さを生む

 創作をする人は、やりたくてやっている人がほぼ100%だと思うのですが(完全に100%というわけではない)、では創作行為が常に楽しいものかというと、そういうわけではありません。

 つらく苦しいフェーズというものが、どこかには存在するものです。

 着手から完成までの全行程が楽しかった、というケースばかりではないでしょう……というか、そういうことのほうが稀ではないかと思います。

 

 しかし、作っているものに性癖を込めている場合、その苦痛がかなり軽減されます。
 何しろ、そのことについて考えているだけで心躍ってたまらないのが性癖というもの。それを創作で扱うのですから、その作業自体が基本的に快楽を伴うのです。

 もちろんそれで、苦痛を完全に取っ払えるわけではないのですが(例えば締切のつらさがそれで消えるはずがありません)、だいぶ楽にはなれる。

 性癖に関わり続けることが生み出す心地良さは、マッサージ機のようにあなたの心をほぐしてくれるはずです。

 

注意すべきこと

 ここまで性癖の効能を語ってきましたが、注意点もあります。

 性癖を創作物に込めることは、いったんハマってしまうと超楽しいことなので、ついやり過ぎてしまうことがあるんですよね。

 自分の中で歯止めが効かなくなって、作品のあるべきバランスを越えて、その要素を前面に出し過ぎてしまったりしかねないのです。

 

 私は以前に一度、この罠に嵌ったことがあります。

 とあるラノベ新人賞に応募した小説なのですが、思い切って裸足フェチをメインテーマに据えてみたんですよね。

 その時点で、すでにどうかと思う判断だったのですが、私はその上さらに、物語の中で自分の性癖をとことんまでぶちまけてしまったのです。

 カテエラなんてレベルではありません。明らかに一般向けの新人賞の範疇を超える、とんでもない怪作を送りつける結果となりました。

 当たり前のように、結果は一次選考落選でした。

 

 しばらく後になってその作品を読み返してみて、自分で自分に問いかけましたね。

「どういう思考回路で、この作品が勝負になると判断したんだ?」と。

 いや、清々しいほどに裸足フェチ全開なので、むしろノクターンノベルズあたりで最初から裸足フェチ小説として公開するにはちょうど良さそうなのですが(検討中です)、一般の賞にコレ出しちゃ駄目だろうと……。

 血迷っていた、としか言いようがありません。

 

 ……というようなことにだけは、注意が必要かと思います。

 逆に言えば、こういう点さえきちんと押さえておけば、あとは心置きなくやりたい放題やればいいのではないかと、私は思いますね。

 

おわりに

 以上が、私のオススメの創作方法です。

 これを読んでいる皆さんの中には、「自分にはそんな夢中になれる性癖とか、ないんだよな……」という方もおられるかもしれません。

 それはそれで、無理して何かを絞り出す必要はないんじゃないかと思います。

 当記事はあくまでも、これという性癖を持ちながらも、抵抗感があってそれを作品に込められずにいる人の背中を押そうと思って書いたもの。

 性癖が必須であるとまでは考えていないので、そこは気楽になさってよいところではないでしょうか。

 

 ちなみに、当記事のアイキャッチ画像は、フリー素材サイトでふと見つけたもので、私の性癖の重要な一角をカバーするものとなっています。

 せっかくなので、ここにも貼っておきますね。

 

裸足の少女

 

 こーゆー要素を小説でべらぼうに美しく表現したいというのが、私の願望だったりします。

 

 というところで終わりたいと思いますが、最後に一言。

 結局のところ、創作というのは、己をさらけ出すことから逃れられないものだと思うんですよね。

 何かを作ると決めた以上、着ているものは全部脱ぎ捨てていきましょう。

 すっぽんぽんになったところからが勝負の始まりなのだと、私は確信しています。

 

 

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