今日は、Twitterとブログをどう使っていくべきか、ということについて書いてみようと思います。
タイトルにある通り、ここで想定している読者は、収益化されたブログを運営している人です。そうでない人は、文字通り好きなようにやっていけばいいわけで、こんな記事など大きなお世話でしょう。
その辺り、事前にご理解いただければと思います。
最大の発信手段としてのTwitter
2019年現在の日本において、インターネットを使った発信手段として最も大きなサービスがTwitterでしょう。
Instagramも成長していますし、Facebookも使われていないわけではありませんが、どういうわけか本邦においては、Twitterの勢いが突出しています。
収益化したブログを運営している者にとって、そんなTwitterの存在は見過ごすわけにはいきません。
ブログより遥かに他者と繋がりやすく、容易に自分を知ってもらうことのできるサービスだからです。
しかしブログとの最大の違いとして、Twitterはそれ自体がお金を生むようにはできていません。
つまり、ブログというマネタイズ手段に上手く読者を導いていくのが、この場合のTwitterの役割であると言えます。
ある意味、わかりやすくはありますね。
しかし、「ブログに導く」ということを意識するあまり、ブログの宣伝ツイートばかりになってしまっているアカウントでは、誰も惹きつけることはできません。
ゆえに、逆説的なようですが、TwitterでもTwitterならではの発信をきちんとしていかなければ、ブログへの良い影響は生まれないということになります。
そこで重要になってくるのが、Twitterとブログという、性質の異なる2つのサービス上に、どのようにコンテンツを配置していくかという意思決定です。
手持ちの情報をどう振り分けるか
言うまでもなく、サービスが幾つあろうが、自分という発信源は1つしかないわけなので、必然的に次のような問題に直面することになります。
「現在自分の中にある情報コンテンツを、Twitterをブログにどう振り分ければいいのか?」
極端な例になりますが、Twitterとブログでまったく同じ内容のことを発信していたら、Twitterからブログに流れてきてくれる読者は発生しません。
では、どのような差をつければいいのか、ということですね。
以下に、その考え方の候補を幾つか挙げて、一つ一つ検証していこうと思います。
一定の文字数を超えるか
例えば当ブログの場合、現在では1つの記事の最低文字数を2,000文字と設定しています。
長ければ良いというわけではないのは当然としても、それくらいの文字数はないと、単体の記事としては「保たない」だろうと考えての設定です。
こういう縛りをつけた場合に、次のような考え方をする人も出るのではないかと思います。
「最低2,000文字書けるような情報はブログ記事にして、それに至らない情報はTwitterに投下していく」
べつの言い方をするならば、大ネタはブログに、小ネタはTwitterに、という風になるでしょうか。
これは、例えば大喜利的な一言ネタを扱う際の分け方としては、正しいと思います。
そういうネタを2,000文字ぶん並べたブログ記事って、面白くないどころかちょっと不気味ですからね。
しかし、一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、上に挙げた大喜利のような特殊なものを除いて、基本的にはどんなことも、その気になれば2,000文字くらいは書けてしまえるものだ、ということです。
まあ文章を書き慣れているかどうかにもよりますが……文章というものは、規模に応じた「型」があるものなので、規模的にTwitter向けの情報と思われたものでも、「2,000文字の型」に移し替えれば、ブログ記事に見合ったものになってしまうんですよね。
なので、文章量を基準にするというのは、多くの場合、あまり効果的ではないように思います。
考察か感情か
一時の感情はTwitterにツイートし、じっくり考えた内容はブログ記事にする、という分け方を思いつく人もいるのではないでしょうか。
ごく自然な成り行きとして、感情を感情だけで終わらせた文章は140字に収まるような小規模なものになる一方、じっくり考えた内容は長文になります。
そのサイズをそのまま、使い分けの基準にするというわけですね。
しかしこれだと、書いている本人はしっくり来るかもしれませんが、肝心の「ブログを広めるためのTwitter」という目的が達成されにくくなるものと思われます。
Twitterのフォロワーは、感情的な言葉ばかり読むことになるわけですが、それだとちょっと、ブログとの「人格の乖離」みたいなことが起きてしまいますよね。
そうなってしまうと、「この人からは、きちんとまとまったコンテンツを受け取れそうだ」という予感を与えることができないのではないでしょうか。
その予感なしには、なかなかブログ記事へのリンクをクリックしてもらえない気がします。
残したい情報か否か
Twitterもシステム的にはきちんとログが残る仕様なわけですが、普段使っているニュアンスとしては、「どんどん流れてすぐ消えてしまうもの」というところがあります。
そのことから、「いつまでも読んでもらいたい内容ならブログに書く」という考え方が生まれ得ます。
さながら、メモリとストレージのような使い分けですね。
しかし私は思うのですが、ある文章を「残したいか否か」は、その文章が含んでいる情報そのものよりもむしろ、書き方で決まってくるのではないでしょうか。
どんな情報配分にしたか。どのような表現方法を選択したか。そのようなことです。
とするなら、ある情報をTwitter的に書けばTwitter用のコンテンツに見えるし、ブログ的に書けばブログ用のコンテンツに見える。
それだけのことではないかと思うんですよね。
なので、この考えに基づく使い分けには、あまり意味がないように思います。
稼げるコンテンツか
ストレートな判断基準として、お金になりそうな(主に「広告枠として優秀な」という意味になりますね)情報はブログで展開し、そうでないものはTwitterに、というものも思いつくかと思います。
これについては、一理はあります。
例えば、日常の何てことのない出来事を発信するのに、Twitterは最適です。これを「収益化した」ブログの記事にするのは、ちょっと難しいですよね。
そういう場合には、積極的にTwitterのほうを選んでおくべきでしょう。
しかし、それが行き過ぎて「お金になりそうなネタはすべてブログのためにとっておく」という風になってしまうと、それはそれで「ブログの宣伝としてのTwitterアカウント」には適さなくなる、という問題が生まれます。
先ほども書いたことですが、ツイートからは「ブログ記事へのリンクを踏むことで良い情報を得られそうな匂い」が漂っていなければいけません。
そのためには、稼げる情報の一部をあえてTwitterのほうで発信しておく、というようなチラ見せのテクニックも、必要になるのではないかと思うのです。
また、稼げるコンテンツかどうかは、ネタそのものよりも、「そのネタについてしっかり調べたり深堀りしたりできているか」にかかっているところが大きいので、同じことをTwitter的に書けばTwitter向けに、ブログ的に書けばブログ向けになるのだ、ということも忘れてはいけないでしょう。
これも先ほど書いたことと同じですね。
古くならない話題か
情報には、それぞれ寿命というものがあります。
最新であることに大きな意味のある情報は、びっくりするくらいあっという間に、どうでもいいものに成り下がってしまう。
世の中の進み方が速くなっているので、そういう現象も顕著になっているのです。
そこで、「いつまでも通用するタイプの情報はブログで展開しよう」という考え方も生まれるのではないかと思いますが……。
個人的には、そういう使い分けは、あまりオススメしません。
というのも、私の基本的な考えとして、情報というものはそのほとんどが適切なアップデートを必要とするものだ、というのがあるからです。
古くならない情報というものを観念し、その「永遠の若さ」に頼ろうとするのは、ある意味では怠慢と言えるのではないかと思うんですよね。
それよりは、そういったことに捕らわれずに記事を書き、適時リライトによって時代に対応させていく、というほうが、結果の残るブログ運営になるのではないかなと。
また、古い情報も案外それはそれで、「当時の記録」として重宝がられることもあるかもしれません。
その辺はどう転がるかわからないところなので、簡単に「鮮度が落ちたら駄目」という判断のできないところなのではないでしょうか。
結論:日常と仄めかしはTwitterで
とまあ幾つか検証してきましたが……。
結論としては、見出しのようなことが言えるのではないかと思います。
一例としては、ブログを「自己の本体」と設定した上で、その本体の補足情報的な位置づけをTwitterに任せる感じですね。
その際、「ブログ用の情報は出さない」みたいなケチなことは考えないほうがいいと思います。
それをやってしまって、Twitterとブログが「別キャラ化」してしまうと、導線が機能しにくくなるからです。
逆にスレッドを使った長文ツイートによって、情報提供をTwitterでやりきってしまうのもマズイです。ブログの存在理由がなくなってしまう。
ブログでどんなことを展開しているのかが、ほんのり香るようなツイートがベストでしょうね。
「この人がじっくり長めの文章を書いたら、どんな価値のある情報をくれるのだろうか」と思わせることを意識するのが、ツイートをする際の大事な発想であると私は考えます。
ちなみに、Twitterとブログは双方向的ではありますが、ブログ→Twitterの流れは、あまり深く考えなくてもよいのではないかと思いますね。
もちろん、検索からブログに辿り着いた人が、Twitterのフォロワーになってくれて、そこ経由でブログの恒常的な読者になってくれるケースもあり得はしますが、他がきちんとできていれば、そこは自然に出来上がっているはずです。
主に意識すべきは、あくまでもTwitter→ブログという導線が上手く構築できているかどうか、でしょう。
ブログのためにTwitterアカウントを運営するなら、すべてはその要素のために捧げられていなければいけないところです。
おわりに
……と、偉そうに書いてきましたが、私のTwitterアカウントは現在、お世辞にも当ブログへの優れた導線が敷けたものとはなっていません。
実際にアカウント(@loki_uf)をご覧いただければおわかりかと思いますが、現状思いっきり特殊嗜好に寄り過ぎた内容になっており、当ブログが目指すところとは、まあまあ距離ができてしまっております。
ブログ用のTwitterアカウントを作って育てていこうか、というのは、ブログ開設当初からずっと考え続けていることなのですが、未だ実行には至らず……。
恥ずかしながら、結構中途半端なことをやってしまっている次第。
この辺りに関して何か進展がありましたら、そのことも記事にしようと思っています。
何と言っても、当ブログ自体、まだまだ駆け出しなので、いろいろアグレッシブにならなければいけないところでしょう。頑張っていきたいですね。
最後に一つ、Twitter運用ツールのご紹介を。
きっぱり「ブログのためにTwitterアカウントを運営する」と決めた場合、フォロー・フォロワー関係の管理や、優れたキーワード検索、諸種の自動化などといった機能があると便利ですよね。
そういうことをやってくれるツールに、「SocialDog」があります。
2017年に生まれたもので、2019年9月現在で10万アカウント以上の利用者がいるサービスです。
無料プランから有料プランまで揃っているので、本腰を入れてTwitter運営をしていきたい方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。