今日はインターネットの光回線について、最近思い知ったことを書いてみようと思います。
現状に不満がなく、環境に関する向上心が湧かないというのも、それはそれで危ないことなのではないか、みたいな教訓を含んでいるようないないような感じですが、まあ気楽に読んでいただければと。
ダイヤルアップ接続から始めました
私のネット歴はまあそこそこ長いので、自宅の回線は、商業プロバイダの歴史を辿るようなかたちで移り変わってきました。
最初は「ピーヒョロロー」という接続時の音が昔話としてはよく登場する、ダイヤルアップ接続。
速度は14.4kbpsという、とてつもなく可愛いもので、しかしそれでもとりあえず機能はしていたのですから、ネットの世界がいかにシンプルであったかがわかります。
それからISDN、ADSLと進み、光回線にしたのはいつのことだったか……。
具体的な年はもう忘れてしまったのですが、住んでいるマンションがとあるプロバイダの光回線の工事を行うにあたって契約者を募集しており、それに二つ返事で申し込んだのはよく覚えています。
それ以降、プロバイダの事業譲渡などはあったものの、利用する側としてはまったく何も変わらない、安定したネットライフを送ってきました。
……こうして書きながら、久しぶりに初期を思い出してみましたが、懐かしいというより、そんな時代にネットをやっていたことが信じられないという感じですね。
画像1枚落とすのにも、そこそこ「待ち」の時間があるのが当たり前だったあの頃。
それでも無限のコンテンツを画面の向こうに感じ取っていたことを思うと、情報とは何だろう、みたいな気持ちにさせられます。
現状に不満はない
というわけで、もうずっと同じマンションで、同じ光回線を使い続けているわけです。
回線速度は、ベストエフォート型で下りも上りも最大100Mbps。
さきほどGoogleのスピードテストで実測値を測ってみたところ、下りが89.3Mbps、上りが83.7Mbpsでした。
これだけあれば、不満はまったくありません。
少なくとも現在の私の状況では、この速度のせいでできないことは何一つありませんし、所用で大容量のデータをやり取りするときなども、自身の回線速度ではなく、べつの要素がボトルネックになることがほとんど。
年々リッチになっていくネットコンテンツですが、先にその進化についていけなくなるとしたら、7年使い続けているPCのほうで、回線はまだしばらく時代に食らいついていけそうな様子です。
人間というのは、今あるものを基準に世の中を捉えてしまうものなので、それも加味して考える必要はあると思うのですが、まあ、問題なしと言えるでしょう。
しかし世の中は速くなっていた
そんな具体に満足しきっていたので、最近あまりネット回線についての情報をアップデートしていませんでした。
昨今の回線の速度についての正確な情報や、価格との釣り合い、その他もろもろのサービス内容について、全然把握できていなかったのです。
しかし、ふとしたきっかけから先日、他のプロバイダのサービスについて調べることになりまして……。
一言、驚愕しました。
巷の光回線が、いつの間にやらめちゃくちゃ速くなっており、最大100Mbpsなんて完全に雑魚になっていたからです。
中でも速度、評判ともに良好で凄いなと思ったのは、NURO光ですね。
いや、少しでも光回線の現状について知っている方なら「今さらそこに驚くの?」という感じでしょうが、下り最大2Gbps、上り最大1Gbps、しかも結構実測値も出るらしいって――完全に化け物じゃないですか。
しかもそれだけのスペックを誇りながら、価格は私が今使っている回線とほとんど変わらないというダメ押し。
ほへ~、という声が出そうになったのも仕方のないところです。
鞍替えしたいのだが……
先述したように、現状の回線にまったく不満はなかったわけですが、これを知ってしまったら、急に落ち着かなくなりました。
今のところ、最大2Gbpsを必要とする場面は一切ありません。
たぶんピア・ツー・ピアで物凄い容量のデータをやり取りするときには役に立つのかもしれませんが、そういう機会はないので、間違いなく速度を持て余すことでしょう。
でも、価格に違いがないのに、この差は……さすがにインパクトが強かったのです。
そこで、今すぐ変えたくなった――わけではないのですが、ちょっとその辺りのことをシミュレーションしてみたくなり、あれこれ調べてみることにしました。
その結果わかったのは、工事期間について少々問題があるということ。
タイミングの関係で、現在のプロバイダもNURO光も使えない、空白期間が何日か生まれてしまうみたいだったんですよね。
こういうの、一般的にはどのように対処しているのでしょうか?
現在の私の生活においては、自宅の固定回線が何日も使えなくなってしまうというのは大変な問題で、ちょっと耐えられそうにないのですが、世間的にはそこは単純に我慢するところなのでしょうか?
まあ世の中には「固定回線? 何それ?」という人もいて、自宅でも一所懸命ギガと戦っていたりするらしいのですが、私はそういう生活をすることはできそうにありません。
あくまでシミュレーションなのですが、さてどうしたものか、と頭を悩ませてしまいました。
工事中の良い繋ぎはないか?
要するに、そこで必要になるのは、NURO光が開通するまでのわずかな期間をちょうどよく満たしてくれる「繋ぎ」です。
すぐに思いつくのは、モバイルWi-Fiレンタルサービスの存在ですが、ちょっと調べてみたところ、今の私にとってはそれなりのお値段がするか、あるいは一日に扱えるデータ量に心許ないところがあって、ちょっとなあ、という感じでした。
1ヶ月間のレンタルで5,000円ほど払って、一日2GBとか3GBの制限がついているというのは、相場感覚が身についていない貧乏人で且つヘビーネットユーザーの私には、繋ぎとして今ひとつなのです。
そこでもうちょっと調べてみたところ、UQ WiMAXのお試しサービスである、Try WiMAXというものに行き着きました。
これは文字通り、UQ WiMAXのWiMAX2+のサービスとまったく同等のものを、15日間無料で試すことができるというものです。
WiMAX2+自体、3日で10GBという容量制限はあるのですが、無料という点で、十分に目を瞑れるよなという印象でした。
驚いたのが、モバイルWi-Fiの世界も回線速度が進化していたことです。
WiMAX2+の場合、下りが最大で440Mbpsなのだとか。
今のこの回線……もう完全にヘボじゃないですか。いや、何度も言うように、一切の不満はないのですが、それゆえに知り得なかった世界で、ただただ溜息が出ます。
とにかく、このTry WiMAXを使えば、工事による空白期間が15日以内なら、コストをかけずに何とかできそうですね。
繰り返しますが、これはあくまでシミュレーション。
実際に今NURO光に鞍替えするという話ではないのですが、いつでも行動に出られるように、上記の作戦は頭の片隅に留めておこうと思った次第です。
おわりに
などと言っているあいだに、遠からずケータイの世界には5Gがやって来ますし、本格的に100Mbpsが「それっぽっち」扱いになる時代なわけですよね。
将来的には、今の回線ではちょっと難しいようなコンテンツも、一般に浸透していくのでしょう。
そういう先端分野に疎い私の頭では良い例が出てきませんが、たとえば膨大なVR映像のデータをリアルタイムでやり取りするとか、そういうのはすぐに出てきそうです。
そうなった暁には、本当にべつのプロバイダに替えることを検討しなくてはいけませんね。
今回紹介した、Try WiMAXを繋ぎにしてNURO光に替えるという選択肢は、現在のネット環境に何らかの不満のある方には、オススメできるものだと思います。
正確に言えば、どこにお住まいかにもよるでしょうか。公式サイトできちんと調べてみて、場所的に問題がないのであれば、ゴーサインを出してしまって構わないでしょう。
ちなみにUQ WiMAXに関しては、普通にモバイルWi-Fiのサービスとしても使えるものなので(唯一のネックが3日10GB制限ですが)、その意味でも利用してみて損はないかと思います。
以上です。ちょっぴり時代遅れな光回線経由で、lokiが投稿いたします。
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