現在放送中のTVアニメ『ありふれた職業で世界最強』において、これまでずっと裸足で活躍していたヒロイン・ユエが、とうとう靴を履いてしまいました。
一人の裸足フェチとして、そのおみ足に別れを惜しむと共に、二次元キャラクターにおける裸足デザインの意味等について、少し書いてみたいと思います。
裸足フェチ御用達の記事かもしれませんが、そうでない方にもなるほどと思っていただけるところがあると思いますので、ぜひお読みいただければと思います。
なお、本記事で使用している画像の著作権は、いずれもその作品の権利者様に帰属いたします。ご了承ください。
作品数・会員数No.1のアニメ見放題サービス
裸足の吸血鬼
ユエの簡単な説明をしますと、主人公・ハジメが落とされたオルクス大迷宮の奈落に封印されていた吸血鬼です。
ハジメによって封印を解かれ、長い年月を経て再び動けるように。
自分を助けてくれたハジメに好意を寄せ、ユエという新しい名を付けてもらい、以降二人は行動を共にすることになります。
封印されているとき、ユエは全裸でした。なので解放された彼女は、ハジメの上着を借りることになります。
あくまでも上着だけなので、足元は裸足。
以来、大迷宮をずっと裸足で探索し続け、敵が現れれば裸足で戦う描写が続いていました。
個人的には、足音にもちゃんとこだわっていたところに好感を持ちましたね。
ユエの足音だけは、ペタッ、ペタッという「裸足の音」がちゃんとしていたのです。
しかし5話のラストで、二人はオルクス大迷宮を出て、新たな旅へと向かうことになります。
そのための備えとして、両者とも万全の姿にチェンジ。
ユエは「普通の」衣装となり、これをもって裸足キャラを卒業することとなりました。
恐らくこれを境に、本作は裸足アニメとは言えないものになるのでしょう。
裸足フェチとしては寂しいですが、これはお話の展開上仕方ないところではあります。
ここでは、終わりを迎えたユエの「裸足の冒険」の足跡を、画像で振り返ってみたいと思います。
2種類の裸足設定
ユエの場合、全裸で封印されていた事情から都合上裸足で活動していたのであって、本人がそれを意図していたわけではありませんでした。
つまり一時的な状態としての裸足だったわけです。
便宜上、当記事ではこれを「臨時裸足」と呼びましょう。
必然的にそういう裸足は、然るべき条件が整えば(状況が正常になれば)失われることになります。
オルクス大迷宮の最深部で身なりを整える機会のあったユエが、これ以降「普通に」靴を履いて活動をするのは当然のことでした。
この辺りは、臨時裸足の宿命の範疇であったと言えるでしょう。
一方で、アニメ等の二次元作品の場合、特定のキャラクターだけ常に裸足でい続ける場合があります。
吸血鬼繋がりで言いますと、かつて『吸血姫美夕』という作品がありました。
その主人公・美夕はやはり吸血鬼だったのですが、丈の短い和装に裸足という姿が「いつもの恰好」であり、学生服を着て学園に紛れ込んでいるとき以外、決して靴を履くことはなかったのです。
なぜ美夕は裸足なのか。
その理由が作中で語られたかどうか、残念ながら知識がないのですが、ともかくそれは何らかの事情があって仕方なくそうしているのではなく、本人が望んでなっているものであることは確かでした。
これを臨時裸足の反対のものとして、「常時裸足」と呼びましょう。
美夕は知る人ぞ知る、常時裸足の代表的なキャラクターの一人で、それも含めて二次元の歴史にそれなりの爪痕を残した存在であると、私は思っています。
臨時裸足と常時裸足。
ここで2つの概念を持ち出させていただいたわけですが、両者は同じ裸足でありながら、その「美味しいところ」が微妙に違います。
個人的な好みを言うなら、次のようになるでしょうか。
「常時裸足の安定供給は凄い魅力だし、自ら裸足を選んでいるという事実にも興奮するものがある。
でも、シチュエーション次第では臨時裸足のほうが刺激的な面があり、強制されている感や、裸足で歩き慣れていない感には、常時裸足にはない魅力が感じられる。そして何より、臨時裸足のほうが希少性が高い」
正直、どちらも魅力的で、片方に軍配を上げるのはちょっと難しいです。
両方をまんべんなく楽しみたいという感じですね。
ユエが臨時裸足タイプであることは、EDの最後のカットからわかっていることではありました。
あれが後々の衣装であることは誰が見てもわかることですし、ということは途中でそうなる転機が訪れるのだろうと。
その意味で言うと、ユエの裸足期は、臨時裸足タイプとしてはかなり長く続いてくれたほうだと思います。
その点については、素直にありがたがっておかなくてはいけませんね。
常時裸足を臨時裸足に改変されたキャラ
さて、臨時裸足と常時裸足というと、私の頭に真っ先に浮かぶ作品が一つあります。
それは『GRANBLUE FANTASY The Animation』。
大人気のゲームをアニメ化したもので……という説明は省きましょう。知らないという方は検索してみてください。ゲップが出るほど様々な情報が手に入ります。
このアニメのヒロインであるルリアは、原作では常時裸足のキャラクターとして有名でした。
裸足フェチの人はそれを純粋に愛でていましたし、そうでない人は「せめて靴を履けばいいのに」みたいな反応をする。
Twitterを検索してみると、どちらもよく目にすることができ、ゲーム未プレイの私でも、彼女の存在だけはよく知っているという状況でした。
そのルリア、アニメでも登場時は(原作通り)裸足でした。
しかし、3話目にして異変が発生。
とある街に着いた一行は、いろいろと必要な買い物をしていくのですが……その過程でルリアは、彼女を常に護り続けるカタリナと、あろうことかサンダルを見繕い、その次のシーンからはしれっとそれを履いていたのです。
それっきり、ルリアが裸足でいる描写は一切なくなってしまいました。
これがどのような意図のもとに為されたことなのかは、まあだいたい想像がつきます。
ルリアが裸足でいることに魅力があるとは(まったく、あるいはほとんど)思わず、それよりも映像にしたときの「不自然さ」を解決するほうを選んだのでしょう。
そういう感性のほうが恐らくは一般的なのだろうと思いますし、仕方のないところかな、という諦めはあります。
しかし、一応強調しておきたいんですよね。
これは常時裸足のキャラクターを、臨時裸足のキャラクターに改変したということであり、「着たきりスズメであるのと引き換えに、その姿に強い象徴性を持たせる」二次元の世界においては、相当ドラスティックなことなんだぞ、と。
その大きさを、アニメスタッフの方々はわかった上で実行したのでしょうか。
わかった上で、腹をくくって靴を履かせたのなら、私としては何も言えないのですが、もしその辺をろくに考えずに「ずっと裸足なのって変だよね。サンダル履かせようか」だけで手を入れたのだとしたら、それはちょっとな……と思うのです。
9話のこのカットなど、常時裸足のままだったら、どれだけ美味しかったことでしょう。
グラブルは10月から2期が放送されるようですが、ルリア以外にも原作に存在する裸足のキャラクター達は、どうなるのでしょうね。
そもそも登場しないとしたら寂しいのはもちろんですが、靴を履いた状態で登場するのだとしたら、それは寂しいだけでなく、痛みも伴うことになります。
くれぐれもそんなことのないように、改変はルリアだけに留めておいて欲しいのですが、果たしてどうなるでしょう。気が気でないというのが率直なところです。
おわりに
何だか、まとまりのない記事になってしまいました。
基本的には『ありふれた職業で世界最強』のユエについての記事なのですが、裸足の概念をこねくり回しているうちに、他作品についてもいろいろと言及することになってしまいました。
どうしても書きたくなってしまった次第。お恥ずかしい話であります。
まあとにかく、当記事では「裸足のユエ」に感謝を捧げたかったのです。
臨時裸足の属性でありながら、結構長い尺にわたって出張ってくれていた姿、大変美味しくいただきました。
ありがとうございました。
今後は裸足から離れた「普通のアニメ」になるのでしょうが、これまで堪能させていただいたお礼に……というと変ですが、これからも視聴していきたいと思います。
【宣伝】
当ブログの管理人lokiは、裸足フェチをテーマにしたオリジナル小説を執筆しております。
興味を持たれた方は、ぜひ下記の記事から一連の作品群へアクセスして頂ければと思います。
裸足フェチの皆さんには決して損はさせません!
【関連記事】