天国的底辺

二次元、創作、裸足、資格試験、その他諸々についての思索で構成されたブログ

オタクな私がコミケに行かない5つの平凡な理由

 現在、コミックマーケット96の真っ最中です。

 東京オリンピックの影響で異例の4日間開催になり、会場にもいろいろ変化があったりするらしいですが、相変わらず盛況なようで、何よりですね。

 世間にはきな臭い流れがいろいろあり、こういった表現の自由も頻繁に脅かされているわけですが、今後もコミケが末永く続いていくことを、一人のオタクとしては切に願わずにいられないところです。

 

 ……という風に、コミケが盛況であることを、どこか他人事のように語ってしまう私という一人のオタクについて、今日は少し書いてみようと思います。

 

 

コミケはまったくの未経験

 一応、私はそれなりの年月をオタクとして生きてきたつもりなのですが、これまでコミケというものに足を運んだことは一度もありません。

 いや、コミケに限らず、いわゆる同人誌即売会というものすべてについて、まったくの未経験のまま、今日まで暮らしてきたのです。

 

 同人文化は好きですよ?

 そういう盛り上がりは傍で話を聞いているだけでも楽しいものですし、そこで生み出されているものにも強く惹かれるものがある。

 実際、「とらのあな」等の通販で同人誌を買ったことだって、ちゃんと(?)あります。

 でもコミケのようなところに出向いて、この手でサークルさんから同人誌を直接購入したことは一切ありませんし、行きたいと思ったこともないんですよね。

 

 それは何故か。

 今回はその理由を、とりあえずコミケに絞って、5つほど挙げていきたいと思います。

 

理由1:本気で命の危険を感じるから

 特に夏コミがそうなのですが、行って帰ってくるだけのことに対して、ちょっと洒落にならない身の危険を感じるのです。

 私は体力、というか耐久力に自信がないので、あれだけの広さ、あれだけの人混みの中を、無事にやり過ごせる気がまったくしないんですよ。

 

 まして、ここ数年の夏コミは、熱中症対策が本当に真剣に語られますよね。

 まあ実際には参加者のほとんどは、そんなことにならずに帰路につくことができているわけですが、私には見えてしまうのです。残った僅かの「体調を悪くする組」の中に、自分が含まれている光景が……。

 ここに自信を持てないうちは、怖いもの見たさすら湧いてこないのが正直なところです。

 

理由2:貧乏だから

 これまで何度か記事で触れてきた覚えがあるのですが、私は本当にお金がありません。

 植えに苦しむほどではないのですが、オタクとして豊かなお金の使い方をするのは、このままでは一生無理だろうという領域に棲息しているのが現状です。

 なので、コミケに行ったとしても、満足に買い物をして帰ってくることが――言い換えるなら、意気込んで出向いたぶんの元を取ることが――できないんですよね。

 

 もちろん、コミケは買い物をすることがすべて、というわけではないと思います。

 例えば、ちょっとマニアックなところを巡って、「こんな領域にもこだわっている人がいるのか」といったことを肌で感じるだけでも、価値はあるのでしょう。

 しかしそうは言っても、やはりある程度の軍資金がないと、全体として寂しい体験になってしまうと思うのです。何と言っても「即売会」ですからね。

 私は神奈川在住なので、地方の人に比べれば行きやすくはあるのですが、それでも往復の電車代だってそれなりにかかりますし、今の私の経済状況では、その電車代だけでも「これだけあれば何が買えるだろう」となるんですよ。

 

 そんなわけで現状、コミケは私にとって「ちゃんと稼げている人達の娯楽。自分には直接の関係はない」という位置づけになってしまうのです。

 

理由3:人が超苦手だから

 このブログは、自分の弱みをどんどん暴露していく方向でやっているので、躊躇なく言ってしまいますが、私は大変なコミュ障です。

 そしてその上、コミュニケーションの要らない人混みでも精神をやられるタイプです。

 そんな私がコミケでモノを物色したり、何かを買うために行列に加わったりするのは、どう考えてもあり得ないんですよね。

 

 あまりにも苦手すぎて、つい次のようなことを考えてしまうのです。

「行列に並んでいて、もし前後に人間に話しかけられたりしたら、地獄やん……」

 いや、実際にコミケの行列で見知らぬ人に話しかけられることがあるのかどうかは知らないのですが、私としては「そういうことを考えてしまう」だけでも苦痛で、とてもそこに自分の身を置くことはできそうにないわけです。

 

 コミケは巨大化して久しいイベントですが、あくまでも即売会。そして即売会とはすなわち、広義のコミュニケーションの場であろうと私は考えます。

 そこに極度のコミュ障が嬉々として参加すべきではないと、シンプルに思ってしまう次第なのです。

 

理由4:移動することが好きではないから

 そもそもの話として、私は「何かの目的のために移動する」こと自体に、あまり良い感情を持っていません。

 文明が発達すればするほど、そういうのはなくなっていくべきだろうと考えているのです。

 その観点で言うと、コミケというのは移動のカタマリ。私の目には、ずいぶんと前時代的な存在に映ってしまうのです。

 そしてこう思うに至るわけですね――「むしろコミケが来てくれないかなあ」

 

 例えばの話ですが、コミケという存在そのものをweb化することはできないのでしょうか。

 3日間(今回は4日間ですが)のあいだだけ運営される通販サイトのかたちを採って、あくまでもすべてをwebの中で完結させるのです。

 一昔前ならともかく、今なら動画や音声を使って工夫し放題でしょう。

 たとえばVTuberなら、「本人」があれやこれやの活動をすることもできるわけですし、web化によって豊かになる面もあるのではないでしょうか。

 

 まあ、大方のコミケ参加者に反対される意見でしょうが……。

 

理由5:ネットで報告を見ているほうが濃厚だから

 自分の身をもって直接何かを体験することが貴重だ、という意見はわかります。

 ですが、コミケのような巨大なイベントですと、その参加者の一人になった場合、観測できるものはどうしても限られてしまうんですよね。

 当たり前の話ですが、離れた2ヶ所でほぼ同時に起きていることを、参加者としてリアルタイムで両方体験することはできないわけですから。

 

 その意味で言うと、コミケ開催中の時間、何かをしながらネットに張り付いていれば、あの巨大イベントのあちらこちらで起きた「面白いこと」の報告が、いろいろと上がってくるわけです。

 それを見ているほうが、情報量としてはずっと多くのものを味わうことができるんですよね。

 

 これはスポーツ観戦にも似ていることだと思います。

 例えば野球場に試合を観に行ったとします。

 確かに「現地ならではの臨場感」といった魅力はあるのでしょうし、そこで何か飲み食いしながら時間を過ごすことで、思い出らしきものも作られるのでしょう。

 ですが肝心の試合の情報ということで言うと、結局はTV中継を観たほうが、プレイの一つ一つも細かくわかりますし、選手の表情などもしっかり入ってくるわけです(もちろんそれは、番組によって取捨選択された情報ではあるのですが)。

 

 もちろん、コミケには買い物をするために赴くわけであり、そこをネットで代替することなどできないわけですが、すでに述べた通り、私にはお金がないので、そういうのが動機にはなりにくく……。

 結果、ネットでいいよね、みたいな発想になってしまうんですよね。

 

おわりに

 という辺りが、私がコミケに行かない理由です。

 まあ、そんな特殊な内容でもないでしょう。なので記事のタイトルにも「平凡」と入れさせていただいた次第。

 

 いろいろ書いてきましたが、コミケが「お祭」であり、お祭には多かれ少なかれ「非効率上等! リスク上等!」なところがあるのは理解しています。

 当記事で挙げてきたようなことを乗り越えて「混じる」ことには、恐らく人間としての根源的な喜びがあるのだろうな、と考える頭も、一応あります。

 だからまあ、当記事はしょせん、お祭についていくポテンシャル無き者の泣き言、ということになるのかもしれません。

 

 今のところ「行きたい」と思うことはないのですが、一度くらいは体験しておくべきなのだろうな、という思いがあるのも確か。

 なので、上で挙げた理由の多くを克服することができれば、将来的にはあるいは「初めてコミケに行ってきました」的な記事を書くことにならないとも限りません。

 そのときは、当たり前のことを今さらのようにドヤ顔で報告するオタクの様子を、温かく見守っていただければと思います。

 

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