今日は、みんな大好き「UNO」についてのお話です。
公式ルール
UNOの公式Twitterアカウントが、次のような見解を発表しました。
If someone puts down a +4 card, you must draw 4 and your turn is skipped. You can’t put down a +2 to make the next person Draw 6. We know you’ve tried it. #UNO pic.twitter.com/wOegca4r0h
— UNO (@realUNOgame) 2019年5月4日
簡単に言うと、ある人がドロー2やドロー4カードを出したら、次の人はそのぶんのカードを必ず場から引かなければならない。
出されたドロー系カードに対して、手持ちのドロー系カードを重ねて出すことで、その次の人に合計分のカードをまとめて引かせることはできない。
……という公式見解です。
異質なので当然ではあると思う
まあそのこと自体は、個人的に何ら驚くところはありませんでした。
正式にルールを調べたりしたことはなかったものの、子供の頃から「次の人がきちんとカードを引くのが正当、ドロー連鎖はそこから外れた面白さ目的で選ぶ特別ルール」という認識でずっとやってきたからです。
そんなに多くの人間とUNOをやってきたわけではありませんが、私が記憶している限りでは、自分と異なる認識の人と一緒にプレイしたことはありません。
そもそも感覚的な話として、ドロー系カードが連鎖しまくることで一人のプレイヤーにまとめてペナルティが課せられるというのは、「火のついた爆弾を皆で回して、誰のところで爆発するか」みたいな別種のゲーム性は増幅されるものの、UNOというゲームのデザイン的、というか雰囲気的にはまあ「特殊なもの」でしょう。
そのあたりは子供心にも何となく読めるところだと思うのですが……いや、そういう問題でもないのかな……。
グローバル
とにかく、驚いたのは次のようなことでした。
「ていうか、それ世界中で公式ルールみたいに思われていたの?」
まあ冷静に考えて、ドロー連鎖の遊び方がワールドワイドに蔓延していること自体は当然だろうなと思います。
ドローにドロー、さらにドロー、というノリは、それこそ小さな子供にも考えつくことですし、言語はまるで関係しない。
それで先述したようなゲーム性を簡単にトッピングできるわけですから、そりゃあどこででも行われるだろうと思います。
むしろ、「こうやって遊ぶのは日本だけでした」なんてことがあったら、そちらのほうが奇妙だと言えるでしょう。
でも、世界的に「それを公式ルールだと思って遊んでいた人」がたくさんいたというのは、個人的には軽くびっくりするポイントでした。
口うるさいと思うなかれ
わざわざ公式見解を出した背景には、何があるのでしょうか。
あるいはそこのところのハッキリしなさに疑問を持った人達が、日頃から公式アカウントに多数の質問を投げており、それが今回「回答すべき域に達した」のでしょうか。
それはわかりませんが、いずれにせよ公式は、「這い上がりようのない圧倒的脱落者」を生み出し得るゲームデザインを良しとは思っていないのでしょう。
場に存在するプレイヤー全員がなるべく最後の最後まで諦めずにプレイし続ける、そんなスタイルを推奨していることが窺えます。
UNOは基本的に、セーフティネットを敷いて優しく競い合うゲームなのです。
有効活用していこう
しかしもちろん、我々一介のプレイヤーがローカルでどんな遊び方をしようと、それはまったくの自由。
一人の人間を徹底的に破滅に追い込むことには黒い快楽が確実にありますし、それが誰になるかわからないことには黒ひげ危機一髪的刺激がある。それを全否定される謂れはありません。
ただ、公式ルールの再確認的にこういうことが発表されたことで、認識の違いによる変な空気が生まれにくくなるなら、それは良かったと言えるのではないでしょうか。
例えば初対面の小学生グループ同士が何かの弾みでUNOをやることになって、ドロー系カードの扱いについて険悪になったりとか、十分あり得ますよね(コミュ障の私は、そういう場面がいくらでも思い浮かんでしまいます)。
そこで「公式ではこうだよ」という知識を一人でも持っていれば、いったん話を穏便なかたちでフラットにすることができるわけです。
その上で、特殊な遊び方をしたいのだったらそれは好きにすればいい。
Wikipediaによれば、今年で考案されてから48年、広く発売されてからちょうど40年。
どんなルールで遊ぶにせよ、今後も楽しく付き合っていきたいものです。
いつか時間があったら、世界各地にどんなローカルルールが存在するのか、ネットで調べてリストアップとかしてみたいですね。

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